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Foresight in sight

ニュースリリース

2004年3月10日

ユニアデックス
テンアートニ「Linuxアップデートサービス」向けパッチ適用自動化サービスを開始

〜 正規アップデートファイル提供サービス終了後のRed Hat Linuxユーザーに、
セキュアで簡易な環境を低価格で提供 〜

 ユニアデックス株式会社(本社:江東区豊洲1−1−1、代表取締役社長 福永 努、以下ユニアデックス)は、昨年10月から発売してきた業界初の「Linux® セキュリティーホール・パッチ自動適用ソリューション」を、新しく株式会社テンアートニが提供する「Linuxアップデートサービス」にも適用していきます。出荷ならびにサービス提供は、3月12日から開始します。

 Red Hat Linuxは、米国レッドハット社が提供しており、これまでバージョン6.2/7.0/7.1/7.2/7.3/8.0/9.0の7バージョンがリリースされていますが、レッドハット社のサポートポリシーによりこれらのバージョンについては、重要なアップデートやバグフィックスなどの情報を集めた「Errata(エラータ)」の提供が段階的に終了しています(バージョン8.0までは終了。バージョン9については本年4月30日で終了予定)。それに対し、企業向け新バージョンであるRed Hat Enterprise Linuxのビジネスパートナーであるテンアートニでは、「Errata」提供終了後も「Linuxアップデートサービス」としてアップデートファイル(RPM)の提供を3年間行っていく計画です。これは、Red Hat Linuxユーザーが、Red Hat Enterprise Linuxに移行するまでのサービスと位置づけています。

 今回ユニアデックスは、このテンアートニ「Linuxアップデートサービス」に「Linuxセキュリティーホール・パッチ自動適用ソリューション」を対応させることで、エンドユーザー自身がサーバーにアクセスし、その都度パッチを確認してダウンロードしていた手間を完全になくす環境を提供していきます。製品提供価格は5サーバー対応で76万円(税別)からです。

 『Linuxセキュリティーホール・パッチ自動適用ソリューション』は、クワンティ株式会社(*1)製の組込型エンジン「Qloc® Engine(クロック・エンジン)」とヌリテレコム株式会社(*2)製の統合運用管理ツール「Net-ADM® 」(ネット・エィディエム)を連携した、Linux分野では業界初の自動パッチ適用ソリューションです。「Qloc Engine」が、Linux OS ならびにアプリケーション用パッチファイルの取り込みと適用を完全自動で行い、「Net-ADM」が、適用状況を常時監視し、遠隔地の管理者に直ちに連絡することができます。この2つの製品をシームレスに連携することにより、複数のLinux サーバーへのセキュリティーホール・パッチ適用にかかっていたオペレーションコストを大幅に削減し、かつシステムの安全性と信頼性を大幅に向上させる統合運用管理環境が実現します。

 今回は、こうした基本機能を、レッドハット社による正規アップデートサービス終了後のRed Hat Linuxユーザーにも提供していくものです。今後「Qloc Engine」では、MIRACLE LINUX、Red Hat Enterprise Linux バージョン3への対応(*3)を予定しており、「Net-ADM」では、サーバー監視、クライアント管理機能に加え、ネットワーク監視機能の強化やマルチプラットフォーム対応など、現在も継続的な機能拡充が図られています。

株式会社テンアートニ 代表取締役社長 喜多伸夫氏コメント
ユニアデックスが提供する「Linuxセキュリティホール・パッチ自動適用ソリューション」に、当社の「Linuxアップデートサービス」が適用されることを歓迎いたします。両社のサービスが組み合わされることにより、ユーザーのオペレーションコストの削減、またシステムの安全性や信頼性のさらなる強化が実現されます。テンアートニでは、今後もクオリティの高いサービスをお客様に提供してまいります。

【Linuxセキュリティーホール・パッチ自動適用ソリューションの基本機能】
 
  • セキュリティホール・パッチリリースチェック機能
    定期的にLinuxサーバーに組み込まれた「Qloc Engine」が、供給されるパッチを自動取得して、「Qloc Engine」が組み込まれたLinuxサーバーにパッチ適用の必要があると判断した場合、パッチリリースとして通知します。これを「Net-ADM」が常時監視し、電子メール、ポケベル等の手段を利用して遠隔地の管理者へ直ちに連絡することができます。

  • GUIによる素早いセキュリティーホール・パッチ適用指示と、簡単オペレーション
    管理者は、パッチのダウンロードと適用に関する指示を、複数のLinuxサーバーに組み込んだ「Qloc Engine」に対して一括(1台ずつではなく)で実行可能です。これらは「Net-ADM」コンソールからGUI を用いて簡単に行えます。
  • パッチ適用結果の確認機能
    「Qloc Engine」によって実行されたパッチ適用情報を「Net-ADM」が常時監視/収集し、適用ログを履歴として管理します。
  • パッケージリストの取得とレポーティング機能
    複数のLinuxサーバーに入っている最新のソフト情報(パッケージリスト)を、「Net-ADMマネジャー」が収集、管理。そしてサーバー毎のソフト一覧のレポートを作成可能。

【対象となるユーザー】
  • 複数Linuxサーバーを運用管理するエンドユーザー
  • Linux サーバーへのセキュリティーホール・パッチ適用作業負荷を軽減したいエンドユーザー

 
*1:クワンティ株式会社(http://www.qwanty.com/)
ネットワークセキュリティ、特にLinuxの脆弱性対策と学校教育におけるインターネット利用と情報教育の産学協同研究と研究成果の還元を目的に2000年8月に設立。Linux のセキュリティーホール・パッチ自動代行機能「Security HolePatcher® 」とユーザ独自システムへのパッチ適用機能「PatchCatcher® 」をあわせ持った、セキュリティーホール・パッチ自動適用機構「Qloc Engine」を組み込んだソリューションを展開。官公庁、自治体、企業、病院、大学などに加え、全国小中高等学校320校以上への採用と多くの実績を持ち成果をあげています。
* 2:ヌリテレコム株式会社(http://www.nuritelecom.co.jp/)
システムの運用管理全般の専門知識を生かし、統合運用管理製品であるNASCenter® を開発。ネットワーク監視、サーバ監視、PC資産管理・リモートオペレーションなど、統合管理可能なNASCenterは国内にて自治体や企業、大学において数多くの実績を持ち、複数のセキュリティーソリューションも作り上げてきました。今後、拡大し続けるネットワーク環境において、安定稼働できるシステムインフラの提供をし続けていきます。
*3:Red Hat Enterprise LinuxでQloc Engineを利用する場合は、Qloc Engine Master Serverが必要です。