2003年6月18日
日本ユニシス、マイクロソフト
電子自治体向けMicrosoft® .NET対応文書管理システムの開発にて協業
〜 業界初、Microsoft.NETベースでの開発とXML Webサービス適用の本格的な総合文書管理システム 〜
日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1、以下日本ユニシス)と、マイクロソフト株式会社(社長=阿多親市 東京都渋谷区笹塚1-50-1、以下マイクロソフト)は、電子自治体向け総合文書管理システムのMicrosoft .NET*注1ベースでの開発において協業することで合意しました。
現在、地方公共団体においては、住民サービス向上と内部業務の効率化を目的とした電子自治体構築が推進されています。電子自治体の基盤となる文書管理システムにおいては、財務会計システム、電子申請システム、グループウェアなどのシステム連携拡大や複数自治体での共同運営、また情報公開の範囲拡大など新たなニーズが高まってきている状況です。
日本ユニシスとマイクロソフトは、こうした市場の変化に対応するため、従来、日本ユニシスが開発してきた「UniCity®総合文書管理システム」の機能強化、及び操作性と運用性の向上を目指し、マイクロソフトが提供するMicrosoft .NETとXML Webサービス*注2技術を用いて、「UniCity®総合文書管理システム(.NET版)【仮称】」の開発にて協業することで合意しました。本格的な総合文書管理システムにおいてMicrosoft .NETベースで開発すること、及び関連するシステムとの連携においてXML Webサービスを適用することは業界初の取り組みとなります。また、開発にあたっては、マイクロソフトのコンサルティング部門である「マイクロソフト・コンサルティング・サービス(MCS)」が協力体制を整え、日本ユニシスを支援していきます。
また両社は、文書を作成し共有する過程を支えるオフィスシステム環境の整備ツールとして「Microsoft Windows® SharePoint Services」*注3「Microsoft SharePoint Portal Server」*注4の利用を推進します。また、グループウェアとして「Microsoft Exchange Server」と「UniCity®総合文書管理システム(.NET版)【仮称】」との連携を実現します。
■ | 「UniCity®総合文書管理システム(.NET版)【仮称】」の特徴 |
1) | 紙と電子の混在環境における文書全般の総合的管理 紙文書のイメージ取り込みや、電子フォルダによる統合管理、バーコードによる現物管理などきめ細かく総合的な管理機能の提供により、文書事務の効率化が実現できます。 |
2) | 情報公開及び個人情報保護への対応 公文書について、文書目録のみならず本文・添付ファイルの公開が可能であり、文書処理のどの段階からでも公開を可能としています。また、公開にあたっては個人情報保護に対応するため、マスキング処理を可能とするなど先進的な機能を提供しています。 |
3) | 容易な導入・運用を可能とする設計 文書事務の様々な運用形態を分析し、運用の柔軟性を確保したシステムとなっています。そのため、業務への適応をスムーズに行えると同時に、稼働後の運用変更にも容易に対応可能となっています。 |
4) | 複数自治体での共同利用への対応 共同利用を可能とするために、標準システムとして対応可能なシステム構造としています。 |
■ | アプリケーションをMicrosoft .NET対応とする理由 |
1) | 応答性に優れたアーキテクチャであるため、文書管理の業務要件に必要とされる快適な操作性を実現します。 |
2) | Microsoft .NET 対応アプリケーションはXMLベースの環境で動作するため、Webサービスと高い親和性を保ち、他の業務システムとの連携が容易です。 |
3) | Microsoft .NET 対応アプリケーションは動作にあたりクライアント側の設定が不要なため、運用コストが削減できます。 |
4) | 開発生産性が高いため、保守改造コストが低減できアプリケーションの安定性にも優れています。 |
5) | 質の高いツール群が提供されており、処理効率の高いアプリケーションが構築可能です。 |
6) | 処理ロジックと画面(GUI)定義が分離されており、ユーザに応じた画面構成が容易に対応可能となります。 |
日本ユニシスとマイクロソフトは、今後も協力して電子自治体向けソリューション分野での協業範囲を拡大していきます。
*注1:Microsoft.NET
マイクロソフトが提供する XML Web サービスのソリューションで、情報、デバイスおよび人々を、パーソナライズを重視した統一的な方法で接続する次世代のソフトウェア技術。NET テクノロジは、プラットフォームやスマート デバイスの違いを吸収して、XML ベースのアプリケーションやWeb サイトの情報や機能を相互に共有するとともに、それらを結合したサービスとして、カスタマイズされたソリューションの提供が可能。
*注2:XML Webサービス
XMLやHTTPなどのインターネット標準を利用したアプリケーションおよびシステム間連携技術の呼称で、今後のEビジネス実現の基盤技術となるもの。
*注3:「Microsoft Windows SharePoint Services」
→ドキュメントやカレンダー、通知、およびその他の掲示物などの情報共有を目的とする Web サイトチームの結成を可能にするテクノロジ。ユーザは、ブラウザまたは Microsoft Office アプリケーションから、情報を追加したり、更新したりすることが可能。
*注4:「Microsoft SharePoint Portal Server」
カスタマイズ可能なポータルを通して、価値ある情報の共有、検索を実現するツール。文書管理機能を統合しており、情報の作成、公開の作業効率を高め、全社、部門等のグループのサイズを問わず、ナレッジ ワーカーの生産性向上が可能。
* | 記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連資料: 「UniCity総合文書管理システム(.NET版)【仮称】構成図」 (pdf資料、14.29 KB) |
* | 関連URL: 「XML Webサービス実験室」http://www.unisys.co.jp/net/ |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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