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ニュースリリース

2002年12月24日

日本ユニシス
Windows®システムの可用性を向上させる
「Advanced Cluster Application Builder(ACAB)」の販売を開始

 日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、サーバーの可用性を高め、Windows®環境によるエンタープライズシステムの構築・運用を強化するハイアベイラビリティ(HA)ソリューション「Advanced Cluster Application Builder(以下ACAB)」を、本日12月24日から販売開始します。

 昨今、企業基幹業務にWindows®システムを適用する事例が増加するにともない、Windows®環境で高信頼性・高可用性を保持することが、ITインフラの基本的要件として必要不可欠になってきました。そこで高信頼性・高可用性を実現する方法一つして、クラスタソフトを用いて業務の継続を図るニーズが急速に高まっています。

 日本ユニシスは、これまでメインフレーム、UNIX、そしてWindows®をプラットフォームとし、数々のミッションクリティカル・システムの構築とサービス提供に経験と実績を重ねてきました。
 最近では三井住友銀行の、勘定系システムとATMネッワークを仲介する対外接続システム「BANCS」をWindows®ベースで開発・構築しましたが、このシステムでは、高度な可用性が基本要件として求められたため、マイクロソフトのフェールオーバ(サーバに障害が発生した場合に、代替サーバが処理やデータを引き継ぐ機能)クラスタソフト「Microsoft® Cluster Service(以下MSCS)」に、当社のノウハウに基づいた高可用性支援機能を追加・拡張したソリューションを開発、導入しました。
 ACABは、この「BANCS」システムの成果をベースに、Windows®環境での高可用性システムの実現を求めるユーザをターゲットに開発されたHAソリューションです。

 ACABは、MSCSの機能に以下の機能を追加することにより、更に高い可用性を持つシステムの構築を可能としました。各追加機能の詳細については、参考資料を参照してください。

  • ACABで監視するアプリケーションの作成支援とその監視
  • 拡張SQL ServerTM障害監視
  • フェイルオーバ動作の制御
  • クラスタに未対応のISV(Independent Software Vendor:特定のハードウェアメーカーやOSメーカーと特別な関係を持たないアプリケーションソフト提供企業)のソフトウェア監視
  • 拡張イベントログ

 ACABの稼働プラットフォームは次のとおりです。

  • Unisys Enterprise Server ES7000シリーズ
  • Unisys Enterprise Server rE5000シリーズ

 搭載のオペレーティングシステムは、「Microsoft® Windows® 2000 Advanced Server」、または「Microsoft® Windows® 2000 Datacenter Server」です。


 ACABは、以下2種類のソフトウェア商品を提供します。

  1. ACAB−Full
    ACABの全ての機能を提供。客先固有のアプリケーションまできめ細かくクラスタ制御する場合に必要な商品。1ライセンスは2ノードクラスタ用で一括120万円。
  2. ACAB−Basic
    ACAB対応アプリケーションの監視・作成支援機能を除き、その他の機能を提供。メールサーバ、DWHサーバーなどマイクロソフトあるいはISVソフトを主体でシステム構築する場合に向いている商品。1ライセンスは2ノードクラスタ用で一括60万円。

 ACABは、以下のサービスメニューを提供します。

  1. SWサポート・サービス(必須契約)
    「SWベーシック・サポート・サービス(以下、ベーシック)」またはベーシックのサポート時間帯を延長した「SWアドバンスド・サポート・サービス」のうち、どちらかを選択。ベーシックの料金は、年額でソフトウェア価格の10%相当。
  2. プログラム導入サービス
    料金は、2ノードクラスタで一律70万円。
  3. ソフト対応アプリケーション開発支援サービス
    料金は、個別見積もり。

 日本ユニシスはユーザに、ACABと当社の金融機関向けオープンミドルウェア「MIDMOST」を組み合わせて提案していくことも予定しており、今後5年間で150セットの提供を見込んでいます。


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