2004年1月7日
日本ユニシス
電子社員証ソリューション商品化に向け、同システムを自社で実証
〜 NTTコミュニケーションズ、セコム、大日本印刷 の商品をインテグレーション 〜
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区 社長:島田精一)は、セキュリティビジネス拡大の一環としての電子社員証ソリューション商品化に向け、NTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区 社長:鈴木正誠氏)、セコム株式会社(本社:東京都渋谷区 社長:木村昌平氏)、大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区 社長:北島義俊氏)の商品を組み合わせた電子社員証システムを自社導入し、関連グループ会社注1)に展開します。
このインテグレーションと自社運用の実績をベースに今後、当該システムをセキュリティ対策ソリューションセットのひとつとして、当社顧客に提供していきます。
ICカードが金融決済、公共、運輸・交通、ID分野へと急速に浸透しつつある昨今、1980年代後半から取り組みが始まった社員証のICカード化は、入退館の非接触ICカード化、再開発エリアに代表される共通決済システム対応などの新要件をキーワードとして、本格導入する企業が増加しています。また、不正アクセスや、なりすましからの情報保護、企業やビルのインテリジェント化進行にともなって、電子管理に適応したセキュリティ対策が求められ、上記傾向にますます拍車がかかるものと考えられています。
日本ユニシスでは、従来の統合セキュリティサービス体系「iSECURE® (アイセキュア)」をリニューアルし、日本ユニシスグループのセキュリティ・ソリューション、およびサービスを再体系化・メニュー化して提供すべく、昨年8月に 情報セキュリティビジネス推進部を設置しました。当社は、同部署を中心に、自社サービスの拡充はもちろんのこと情報セキュリティ分野で優れたノウハウを持つさまざまな企業とのアライアンスをさらに推進し、ビジネスの拡大を図ります。特に、顧客の課題解決の視点から、最適な製品とサービスを組み合わせたソリューションセットを順次発表し、それぞれに上記メニューにもとづく「監査・プランニング、インテグレーション、運用・監視、維持・改善」のマネジメント・サイクルをシームレスに提供する方針です。
このような状況下、当社では、今後の社員証ICカード化の顧客ニ−ズと市場の拡大に着目し、ソリューションセットのひとつとして、電子社員証に関する製品とサービスの提供を予定しています。今回の自社導入は、顧客への当該ソリューションセット提供開始に先立つ実証モデルの位置付けで、日本ユニシスが構築、運用、維持を行うものです。
日本ユニシスが導入する社員証ICカードは、MULTOS注2)搭載の接触・非接触ツーウェイコンビネーションタイプ注3)(非接触:Type B)で、発行枚数は約1万枚です。MULTOSについては、将来的な機能追加を見込み、それに柔軟に対応できることから採用しました。
当社における社員証ICカードのセキュリティに関する当面の適用範囲は、以下のとおりです。
<物理セキュリティ> | |
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・入退館・入退室管理 |
<情報システムセキュリティ> | |
・外出先からのモバイルPCなどによるリモートアクセスに際しての認証と通信データの暗号化 ・企業情報漏えい防止対策としてのデスクトップセキュリティ(PC起動・ログイン、パスワード自動入力、スクリーンロック起動・解除など) |
今後は、非接触面を活用した食堂、売店などにおけるキャッシュレス化やPKIを用いた個人認証なども視野に入れ、順次機能拡大を図ります。
この構築に際し当社では、技術的先進性、ICカードに関する汎用性、システム連動性、および稼働実績を評価し、次の商品を採用、インテグレーションします。
・セキュリティゲート、電気錠を利用した入退館・入退室管理システム:セコム製 ・ICカード(接触型+非接触型IC)、およびデスクトップセキュリティ機能「TranC’ert(トランザート)」:大日本印刷製 ・リモートアクセス機能「SAFETYPASS Business(セーフティパス ビジネス)」 : NTTコミュニケーションズ製 |
日本ユニシスでは、本年1月からの社員証ICカード配布を皮切りに、この電子社員証システムを順次稼働させる予定です。
当社は今後、上記3社の協力を得ながら、自社システムで実証する構成インフラ、利用技術などをベースとしてさらなる機能拡充を行い、顧客に向けた「電子社員証ソリューションセット」として商品化のうえ、広く提供していく予定です。
注1)関連グループ会社 | |
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日本ユニシスとともに、電子社員証システムを導入する関連グループ会社は当初、次の3社です。 ・日本ユニシス情報システム株式会社 (http://www.uis.co.jp) ・日本ユニシス・ソフトウェア株式会社 (http://www.usk.co.jp) ・ユニアデックス株式会社 (http://www.uniadex.co.jp) |
注2)「MULTOS」(マルトス推進協議会Webサイト:http://mpa.multos.com/) | |
接触型ICカードの国際準規格であるISO7816をベースにマルチアプリケーションに対応したICカード用オペレーティングシステム。1700万枚以上のカード発行実績を有し、以下のような特徴があります。 ・実用化されているマルチアプリケーション対応のICカード用オペレーティングシステム ・アプリケーションのダウンロード(追加)及び削除が可能 ・最も高いセキュリティ・レベル(ITSEC E6)を達成 ・誰もが利用できる業界主導オープン標準仕様 ・MAOSCOコンソーシアムによる技術仕様の運営管理 |
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注3)「コンビネーションタイプ」ICカード | |
接触・非接触型2個のICチップを搭載するハイブリッドタイプとは異なり、1個のCPUで接触・非接触両方のインタフェースを備えたカード。 |
※日本ユニシス情報システムは2006年7月1日付けでユニアデックス株式会社に合併統合しました。
※日本ユニシス・ソフトウェアは社名変更などを経て2015年4月1日を以って日本ユニシスに吸収合併しました。
* | iSECUREは、日本ユニシス株式会社の登録商標です。 |
* | その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連URL: 「NTTコミュニケーションズ」http://www.ntt.com/ 「セコム」http://www.secom.co.jp/ 「大日本印刷」http://www.dnp.co.jp/ 「マルトス推進協議会」https://www.multos.com/ 「セキュリティ サービス iSECURE」http://www.unisys.co.jp/security/ |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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