2004年5月27日
日本ユニシスの総合文書管理システム、甲府市において採用が決定
〜 マイクロソフトの.NETテクノロジーをベースとした「UniCity® 総合文書管理システム」により、「日本一親切丁寧な市役所」を目指す 〜
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:島田 精一、以下 日本ユニシス)は、甲府市(山梨県甲府市、市長:宮島 雅展 氏)の文書管理システムの構築を受託しました。
本件は、甲府市における「文書管理システム等構築業務」(文書管理システム、ワークフローシステム、グループウェアシステムなど)の一環です。システム・インテグレータ(注1)として甲府市より委託されたNTTコミュニケーションズ株式会社を中心としたプロジェクト体制で、株式会社テプコシステムズと当社 日本ユニシスを含め、複数社で本システムを構築します。
日本ユニシスは、総合文書管理システムパッケージ「UniCity総合文書管理システム」の提供とシステム構築を担当します。「UniCity総合文書管理システム」は、本年4月に機能を大幅に拡張し、新たに販売を開始しました。
本システムは、連携の柔軟性とともに強固な情報セキュリティも求められるシステムであり、今後の甲府市における行政システムの基盤となります。他行政情報システムからも利用できる、共通基盤としての文書保存管理、電子決裁(ワークフロー)の機能を構築し、また、グループウェアとのシームレスな連携による一回のみの認証(シングルサインオン)や情報共有化により、行政事務の大幅な効率化を実現します。
甲府市は行政サービス方針として、「日本一親切丁寧な市役所」を目指して、住民との対話を重視した情報共有の推進をあげています。住民サービスのさらなる向上を実現していくために「UniCity総合文書管理システム」の製品コンセプトの一つである、情報共有/情報公開の機能などと共に、パッケージ機能の充実と最新技術の適用が評価されました。
また、本システムは甲府市が推進している、情報システム調達の適正化の取り組みである「情報システム調達ガイドライン」に基づいたシステム構築です。「情報システム調達ガイドライン」は、可用性や将来性、コストパフォーマンスとともに、SLA(サービスレベルアグリーメント)(注2)に基づくシステムの稼働保証にも重点を置いたものであり、こうした観点からも評価されシステム採用となりました。
本システムは今後1年間、行政事務のBPR(Business Process Re-engineering)、およびシステム試行運用などの評価を実施し、平成17年4月に本番稼働する予定です。
「UniCity総合文書管理システム」は、地方公共団体における文書管理システム構築を支援するパッケージとして平成13年から提供しており、自治体文書管理業務機能において高い評価を得ています。昨年度、マイクロソフト株式会社の技術協力により、.NETテクノロジー(注3)をベースとしたシステム機能強化を行い、Microsoft® SQL ServerTMへの対応、昨今求められる財務会計システム、電子申請システム、グループウェアシステムなどとのシステム連携機能追加、複数自治体の共同利用への対応、住民との情報共有を実現する情報公開機能の拡張をしています。機能拡張した新パッケージは、今回の甲府市での構築をはじめ、今後、各自治体の文書管理システム構築への適用を目指しています。
■ 「UniCity総合文書管理システム」の特徴 | |
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注1:システムインテグレータ | |
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今回は、一般にいわれるシステム・インテグレータとは異なり、企業や自治体が情報システムを構築する際、当該システムの提供事業者を選定するコンサルティングから、システム構築のプロジェクト管理までの事業を、お客様のパートナーとして一貫して支援するものです。NTTコミュニケーションズ株式会社では、このようなシステム・インテグレータを「SIer」と定義し、包括的なサービスを提供しています。 |
注2:SLA(Service Level Agreement) | |
IDC(インターネットデータセンター)やシステムイングレータなどのサービス提供者とユーザの間で交わされる、サービスのレベルについての取り決めのこと。通信回線の使用率や、サーバダウン時の復旧時間、サーバの増設にあたっての猶予期間、障害発生時の対応や連絡のタイミングなどが、その内容である。 | |
注3:.NET (ドットネット) | |
マイクロソフトの .NET構想を象徴するブランドである「Microsoft .NET」と、それを実現するアプリケーション基盤である「.NET Framework」の総称。.NET Frameworkは、通常のアプリケーション開発の他、XML Webサービスを活用したシステムの開発に適している。 | |
注4:XML(eXtensible Markup Language) | |
SGML(Standard Generalized Markup Language:文書記述言語)やHTML(HyperText Markup Language:ハイパーテキスト マークアップ言語)を基本として、各々の弱点を補完するように設計されたマークアップ言語。文書は独自に定義するタグとテキストデータで構成されるため、プラットフォームやアプリケーションに依存しないデータ形式になっている。XMLはインターネット時代のデータ交換の標準フォーマットとして認知されている。 |
* | UniCityは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。 |
* | Microsoft、Windows Server Systemは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。 |
* | その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連URL: 「甲府市」 「NTTコミュニケーションズ」 「テプコシステムズ」 「マイクロソフト」 「UniCity総合文書管理システム」 |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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