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Foresight in sight

ニュースリリース

2003年6月18日

インテル、日本ユニシス、マイクロソフト
インテル® Itanium®2プロセッサ搭載サーバと64bit Windows Server™ 2003で
高スケーラビリティを実証

〜 NTTデータが独自に開発したプログラムを使用し、スケーラビリティを検証 〜

 インテル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役共同社長:吉田 和正 氏、以下:インテル)、日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区豊洲、代表取締役社長:島田 精一、以下:日本ユニシス)、マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:阿多 親市 氏、以下:マイクロソフト)の3社は、共同で、NTTデータが独自に開発したプログラムを使用し、インテル® Itanium®2プロセッサを16個搭載した日本ユニシスのUnisys Enterprise Server ES7000/130と64ビットバージョンMicrosoft® Windows ServerTM 2003,Datacenter Edition、Microsoft® SQL ServerTM 2000 Enterprise Edition(64-bit)の構成で優れたスケーラビリティを実証しました。(詳細はNTTデータからのエンドースメントを参照)

 インテル、日本ユニシス、マイクロソフトは、2001年3月にインターネット・データセンターの新市場や、ミッションクリティカルな大規模基幹システム分野でのセールス、検証、センタ利用およびマーケティング活動を 3社共同で展開することに包括合意しました(注1)
 この包括合意を受け、3社で2001年6月からインテルプロセッサを搭載した日本ユニシスのUnisys Enterprise Server ES7000とマイクロソフトWindows OSのシステム構成のもと、「ECA (Enterprise Computing Association)(注2)に協力して実施した、”大規模IA(Intel Architecture)サーバとRISC-UNIXサーバにおけるインターネットコマースサイト”に関するベンチマーキング」をはじめとした、各種検証を共同で実施してきました。

 さらに、日本ユニシスとマイクロソフトは2003年4月にインテルItanium®2プロセッサを搭載した、Unisys Enterprise Server ES7000/130とMicrosoft® SQL ServerTM 2000 Enterprise Edition (64-bit)を使用した共同検証(注3)で、1台のWindowsサーバで、都市銀行向け勘定系業務に代表される基幹業務に必要とされる高いパフォーマンスが得られることを実証しました。

 今後、インテル、日本ユニシス、マイクロソフトは、検証結果を共有し、ユーザ開拓に向けた基礎技術の蓄積と、インテル® Itanium®2プロセッサ搭載サーバをベースとしたWindows Server™ 2003対応ソリューションを開発し市場投入していきます。

 今回の3社共同検証の内容、協力内容、システム構成は以下のとおりです。

<共同検証内容>
  NTTデータによる32bitシステムと64bitシステムの性能比較検証および高負荷試験。

<3社の協力内容>
1. インテル ・Unisys Enterprise Server ES7000/130 サーバでのシステム基本構成の事前検証
・インテル®Cコンパイラを使用した検証プログラムの64ビットへの移行
・インテル® VTuneTMパフォーマンス・アナライザを使用した性能ボトルネックの検出、最適化作業

2. 日本ユニシス ・検証作業支援
・32bitプラットフォームから64bitプラットフォームへの移行検証、検証環境の提供

3. マイクロソフト ・本検証に必要な64ビットバージョンMicrosoft® Windows ServerTM 2003, Datacenter Edition
・Microsoft® SQL ServerTM 2000 Enterprise Edition (64-bit)の製品提供
・検証作業にともなう32ビットから64ビットへの移行などの技術支援

<検証システム構成>
64bitシステム Server : Unisys Enterprise Server ES7000/130
Processor : インテル® Itanium®2 プロセッサ 1.0GHz × 16
Memory : 64Gbyte
OS : 64ビットバージョンMicrosoft® Windows ServerTM 2003,Datacenter Edition
DB : Microsoft® SQL ServerTM 2000 Enterprise Edition(64-bit)
Storage : SANARENA 3800

32bit システム Server : Unisys Enterprise Server ES7000/230
Processor : インテル® XeonTM プロセッサMP 1.6GHz × 32
Memory : 32Gbyte
OS : Microsoft® Windows 2000 Datacenter Server
DB : Microsoft® SQL ServerTM 2000 Enterprise Edition
Storage : SANARENA 3200、SANARENA 2200、EMC 8340



<NTTデータからのエンドースメント>
(株式会社NTTデータ ビジネス開発事業本部長 山下 徹)
 64bit Windows Server Systemの登場により、Windows プラットフォームの適用領域が広がることをNTTデータは歓迎します。今回、Unisys Enterprise Serverを検証対象とした理由は、「32bitと64bitの両システムにおいて大規模なシステム構成での検証が可能なこと」と「運用時のサポート体制が充実していること」です。当社が独自に開発したバッチ処理系のベンチマークプログラムにより、32bitと64bitの両システムの比較性能検証を実施した結果、64bitシステムの優れたスケーラビリティと高負荷環境における適性を確認しました。具体的には、64bitシステムは8CPU以上でのスケーラビリティに優れており、32bitシステムに対し、最大性能比較(64bitシステムは16CPU、32bitシステムは32CPUの値)で1.12倍、16CPU比較で1.50倍のスループットを記録しました。

 なお、NTTデータと日本ユニシスは今回の性能検証を契機に、さらに多方面での協業を検討していきます。具体的な取り組みの一環として、日本ユニシスでは、今後、NTTデータとマイクロソフトが共同出資する株式会社ビジネス・インフィニティのB2B市場向け製品「Commerce Brains」を、企業の調達・購買システムにおける戦略ソリューションとして顧客へ提案していく予定です。

検証結果
検証結果

32bitシステムの1CPU に対するスループットの比較



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