2003年2月12日
「オートIDセンター(本部マサチューセッツ工科大学)」に参画。
〜 無線ICタグを活用したユビキタスコンピューティングの研究開発活動を開始 〜
日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、この度、米国MIT(マサチューセッツ工科大学)に本部を置く「オートIDセンター(Auto-ID Center)注」に参加し、これまでシステムインテグレータとして培ったシステム構築ノウハウや技術力、システム開発力をベースに「オートIDセンター」標準仕様に準拠したシステム構築やソリューションの開発、および無線ICタグの普及・啓蒙活動を推進していきます。また、同センターに参加している会員企業と共同で実証実験も開始する予定です。
あらゆるモノに無線ICタグが付帯され、様々なサービスが創出されるユビキタスコンピューティングの時代が目前に迫っています。今後無線ICタグの他にも、センサ、GPS、カメラなどのあらゆるデバイスがネットワークに接続され、物品だけでなく人や動植物、環境など様々なモノの状態がリアルタイムに把握できるようになっていきます。
日本ユニシスは、昨年10月25日、こうしたデバイスネットワークを通じてリアルタイムに収集されるデータと、企業内活動で利用されている既存のビジネスデータを連携させることにより、新たなサービスやビジネスモデルの創出、業務プロセスの迅速化、高精度化を可能とするITアーキテクチャ「Resource Operation Management Architecture(以下ROMA)」を発表しました。
(http://www.unisys.co.jp/news/NR_021025_roma.html参照)
無線ICタグによる自動認識技術は、物流、製造業界などに限らず様々な分野へ適用できる可能性を持っています。日本ユニシスでは、無線ICタグをROMAのキーデバイスと考え「オートIDセンター」への参加を決定しました。「オートIDセンター」への参加を通じて、以下の活動を実施していきます。
・「オートIDセンター」仕様の標準化における技術協力
・会員企業との協力による、オートID技術を利用した実証実験や啓蒙・普及活動の推進
・ 日本ユニシスが有するシステム構築ノウハウをベースとする実用化に向けたソリューションの開発
今後、日本ユニシスでは、「オートIDセンター」仕様をベースとしたソリューションをROMA上で提供し、SCM(Supply Chain Management)やCRM(Customer Relationship Management)といった既存の企業システムと密接な連動を可能にしていきます。
また、「オートIDセンター」仕様のソリューションの他にも、様々なデバイスデータと企業システムを組み合わせた新たなサービスやビジネスモデル創出に取り組んで行きます。
注)オートIDセンター(http://www.autoidlabs.org/) | |
![]() |
1999年設立。米国MIT(マサチューセッツ工科大学)に本部を置く非営利のグローバルな研究機関であり、バーコードの次世代版として注目されている無線ICタグをあらゆる製品に貼り付け、製造及び流通のあらゆる局面での業務プロセスを飛躍的に効率化することを目標とし、世界規模による研究開発と標準化を行っています。 同センターは、MITの本部以外にイギリスのケンブリッジ大学、オーストラリアのアデレード大学に支部があり、1月22日には日本の研究拠点(慶應義塾大学内)の設立も発表されました。今後、中国にも研究拠点を設立する予定です。 現在、オートIDセンターでの研究には、世界で50人以上の科学者、エンジニア、大学院生のスタッフが参画しています。この世界トップレベルの科学者、エンジニアに加え、実際のビジネスの現場で事業展開している世界的な企業が、同センターの研究開発に協力しており、実体世界のサプライチェーン上において、新技術の研究と試行を実施しています。 同センターは、設立後3年間で、80社以上の世界的な企業が支援しており、日本からも多くの有力企業が参加しています。 |
* | 記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 |
* | 関連URL: 「ROMA」 http://www.unisys.co.jp/news/NR_021025_roma.html 「オートIDセンター」 http://www.autoidlabs.org/ |
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * |
|
※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
[Back]