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Foresight in sight

ニュースリリース

2002年11月26日

ユニアデックス
高セキュアな無線LANとインターネットVPN構築を可能にする
『アプライアンスPKI認証ソリューション』を提供開始

〜 PKI認証方式を採用しながら、構築の手間を大幅に短縮し安価な運用管理も実現 〜

 ユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:竹内新)はこのたび、普及が進む無線LANとインターネットVPN*1において、セキュリティーの脆弱性を解決するPKI認証*2技術を取り入れながら、構築の短縮化と簡単・安価な運用管理を実現する新しいソリューションを開発、『アプライアンスPKI認証ソリューション』のサービス名で提供を開始します。

 近年、場所を選ばない快適な環境を実現する無線LANや、インターネットVPNの普及により、これまでよりも強固な認証方式を望む声が多くなってきています。このため、ワンタイムパスワード(OTP)*3やバイオメトリクス認証*4といった高度なセキュリティー環境を実現する方式が検討されてきましたが、システムが複雑化することや、構築と運用にコストがかかることから、普及には至っていません。
一方、証明書を用いたPKI認証が近年注目を集めていますが、認証システムの構築や運用管理に高度な知識と技術が要求され、費用もかかることなどが問題点として指摘されています。

 今回の『アプライアンスPKI認証ソリューション』では、このPKI認証方式を採用しながら、これまでにない構築の短縮化と簡単・安価な運用管理、そしてOTPに匹敵する強固なセキュリティー環境を実現することができます。これは、㈱ソリトンシステムズ社(本社東京都新宿区)製 認証アプライアンスの新製品「Net'Attest EPS」を導入することによって実現したものです。「Net'Attest EPS」は、認証サーバーと認証局(CA)の機能をひとつのハードウェアに統合(アプライアンス化)した初めての製品であり、OS(基本ソフト)に依存することなく簡単に操作できます。認証局の機能も内蔵しているため、サーバー証明書・クライアント証明書両方の発行、証明書の失効リストの発行を、すべてこの一台で行うことができ、従来生じていた高度で面倒な運用負荷を大幅に軽減し、管理費の削減も実現します。

 『アプライアンスPKI認証ソリューション』のひとつとしては、「Net'Attest EPS」と、シスコシステムズ社のアクセスサーバー「VPN3000シリーズ」を用いた、インターネットVPN環境での証明書認証があります。ユーザー端末にVPNソフトウェアと「Net'Attest EPS」で発行したクライアント証明書を入れ、VPN3000シリーズにサーバー証明書をインポートすることにより、ID/パスワードによる認証に加え、証明書を用いた相互認証が可能となり、自宅や外出先から安全に社内へのアクセスを行うことができます。アプライアンス化された認証局を利用して、証明書を使ったVPN構築は業界初です。 ユニアデックスとしては、こうした無線LAN、インターネットVPN分野にソリューションを提供していくのは今回が初めてです。設計や導入だけでなく、提案から保守までを一連のサービスとして提供していきます。

《特 徴》
1. PKI認証方式を採用することでOTP方式に匹敵する強固なセキュリティー環境を実現。
2. アプライアンス化(認証サーバーと認証局の機能をひとつのハードウェアに統合)された初のRADIUSサーバー*5の導入で、構築の短縮化と簡単・安価な運用が可能。
3. 設計や導入だけでなく、提案から保守までを一連のサービスとして提供。



*1: VPN:Virtual Private Network。企業が通信事業者の回線サービスを利用しながら、あたかも自社で構築したネットワークと同じ使い勝手で利用できるネットワーク。
*2: PKI:Public Key Infrastructure。公開鍵基盤。無線LANやVPNでの認証を行う電子証明書の生成・管理のための国際的技術基盤。
*3: ワンタイムパスワード:ネットワーク上でログイン情報が盗聴される危険性を回避するために、2回以上同じパスワード情報を流さないよう、使い捨てのパスワードを利用する方式。
*4: バイオメトリクス:指紋や声紋、目の網膜の虹彩など、個人の生物学的特徴を認識してネットワークへのアクセスを認証する方式。
*5: RADIUSサーバー:アクセスサーバーとの間で関数を使った通信を行い、平文を流すことなくパスワードの認証を行うサーバー。

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