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Foresight in sight

ニュースリリース

2003年10月2日

松下電工インフォメーションシステムズ
異機種ストレージをブロケードSilkworm12000で集約し、共通基盤型SANを構築

〜 顧客へ効率的かつ信頼性の高いストレージサービス提供を実現 〜

 松下電工インフォメーションシステムズ株式会社(以下:NAIS-IS)(代表取締役社長:浜田正博)は、従来システムごとに運用していた異種ベンダーのストレージを、SAN(Storage Area Network)により統合し、ヘテロジニアス(*1)SAN環境を構築しました。
 これは、ファイバーチャネルスイッチ(*2)にブロケード コミュニケーションズ システムズ株式会社(以下:ブロケード)(代表取締役社長:松島努)の「SilkWorm® 12000」を採用し、システムインテグレーターのユニアデックス株式会社(以下:ユニアデックス)(代表取締役社長:福永努)と共同で構築し実現したものです。

 今回、NAIS-ISが世界でも例を見ない異機種ストレージ環境でSANを構築した背景は、価格変動が激しいディスクストレージをベンダーに依存せず、その時々で最適なものを効率的に導入できれば、顧客に対してより信頼性の高いストレージサービスを安価に提供できると考えたからです。
また、今回構築した異機種環境でのSAN構築関連技術のノウハウを生かし、SAN構築のためのインテグレーションサービスも展開していきます。併せて、以前より展開しているディザスタリカバリ-サービスをより積極的に展開していきます。

 NAIS-ISは、以前より顧客から預かっている数多くの異なるシステムの統合を推進しており、課題である運用の合理化とコスト削減、ディスク容量の使用率向上を図る為、各種プラットフォームのサーバーと複数ベンダーのディスクアレイやテープライブラリを「SilkWorm12000」および「SilkWorm3800」を採用したコアエッジモデル(*3)で接続し、共通基盤型SANの構築を行いました。

 昨今の日本の情報システムにおいては、システムごとに小規模のSAN(SANアイランド)を構築しているケースが多く、導入効果が現れにくい状況にあります。今回NAIS-ISが構築した共通基盤型SANとは、システム間の垣根を越え、社内全体のストレージプールを支えるネットワークを構築することを意味しています。この共通基盤型SANを構築することにより、会社全体としてのストレージ容量を適確に把握し、ディスクストレージの使用率を最大化できるとともに、より効率的なディスクストレージを選択できる基盤となります。また災害対策用のリモートサイトとの接続も簡素化する仕組みといえます。

NAIS-ISがブロケードのファイバーチャネルスイッチ「SilkWorm12000」を採用し、ユニアデックスとの共同で実現した内容は、以下のとおりです。

  1. コスト効率の高いストレージサービスを構築、将来の設備投資の抑制
  2. 信頼性や拡張性に優れたSANの構築
  3. 社内でのSAN構築、運用に関するノウハウの蓄積
  4. 将来のディザスタリカバリーサイト構築へ向けての基盤作り

 NAIS-ISがブロケード社製ファイバーチャネルスイッチを採用したのは、以下の理由からです。
「ブロケードのファイバーチャネルスイッチは、多くのストレージベンダーが推奨しており、OEM供給されている分を含めると非常に高いシェアを持っており、安心して使用できる点を評価しました。
 製品も小型から超大型までラインナップが充実していることから選択しました。
 また、ユニアデックスについては、ネットワーク構築から保守までの一連のサービスを、バランスよく提供できる点と、ベンダーに依存しない点を評価しました。」

 NAIS-ISではSANを次のように考えています。 「SANは、ストレージの実質的な容量単価を下げるために必要な共通基盤であり、今後はより多くのサーバーを接続し、より多くのディスク容量が利用できるシステムに成長させていきます。
  ディスク容量を有効に活用できるのでストレージに対する投資が抑えられ、ストレージの価格は相対的に下がっていくものと考えています。 ディザスタリカバリーについては、通信回線のコストなど課題は多くありますが、ニーズに応えられるようなサービスの品揃えを図っていきます。
  例えば顧客サイトにあるデータを、インターネット経由で当社にバックアップする新サービスを検討中です。」

※SAN:Storage Area Networkの略。
サーバーとディスクアレイなどのディスクストレージ(外部記憶装置)間を接続する専用のネットワーク。ファイバーチャネルスイッチを用いて、サーバーとストレージを接続する
(*1)ヘテロジニアス
  異機種間接続可能な/異機種が混在する
(*2)ファイバーチャネルスイッチ
  増大するデータの管理や複雑化する情報システム環境の簡素化、ビジネスの継続性などを実現する上で不可欠な機能を提供し、SAN環境の構築において非常に重要なコンポーネントです。スイッチとは、SAN構築の主要コンポーネントであり、スイッチが作るネットワークを「ファブリック」と呼びます。
(*3)コアエッジモデル
  必要な規模に応じて段階的に拡張させていくことが可能なSAN構築モデル


 
松下電工インフォメーションシステムズ株式会社について:
松下電工インフォメーションシステムズ株式会社(以下、NAIS-IS)(代表取締役社長:浜田正博)は、1999年2月に松下電工の情報システム部門が分社独立した会社です。コンピュータ専用ビル(IDC)と東京・中部・大阪を結ぶ2.4Gbpsの高速ネットワーク「METRONET」を核とした全国ネットワーク網を保有しています。この巨大インフラを強みとして情報システムのコンサルティングから構築・運用までを幅広く手がけるIT総合会社です。常にお客様第一主義のもと、メーカーにこだわることなくマルチベンダー対応でお客様の課題解決に最適なソリューションを提供しています。IDCにおけるSAN構築においてもIT動向を見極め、その時々で最適なものを採用してきており、結果としてマルチベンダー環境となっています。今後は保有のITインフラを活かし、ディザスタリカバリサービスも提供していきます。
ブロケード コミュニケーションズ システムズ 株式会社について:
  ブロケード コミュニケーションズ システムズ 株式会社(代表取締役社長:松島努)は、インテリジェントなストレージネットワーキングプラットフォームの開発・販売事業をグローバルに展開するBrocade Communications Systems, Inc.(Nasdaq:BRCD)が100%出資する日本現地法人です。ブロケードはSAN(Storage Area Network)向けファイバーチャネルファブリックソリューション市場のリーディングサプライヤであり、ファイバーチャネルファブリックスイッチ市場において90パーセントを超えるシェアを獲得しています。 ブロケードのSilkWormファブリックスイッチファミリーとソフトウェアは、企業におけるデータの可用性とストレージ、サーバー資源を最適化するように設計されています。企業では、ブロケードのソリューションを使用することによって、SANを簡単に実現し、データストレージ環境のTCO(Total Cost of Ownership:総所有コスト)を低減し、ネットワークとアプリケーションの効率を高めることができます。



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