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Foresight in sight

ニュースリリース

2003年6月12日

日本ユニシス・エクセリューションズ
統合設計開発環境「CollaboPac®」の新機能を発表

〜 国産"ナレッジ&コラボレーションツール"を、「第14回 設計・製造ソリューション展」に出展 〜

 日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(社長=河村元樹 東京都新宿区若松町 33-8)は、統合設計開発環境「CollaboPac®」の基幹CADモジュールの新機能を発表します。なお当社は、本機能を含む「CollaboPac」を、6月25日から東京ビッグサイトで開催される「第14回 設計・製造ソリューション展」に出展します。

 日本ユニシスグループが2002年7月に発表した「CollaboPac」は、製造業における企画から開発、試作、生産準備、製造、市場投入までの製品開発ライフサイクル全般をトータルにサポートする、統合設計開発環境です。現在、基幹CADモジュールの他に、各種解析モジュール、試作専用モジュール、部品加工モジュール、金型製作モジュール、全体最適データ管理モジュールがあります。
 このたび日本ユニシス・エクセリューションズは、「CollaboPac」の中核となる基幹CADモジュールの2種類の新機能、「DKS(デザイン・ナレッジ・シート)」と「DIM(デザイン・インフォメーション・マネジャ)」を発表します。

 「DKS(デザイン・ナレッジ・シート)」は、Microsoft® Excelのシートに記述した設計ルールを利用し、設計ノウハウを活かしたフィーチャ・モデリングを実現する知識駆動型のCADエンジンです。「DKS」にはアプリケーションを構築するための2種類のエディタ(ルール定義とGUI構築)と、エディタによって作成したアプリケーションの実行環境が含まれます。

「DKS」の特徴は以下のとおりです。
  1. 従来のCADシステムにおいても、カスタマイズ言語やパラメトリック*注 といった機能を用い、蓄積された知識利用が行われてきましたが、新しいルールや手法を取り入れるたびに再度プログラミングが必要になる、また手順を作り直さなくてはならない、といった課題がありました。 「DKS」は、CADシステムと知識を分離し、知識の適用制御を可能にすることでこれらの課題を解決しました。
  2. 設計ルールは、汎用的なソフトウェアであるMicrosoft® Excelのシートに記述し、簡単にシステムに取り込むことができます。
  3. 従来の雛型設計や定型手順の再利用といった「決まったものは即作る」機能と融合することで、設計者の試行錯誤を強力に支援する製品開発環境を実現します。

 「DIM(デザイン・インフォメーション・マネジャ)」は、プロジェクト指向の情報管理ツールです。開発者は「DIM」を導入することにより、従来のように大規模なPDMシステムを導入することなく、製品開発に関する情報管理システムを低価格で、短期間に立ち上げることができます。

「DIM」の特徴は以下のとおりです。
  1. 設計途中のデータや承認前のデータと、データの状態を同時に管理するため、ダイナミックなデータの保存、呼出、作業の進捗状況把握ができます。
  2. 更新管理機能、アクセスコントロールの設定、セキュリティ制御などにより高度な協調設計環境を実現します。プロジェクトを中心に部品、ドキュメント(CADデータ、技術文書等)を階層構造で管理でき、また構成情報とCADの配置構造を独立して管理することができます。
  3. 他のCADシステムへのインテグレーションや簡易なユーザカスタマイズのための環境も提供します。

 「CollaboPac」基幹CADモジュールの中核機能「DKS(デザイン・ナレッジ・シート)」と「DIM(デザイン・インフォメーション・マネジャ)」は、製品開発において、日本のモノ作り固有の知識、技術といった情報を蓄積、共有、配信できる"ナレッジ&コラボレーションツール"です。

 「DKS」と「DIM」を含む「CollaboPac」基幹CADモジュールの販売開始は、2003年秋の予定です。 日本ユニシス・エクセリューションズは、製造業界全般に対して、「CollaboPac」基幹CADモジュールを1年間で500本、3年間で2000本販売することを目指します。

 *注:パラメトリック
 設計者が利用したコマンドを履歴として登録しておき寸法や座標値などのパラメタを変更することで履歴再生するCADの機能


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