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Foresight in sight

ニュースリリース

2002年12月5日

日本ユニシスと三井物産が「RightNow eService Center」の販売契約を締結

〜 FAQを活用したカスタマ・サービスのセルフサービス化促進で協調 〜

 日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲 1-1-1)と三井物産株式会社(社長=槍田松瑩 東京都千代田区大手町1-2-1)の両社は、三井物産がASPで提供する米国RightNow Technologies社のFAQ検索・Eメール対応ソリューション「RightNow eService Center」を日本ユニシスが販売する契約を11月29日に締結しました。日本ユニシスは、「RightNow eService Center」(ライトナウ イーサービス センター)のASPサービスを本日より販売開始します。

 近年、見込み顧客の開拓やユーザの満足度維持・向上を目的として、コールセンターやCRM(注1)システムを導入する企業が増加しています。それにともない、顧客の問合せに対応するカスタマ・サービスが重要になり、ホームページにFAQ(注2)検索を掲載することによるカスタマ・サービスのセルフサービス化や、Eメールによる顧客の問い合わせ対応といった需要が高まっています。「RightNow eService Center」は、こういった要望に応えるASPサービス形態で、「FAQ検索」機能、「Eメール対応(メールハンドリング)」機能、「チャット対応」機能を合わせ持ったCRMアプリケーションソフトウェアです。

 顧客対応をおこなう企業は、「RightNow eService Center」を利用することにより、品質の高いカスタマ・サービスを、多額のコストをかけずに提供することができるようになります。また、この「RightNow eService Center」は、企業が顧客の問合せに対し、ホームページを通じ的確に対応できる環境を提供しますので、インターネット上でのサービス提供に多大なる効果をもたらします。

 「RightNow eService Center」の特徴は以下の通りです。

  1. カスタマ・サービスのセルフサービス化を実現
    既存の電話によるカスタマ・サービス(コールセンター)だけでは、コールセンター営業時間外や、コールセンター混雑時などには、顧客の問合せに即答することはできませんでした。
    しかし、FAQを利用したセルフサービスを追加することで、企業は、電話、Webチャネルという複数のチャネルを利用して、顧客に対し素早く回答を提供することが可能になり、カスタマ・サービスのレベル向上を図ることができます。

  2. FAQの容易な作成、メンテナンスを支援
    コールセンターなどでFAQを作成する際、これまでは企業側で作成していたため、顧客のニーズに合ったものを作成することが困難でした。また、FAQはすぐに古くなってしまいますので、そのメンテナンスにも膨大な労力がかかっていました。
    企業のこれらの悩みを解消するのが、「RightNow eService Center」です。
    「RightNow eService Center」には顧客ニーズにあったFAQ構築を支援する「セルフ・ラーニング」機能が搭載されています。企業は、まずFAQサイト立ち上げ時に15 〜 50項目のFAQを用意し、その後は、顧客がFAQ検索を行い、必要な回答がなかった際に送られてくる問い合わせメールに企業が応答します。「セルフ・ラーニング」機能によって、企業はその問い合わせメールへの応答を簡単にFAQ化し、FAQ検索に登録できるため、顧客は2度目以降、同様の応答をFAQ検索で見つけることができるようになります。
    また、「セルフ・メンテナンス」機能により、検索される機会の多いFAQをFAQ検索時に最初に出てくるようにしたり、古くなったFAQを削除したりすることが簡単に実現できます。

  3. ASPサービスとしての提供により、手間とコストの劇的な削減
    「RightNow eService Center」をASPサービスとして提供しますので、システム用のサーバ、データベースの導入、設定など導入時の煩わしい作業が不要になると共に、導入後のシステム運用コストを削減することが可能です。

  4. 完全Webベース
    顧客がアクセスする画面、オペレータ画面、アドミニストレータ画面など全ての画面は、ウェブでできていますので、ブラウザだけで「RightNow eService Center」を利用することができます。

 三井物産は、2001年3月に米国RightNow Technologies社と国内総販売代理店契約を締結し、同社が提供するインターネット・カスタマ・サービス システムをASP (Application Service Provider) 事業として日本国内で同年7月末に提供を開始し、2002年9月末現在、国内30社で利用されています。今回の販売契約締結により、日本ユニシスは「RightNow eService Center」を国内で販売し、三井物産は日本ユニシスが販売したユーザに対してホスティング・サービスおよび保守サービスを提供します。

 三井物産は、従来、直接販売により本製品を販売してきましたが、日本ユニシスと「RightNow eService Center」の販売契約を締結することにより、間接販売の比率を高め、シェア拡大を狙います。
なお、日本ユニシスは、「RightNow eService Center」を12月5日からWebによるEコマースサイトでも販売をはじめます。

 日本ユニシスは、今後2年間で30社2億円の売上を見込んでおり、本年4月から提唱している次世代統合CRM(CRM:Customer Relationship Management/顧客関係管理)コンセプトである「UNIVERSALCRM」を構成する製品群に「RightNow eService Center」を加えることにより、CRM分野でのサービス範囲をさらに拡大し、CRM関連サービスの売上拡大を狙います。



(注1)CRM:Customer Relationship Managementの略/顧客関係管理
(注2)FAQ:Frequently Asked Questionsの略/よくある質問に対する回答




「RightNow Technologies」社ご紹介
RightNow Technologies社 は、「インターネット・カスタマ・サービス」ソリューションのプロバイダーです。
「インターネット・カスタマ・サービス」とは、商品の情報を検索したり、商品を購入したり、その商品のサポートを受けようと考えてウェブサイトに来られるお客様に対し、電話だけではなく、「FAQ検索」、「Eメールハンドリング」、「チャット」を利用してカスタマ・サービスを提供する手法であり、インターネット時代の今、ウェブサイトをカスタマとのタッチポイントと考えている企業にとって、無くてはならない手法です。
1997年に設立された RightNow Technologies 社は、このインターネット上でのカスタマ・サービスのニーズに後押しされながら、現在、従業員数230名以上の企業となり、オフィスも、本社のあるモンタナ州ボーズマンに加え、ダラス、ロンドン、シドニーに構えるまでに成長しました。
今日では、中核製品である 「RightNow eService Center」 を中心に、世界1100社を超えるユーザサイトで利用されており、RightNow製品を使用することで、サービススピードの向上、サービス対応力の向上、従業員の削減、ウェブページへのアクセス向上、顧客満足度の向上、そして、劇的なコスト削減を可能にしています。



UNIVERSALCRMについて
CRM市場ニーズの進展と適用技術の革新にいち早く取り組み、これまでの日本ユニシスのコンタクトセンターコンセプトの機能範囲・適用範囲をさらに拡大したものです。
「UNIVERSALCRM」の
    ・企業のCRM戦略策定に必須となる、数値化作業のシステム化により、収益の拡大や業務の効率化ポイントを洗い出し、それぞれの企業に即した成功法則を見つけ出す
    ・継続的な分析作業をシステム化することにより、移ろいやすい顧客の"変化"に機敏に対応し、顧客との関係をさらに深めるCRM戦略を実行する
といった特徴により、「UNIVERSALCRM」は顧客と企業の関係をコントロールし、顧客価値の数値化を実現することが可能となります。


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