2003年7月9日
O.S.エンジニアリング
高速バーコード検証機「FV5000型バーコード検証機」を販売開始
〜 業界初、連続紙に印字されたバーコードを高速自動検証、毎分最大5000行検証可能 〜
日本ユニシスグループのO.S.エンジニアリング株式会社(社長=馬場 正存、東京都大田区平和島6-5-1)は、印書装置で印字したバーコードの品質を自動検証する高速バーコード検証機「FV5000型バーコード検証機」を、本日販売開始しました。
なお当社は、本検証機を7月9日から11日まで東京ビッグサイトで開催されている「ソフトウェア開発環境展」に出展しています。
今日、電気、ガス、水道をはじめとした各種料金の支払いに、24時間対応できるコンビニエンス・ストアを利用するケースが増えています。
コンビニエンス・ストアにおける料金代理収納業務には、従来3段から4段の「JAN*注1」規格バーコードが使われていましたが、「JAN」バーコード一件の処理には複数回の読み取り操作が必要となるため、読み取りシステムのトラブルや操作ミスが多発するという問題が生じてきました。
このためコンビニエンス・ストア業界からの要請により、経済産業省の外郭団体である財団法人流通システム開発センターが主体となり、新料金代理収納用バーコード「UCC/EAN-128*注2」の仕様が取りまとめられました。「UCC/EAN-128」は、昨年7月から「JAN」との併行運用が開始されており、2006年7月には「UCC/EAN -128」に一本化される予定です。
「UCC/EAN-128」を使うことにより、バーコードの印字は一行(一段)になり、処理に必要な読み取り操作が1回になるので、円滑な料金代理収納業務が実現できます。
O.S.エンジニアリングは、2002年7月から、「UCC/EAN-128」バーコードを印字できる「日本語ポストスクリプト高速連続紙印書装置*注3」を提供しており、従来の「JAN」バーコードに比べて高精細な印字品質を必要とする「UCC/EAN-128」バーコードへの対応を、業界に先駆けておこなってきました。 さらに本日、印書装置で連続紙に印字したバーコードの印字品質を高速自動検証できる「FV5000型バーコード検証機」を販売開始します。
ユーザは、「FV5000型バーコード検証機」を導入することにより、各種の料金収納伝票に記載される「UCC/EAN-128」バーコードの信頼性を向上させることができます。またこれにより料金代理収納をおこなうコンビニエンス・ストアは、読み取りエラーが減少するため、代金収納処理の効率があがります。
「FV5000型バーコード検証機」の仕様概要は以下のとおりです。
1. | 印書装置とは独立したオフライン装置のため、各種印書装置から出力された連続紙の印書結果の検証が可能。取扱い用紙幅6.5〜18インチ。 |
2. | 多種類のバーコードが取り扱える。(EAN-128、CODE39*注4、JAN、NW7*注5、ITF*注6) |
3. | 最大5,000行/分(用紙搬送速度21m/分)の高速検証を実現。 |
4. | 検証は全てのバーコードに対しておこない、自由に設定した判定基準に従い5段階でのバーコード個々の品質判定と不良率を表示する。 |
5. | 大型タッチパネルで優れた操作性を実現。 |
「FV5000型バーコード検証機」の定価は、637万円です。O.S.エンジニアリングは、今後3年間で500台の販売を見込んでいます。
*注1:JAN | |
Japan Article Number、JIS−X−0501により規格化されたバーコード | |
*注2:UCC/EAN-128 | |
UCC:Uniform Code Council Inc、バーコード規格管理団体 EAN:European Article Number、JANやITFコードで表示される情報に加え、様々な物流情報、商取引情報が表示できるバーコードの規格 |
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*注3:日本語ポストスクリプト高速連続紙印書装置 | |
FLP1200型、最大1,275行/分(販売中) FLP2500型、最大2,550行/分(販売中) FLP5200型、最大5,226行/分(販売中) FLP16000型、最大16,560行/分(2003年12月販売開始予定) |
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*注4:CODE39 | |
9本のバー、スペースで一文字を表し、バー、スペースの3本が太いバーコードの規格 | |
*注5:NW7 | |
NarrowとWideの2種類のバー4本とスペース3本で一文字を表す規格 | |
*注6:ITF(Interleaved 2 of 5) | |
5本のバー及び5本のスペースで一文字を表す。5本の内2本が太い規格 |
O.S.エンジニアリング株式会社について
O.S.エンジニアリング株式会社は、1992年に日本ユニシス株式会社のハードウェア機器の保守に関連するサービス事業を分離独立し設立されました。その後、コンピュータ周辺機器、端末の製造事業も手懸けてきましたが、2002年にハードウェア機器の開発部門が日本ユニシスから移管され、ハードウェア機器に関する開発・製造機能が集約されました。今年度はさらにサービス事業を、日本ユニシスグループのユニアデックス株式会社に移管し、コンピュータ周辺機器、端末の開発・製造を中核としたITソリューション提供企業になりました。
ユーザへの新規製品の提案、販売、サービスまでを一貫しておこなう、高い専門性を備えたITソリューション提供企業として、プリンティング・ソリューション、セキュリティ・ソリューション、eAV(electric - Audio & Video)プラットフォーム・ソリュ−ションの各事業の拡大に注力しています。
● | プリンティング・ソリューション 最適な顧客プリンティング環境をコンサルティング・サービスからアウトソース・サービスまで提供します。 |
● | セキュリティ・ソリューション 介護支援、防犯、認証、緊急時通報等の各システムに必須となるセキュリティ関連ソリュ−ションを提供します。 |
● | eAVプラットフォーム・ソリューション 音楽や映像、音響のコンテンツ配信、メディア交換などのシステム・ソリューションを提供します。 |
* | 関連資料: 「FV5000型バーコード検証機イメージ」 (jpg資料、1,157KB) |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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