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Foresight in sight

ニュースリリース

2003年6月19日

日本ユニシス
日本航空と共同で国際航空貨物業務への無線ICタグ適用実証実験を実施

〜 ユビキタス・ビジネスモデル検証実験の一環として航空貨物分野における自動認識技術適用 〜

 日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区1-1-1 以下日本ユニシス)は、日本航空株式会社(貨物事業CEO=益子隆氏 東京都品川区 以下JAL)と共同で、国際航空貨物業務への無線ICタグ*注適用実証実験を本年2月からJAL成田貨物支店内にて実施してきました。本実験は、広く国際航空貨物業務におけるICタグ活用の可能性検証を目的とするもので、具体的な適用案として貨物ロケーション管理をはじめとした輸入貨物倉庫内の貨物管理に焦点をあてた検証を行いました。

 この度、基本的なコンセプトの確認として、第1フェーズの輸入貨物倉庫内限定の実験が終了し、実用化により期待すべき効果があることを確認できました。今後、第2フェーズとして貨物倉庫内における実業務への適用可能性を検証します。

 昨今、注目を集めている自動認識技術のひとつである無線ICタグを利用することにより、あらゆる“モノ”に“情報”を持たせることが可能となり、物流や製造業のみならず様々な分野での活用が注目されています。あらゆる“モノ”に無線ICタグが貼付され、ネットワークを通じて情報が収集されることにより、新たなサービスやビジネスモデルの創出、業務プロセスの改善、商品・機器の個品管理など大きな期待が寄せられています。

 日本ユニシスでは、ビジネスにおけるユビキタス関連技術活用の可能性を検証するために、昨年度から複数のテーマでユビキタス・ビジネスモデル検証実験を実施しています。今回、JALと共同で行っている実験は、このユビキタス・ビジネスモデル検証実験のテーマの一つとして位置付けられるものです。

 JALでは、国際航空貨物業務におけるサービス品質の向上、業務効率の向上を目指し、本実験を通じて成田の国際航空貨物の倉庫業務における無線ICタグの適用可能性を検証します。

 今回終了した基本コンセプトの確認段階では、輸入貨物倉庫内の限定した環境において無線ICタグを活用し、フォークリフトによる貨物の自動位置認識を行いました。今後、貨物倉庫内全般における実用面での貨物ロケーション管理の検証を中心に、貨物搭載用具管理、フォークリフトの動態管理などへの適用可能性について検討および検証していきます。

 日本ユニシスは、急速に普及する無線ICタグ等のユビキタス関連分野においても、お客様のビジネス・ニーズに立脚したソリューションを積極的に提供してまいります。


注) 無線ICタグとは、RFID(Radio Frequency Identification)とも呼ばれ、無線通信を利用した非接触による自動認識技術です。

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