2003年9月1日
日本ユニシス
企業の財務部門向け「財務管理ソリューション」提供開始
〜 広範囲な機能のTMSパッケージと上流コンサルティングを合わせたサービス 〜
日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1、以下 日本ユニシス)は、企業の財務部門向けに「財務管理ソリューション」の提供を開始します。日本ユニシスの「財務管理ソリューション」の核となるのは、TMS(Treasury Management System)注1)と呼ばれる統合された財務システムです。日本ユニシスは、そのTMSパッケージの導入だけではなく、上流コンサルティングも含め、顧客ニーズに合うソリューションをこの「財務管理ソリューション」として提供します。
近年、日本企業の財務部門ではCMS(Cash Management System)注2)の導入が進んでいますが、CMSのみでは資金の動き全てを充分に管理できるとはいえず、また財務リスクマネジメントへの対応も難しいのが実情です。これに対して、TMSではCMSと同等の機能範囲をカバーした上で、CMSの情報を統合管理し、さらに為替リスク、金利リスクなどに関する財務リスクマネジメントなど非常に広範囲な財務業務に対応する機能を用意しています。
また、単体経営からグループ経営へ向けた動き、間接金融から直接金融へ向けた動きなど財務部門を取り巻く環境が大きく変化する中、「リスクマネジメントの強化」、「資金管理の効率化」、「財務取引管理の強化」など企業や企業グループにおける財務業務の役割がますます重要になっています。そして、欧米企業と比較して日本企業の財務体質の弱さが指摘される中、国際競争に負けない財務体質作りのためには、統合された財務システムをベースとした財務部門の業務の整備・再構築が喫緊の課題となっています。
このような課題に対応すべく、日本ユニシスが今回提供するのが「財務管理ソリューション」です。
「財務管理ソリューション」の特徴は下記の通りです。 | |
◆ | TMS導入に向けた上流コンサルティングからシステム導入までをシームレスに提供する。 |
◆ | 財務関連業務領域の広範な部分をカバーし、一元的に管理できる。 |
◆ | 財務取引処理の実行から会計仕訳の計上まで、一連の業務をサポートし、財務業務の効率化が図れる。 |
◆ | 財務リスクマネジメント、資金管理、財務取引管理等に関するレポーティングが適切に行われ、的確な経営意思決定を支援できる。 |
◆ | 企業または企業グループ全体の資金・為替・金利ポジションを一元管理することで、財務リスクを統合して把握できる。 |
◆ | 資金管理の効率化、有利な資金調達、有効な資金運用、財務リスクマネジメント等を通じて、企業価値向上に貢献できる。 |
◆ | 海外との取引が多い企業において外国為替取引手数料や外貨準備高の圧縮が図れる。 |
◆ | プーリングによる決済用資金残高の圧縮、余剰資金の創出。 |
◆ | ネッティングによる送金手数料の削減。 |
日本ユニシスでは、今後3年間で「財務管理ソリューション」を適用した開発案件の受注を30社、売上100億円を目標としています。
注1) TMS(Treasury Management System): | |
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統合財務システム、財務マネジメントシステムなどと呼ばれるシステムであり、企業や企業グループ全体の資金管理、財務リスクマネジメント、金融商品への対応を一元的に行うことが可能です。銀行口座で入出金が発生する以前の取引発生時点から資金の管理を行い、資金の調達・運用さらに為替リスク、金利リスクなどのリスクマネジメントなどを効率的に一元管理出来る点がCMSとは異なります。TMSはCMSの機能を包含し、CMSと比べてより多くの機能を用意したシステムです。 |
注2) CMS(Cash Management System): | |
CMSは、企業または企業グループの資金を一括管理するシステムで、銀行口座を中心にした資金管理機能を有するシステムです。CMSの基本機能には口座毎の余剰資金を集約するプーリング機能、グループ企業内の債権・債務を相殺するネッティング機能、グループ本社またはグループ金融子会社がグループ各社に代わって、グループ各社の取引先に代金を支払う支払代行機能等があります。 |
* | 記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連資料: 「企業グループにおけるTMSのイメージ」 (pdf資料、12.64KB) |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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