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Foresight in sight

ニュースリリース

2004年5月25日

長野県厚生農業協同組合連合会、国内病院初の会計/人事モジュール導入

〜 県下11病院を含む全52施設 〜

 SAPジャパン株式会社(代表取締役社長:藤井 清孝、東京都千代田区大手町、以下SAPジャパン)と日本ユニシス株式会社(社長:島田 精一、東京都江東区豊洲、以下日本ユニシス)は、長野県厚生農業協同組合連合会(代表理事理事長:井出秀人、長野県長野市、以下長野県厚生連)が「SAP R/3」を導入し、このほど本格稼働を開始した、と発表しました。国内の病院における統合基幹業務システム (ERP: Enterprise Resource Planning)の会計/人事モジュール導入は、長野県厚生連が初めてとなります。

 厚生連医療を取り巻く医療環境は急激な変化に直面しており、病院経営は今後一段と厳しさを増しています。長野県厚生連は、統合基幹業務システムによって異種環境システムと散在する情報の一元化を図り、戦略的病院経営管理システムを構築しました。具体的には、リアルタイムな財務・人事情報の提供や、各種経営分析資料、原価計算等による客観的データの経営管理化と、それに基づいた病院経営側の迅速な経営方針策定と、意思決定支援による病院経営の効率化、健全化を図ります。

 今回長野県厚生連が導入した「SAP R/3」のコンポーネントは、財務会計や管理会計、人事管理、経営管理など企業の基幹業務を一つのソフトで統合的に運用できるシステムです。長野県厚生連は、「SAP R/3」を基盤に、県下11の病院や7つの分院・診療所、訪問介護センター、在宅介護支援センター、介護老人保健施設など全52拠点の施設を対象に、以下の業務の統合に注力していきます。

  1. 法令遵守に基づくシステム構築
  2. 情報の集中
  3. 経営管理体制強化に向けた情報提供の迅速化
  4. 長野県厚生連全体としての業務標準化と省力化
  5. 月別実績の計画対比/前年度対比/分析を容易にし、決算化に向けた収支見込精度向上
  6. 経営対策、計画変更に耐えうる詳細な収支シミュレーション機能の構築
  7. 既存他システムとの連動強化
  8. 耐障害性を考慮した堅牢なシステム基盤の構築
  9. 最新ITとERPパッケージによる中/長期的システム運用管理コストの低減
  10. 可能な限り標準パッケージ使用による構築コストと中長期保守コストの削減

 今回の長野県厚生連における「SAP R/3」導入にあたっては、日本ユニシスがシステム構築を担当し、国内病院で初めての「SAP R/3」 会計/人事モジュール導入に成功しました。日本ユニシスは今回の長野県厚生連におけるSAPソリューションの成功例をもとに、病院向け「SAP R/3」導入のテンプレートを開発し、今後全国の病院向け統合基幹業務システム構築を展開していきます。


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