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Foresight in sight

ニュースリリース

2004年4月1日

日本ユニシス
島田 精一社長 「平成16年度入社式 挨拶要旨」

 126名の新入社員の皆さんを迎えました。今朝、出勤の際に見た上野と本社前の桜も非常にきれいに咲いており、皆さんの門出を祝っているように思いました。
  さて、私が日本ユニシスの社長に就任して2年9ヶ月が経ち、今回で新入社員を迎えるのは3回目になります。そのたびに社員には良い環境で仕事が面白いと思える会社で働いてもらいたい、きちんと経営をしなくてはと改めて緊張感を持ちます。

 私は1961年に三井物産に入社し40年以上の社会人生活を送っていますが、本当にあっという間だったように思います。新入社員当時は国際人として海外で活躍したいという目標を持っていました。社会人生活をいかに充実させるかは環境などの影響もありますが、一番大事なのは一人一人の心掛け、努力次第だと思います。新入社員の皆さんにとって今日がこれからの長い社会人生活の初日です。

 「初心を忘るべからず」「初心に戻れ」
 私自身いつもこの気持ちを持っています。何かあると新入社員の時の気持ちを思い出すようにしてきました。何でもいい、小さくても大きくても社会人としての目標を持って下さい。そして、その目標は必ず達成して下さい。
 では、なぜ「初心を忘るべからず」「初心に戻れ」という気持ちを持つべきなのでしょうか?社会人になると人によっては1、2ヶ月で、またもっと経ってから挫折を味わう人もいるでしょう。挫折とは理想と現実が離れ、自分の勇気がくじかれてしまうことです。空を飛ぶ凧で例えてみましょう。風が吹いていないとそもそも飛ばない。糸を離すと落ちてしまう。引っ張りすぎても上手く飛ばない。風が吹き、その風が凧の正面に当たることが理想なのです。そして、その時に糸を引っ張る手は痛いのです。凧が上手く飛べば手が痛いように、理想通りだと現実は厳しいものなのです。
 そういう時、新入社員の時に思った「初心を忘るべからず」という気持ちを思い出すことにしています。「初心に戻れ」、私は今でも大切にしている言葉です。
 また良い先輩を見つけ、是非真似をしてみて下さい。何をやっているのか、どうしてそうなるのかを質問してみて下さい。その先輩はいろいろな挫折を味わい、理想を現実にしている人だと思います。

 「前向きに、明るく、逃げず、知ったかぶりせず」
 何かをやろうと思った時、後ろ向きになった瞬間にその仕事は出来なくなります。必ず前向きな気持ちで、また明るい顔を作るよう心掛けてみて下さい。社会が、会社が、環境が悪いと思うのではなく、まずは自分を良くしよう、成長しようと考えて下さい。
 また「前向きに、明るく」仕事をしようとすると時には失敗もします。私自身もそうでした。特に新しいことにチャレンジする時などは失敗の方が多いくらいでした。逆に言うと失敗をしない人はチャレンジもしていない人なのです。そして、失敗した時に大事なのは「逃げない」ことです。「私の責任だ」と言えるようになって下さい。そう言うことで、なぜ失敗したのか?と反省し、次にその失敗を生かして成功を生み出して下さい。失敗を認めるのはつらく厳しいことです。でも、失敗から逃げると仲間やお客様の信用をも失ってしまうことを忘れないで下さい。
 また、常に「知らない」という気持ちを持っていて下さい。その気持ちを持つことで、自ら知識を得る努力をし続けて欲しいと思います。

 「市場価値のある人間に」
  日本ユニシスで価値のある人間になるのはもちろんのこと、どこの会社に行っても価値のある人間、つまり市場価値のある人間になって欲しいと思います。外からスカウトされるくらいに業界知識でもテクノロジーでも何でもいいので秀でて下さい。我々の任務は、その市場価値のある社員が日本ユニシスで働き続けたいと思う環境を作ることだと思っています。
 では、市場価値のある人間になるにはどうすればいいのか?「Plan Do Check Action」これを毎日繰り返して下さい。理想的な仕事のやり方です。

 最後になりますが、日本ユニシスはITサービスのベストカンパニーになるべく、2001年11月から「Re‐Enterprising」という企業改革を行っています。当社だけでなく、世界中の情報システム会社が今、転機を迎えています。本来であれば、前年度が「Re-Enterprising」の最終年度でした。が、残念ながら完遂出来ませんでした。あと1年。今年度は必ず達成します。
 新入社員の皆さんは元気な体と健全な精神をもって頑張って下さい。


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