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ニュースリリース

2003年11月20日

日本ユニシス
大型汎用機「Unisys ClearPath Plus Server CS7801-185シリーズ」を販売開始

〜 Unisys OS(MCP)およびWindows® サーバの統合による大幅なTCO削減が可能に 〜

 日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、1筐体に最大32プロセッサを搭載しUnisys 汎用OS(MCP, MCPvm)およびWindows® で利用できる大型汎用機「Unisys ClearPath PlusサーバCS7801-185シリーズ」(以下「CS7801-185シリーズ」)を、本日11月20日から販売開始します。

 「CS7801-185シリーズ」は、平成12年9月に発売した当社「NX6800シリーズ」および昨年リリースを開始した「CS7801-100シリーズ」の後継機に位置づけられ、「NX6800シリーズ」と比較してMCP単一環境におけるプラットフォーム最大能力は最大7.9倍に拡張されています。また、1筐体内の最大32プロセッサを1〜8個のパーティションに論理分割し、各パーティションを異なるOS(MCP、MCPvmおよびWindows® )にて利用することができますので、企業内に遍在する多様なサーバを統合、運用することで大幅なTCO削減を図ることができます。

 「CS7801-185シリーズ」の特徴は以下のとおりです。

1. プラットフォームの拡張性
Unisys CMP® (Cellular Multi Processing)アーキテクチャのもとで、Unisys CMOS ASICプロセッサを4〜32、Intel® XeonTM MP (Gallatin)を4〜24プロセッサまで混在して搭載可能。また、それぞれのプロセッサを1〜8個のパーティションに配置してダイナミックに統合または分割できますので、プラットフォームの能力規模や用途に応じた構成を組むことが可能。
2. 多彩なオペレーティング・システム
  Unisys CMOS ASIC上で稼働するMCP、Intel® 上のWindows® 環境で稼働するMCP仮想オペレーティング・システムであるMCPvm、Windows® (Microsoft® Windows® 2000 Advanced Server、Microsoft® Windows® 2000 Datacenter Server、Microsoft® Windows ServerTM 2003 Enterprise Edition/Datacenter Edition*注1が一筐体内で同時に利用できるため、基幹系や情報系業務または各種アプリケーション・サーバなどの用途に向けた稼働環境を統合して管理、運用が可能。
3. 高可用性技術の採用による信頼性の向上
  電源、クロックおよび管理プロセッサの冗長設計(ドメイン)、リダンダント・プロセッサ、ドメイン間のパフォーマンス再分配*注2、およびマイクロソフトのMSCSをベース技術に採用したラピッド・リカバリ*注3など、長年にわたりメインフレームで培った可用性技術の採用により信頼性が大幅に向上。
4. キャパシティ・オンデマンド
  Eビジネスにおける突発的なトランザクション・ボリュームの増加(スパイク)やシステム障害または災害など、ビジネス機会の喪失につながる要因は予測不可能です。キャパシティ・オンデマンド(Capacity on Demand:CoD*注4は、稼働中のMCPおよびMCPvmパーティションを止めることなく、その処理能力を日単位でタイムリーに増強することができますのでビジネス機会の喪失を未然に防ぐことが可能。
5. Eビジネスを支えるミドルウェア
  「CS7801-185シリーズ」に標準搭載。企業は、これらミドルウェアを利用して、第二世代を迎えたEビジネスのシステムを迅速に構築し、ビジネスを迅速に展開することが可能。
 
  • MCPアプリケーションのトランザクション処理をコントロールする「Transaction Server」
  • MCPターミナル(端末)を容易にWeb化する開発環境「Simple Object Modeling Studio」
  • MCPデータベース・システム「Enterprise Database Server Extended Edition」
  • MCP環境でWebアプリケーション・サーバを構築するための「WebTransaction Server for CleaPath MCP」
  • MCPデータベースからWindows® 上のSQL Server2000へリアルタイムにレプリカ・データベースを構築するための「DataExtractor II」
  • MCPとWindows® 間のアプリケーションやネッワークデータを統合するEAIインフラストラクチャ「NXDRB共通基盤」
  • MCPとマイクロソフトのコンポーネント開発用技術仕様(COM+)間のトランザクション処理連携をする「COMTI for ClearPath MCP」および統合運用システム「IOF」など

 「CS7801-185シリーズ」のプラッフォーム内部イメージは次の通りです。Unisys CMP® (Cellular Multi Processing)アーキテクチャのもとで、各パーティション(下図1〜8)に多様なサーバ環境を構築し統合、運用することで大幅なTCO削減を図ることができます。

【CMP® (Cellular Multi Processing)アーキテクチャ】・・・・・・拡大図は、関連資料3をご参照ください。
CMP(Cellular Multi Processing)アーキテクチャ


 
注1:
Microsoft® Windows ServerTM 2003は2003年12月提供開始予定。
注2:
  パフォーマンス再分配機能を利用して、Unisys CMOS ASIC上で稼働するMCP環境を、プロセッサ間やドメイン間で50%対50%、70%対30%または100%対0%、の能力比にダイナミックに分配できます。例えば、耐障害性を考慮しドメイン間で50%対50%(業務処理は販売モデルが持つ100%の能力で実行)で運用されているパーティションにおいて、万一、片方のドメインに障害が発生した場合、ドメイン間の能力比を100%対0%に分配して、正常稼働しているドメイン側で100%能力で業務続行することができます。また、夜間バッチを効率良く処理するために、夜間のみ100%対0%にすることや本番と開発用に70%対30%に分配するなどの使い分けが可能です。
注3:
  Intel® 上のWindows® 環境で稼働するMCP仮想オペレーティング・システムであるMCPvmは、マイクロソフトのクラスタ・サービス(MSCS)を利用したラピッド・リカバリ機構により、ハードウェアまたはWindows® OSで障害の起きた本番系パーティションを待機パーティションへ切り替えて、MCPvm環境の自動リカバリによる待機系での業務続行が可能です。
注4:
  キャパシティ・オンデマンドには、テンポラリ・ワークロード(一時的なパフォーマンス増強)、エマージェンシ・リカバリ(障害に遭った系列サーバのバックアップ用パフォーマンス増強)およびデザスタ・リカバリ(災害に遭った系列サーバのバックアップ用パフォーマンス増強)の3種類があり、それぞれ日単位で年間契約です。