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Foresight in sight

ニュースリリース

2002年10月17日

日本ユニシス
Microsoft®.NETベースのアプリケーション構築を支援する開発方法
「LUCINA® for .NET」を提供開始

〜 コンポーネントベースでスピーディなシステム開発を支援 〜

 日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、アプリケーションの開発作業を効率的に進めるための開発方法「LUCINA®(ルキナ)」のMicrosoft® .NET(注)対応版、「LUCINA® for .NET」および「LUCINA® for .NET AP制御フレームワーク」を、本日より販売開始します。

 昨今企業は、急速に変化し続けるビジネス要求をスピーディかつ継続的に解決していくことが求められていますが、それらのビジネス要求は、高性能な道具(ツール)だけで解決できるものではありません。解決には、要求される内容をITを利用してどのようにして実現するかが重要であり、ツールの利用技術も含めた開発技法が必要とされます。
またMicrosoft®.NETは、今後のアプリケーション開発のプラットフォームとしてJavaと勢力を2分するといわれており、.NET Frameworkとセットで提供されるツールによる実装効率の高さは世界的に注目を集めています。

 日本ユニシスは、これまでのシステム構築実績に基づいて、構築手法、培ったノウハウなどを整理・集大成した開発方法「LUCINA®」を2000年6月より提供してきました。今回提供する「LUCINA® for .NET」は、既に多くの適用実績を持つ「LUCINA®」の開発方法とMicrosoft®.NETにより提供されるプラットフォームを融合することにより、アプリケーション品質を均一にし、生産性を高めます。

 「LUCINA® for .NET」は、.NETプラットフォームをベースとしたコンポーネント指向の開発方法であり、開発単位を最適化し段階的に組み上げていくことよって、ビジネス要求に柔軟に応えるシステム開発を可能とします。
 「LUCINA® for .NET」は、既存「LUCINA®」と同様に、業務分析から設計、構築に亘る開発のプロセス、成果物の様式などの「開発方法」をドキュメントセットとして提供します。 このドキュメントセットには、新言語であるC#のコーディング規約も含まれます。さらにこれらを実際の開発作業に適用するに際して必要となる開発プロジェクト要員への教育や、開発プロジェクト運営を支援する複数のサービスも体系化して提供します。個々のサービスについての詳細は、「添付資料」を参照してください。

 また実装の枠組みとして、業務に依存しないアプリケーション制御フレームワーク「LUCINA® for .NET AP制御フレームワーク」を同時に提供します。.NET Frameworkを直接利用してアプリケーションの開発を実施する場合、アプリケーション開発者に高い自由度がある反面、品質がばらばらになることが予想されます。これに対し「LUCINA® for .NET AP制御フレームワーク」は、開発者にクラスライブラリ、共通部品、サンプルコード、などを提供することでアプリケーションの品質を均一にするだけでなく、本来のビジネスロジックの開発に専念することを可能にしました。

 「LUCINA® for .NET」で提供されるサービスの価格は、以下のとおりです。

基本ライセンス :150万円
教育サービス :2〜10万円/人
開発環境構築支援サービス :120万円
開発計画作成支援サービス :100〜350万円
カスタマイズ・サービス :50万円
システム診断サービス :個別見積もり
技術支援サービス :20万円/年間
LUCINA® for .NET AP制御フレームワーク :150万円


 「LUCINA®for .NET」は、9月に本格稼働した日本ユニシスの.NET専門組織「.NETビジネスディベロプメント」により開発され、既に株式会社電算の自治体向けパッケージおよび広島ソフトウェアエンジニアリング株式会社の「Knowledge Web Board」の開発に、先行適用されています。
 日本ユニシスは、「LUCINA® for .NET」をユーザからの受託開発に使用するほか、今後2年間で100ライセンスを販売する方針です。


(注)Microsoft® .NET
マイクロソフトが2000年6月に発表した次世代インターネット戦略。
「Microsoft .NET」では、すべての情報機器がインターネットに接続されることを前提として、従来のような単体としてのコンピュータではなく、インターネット全体に分散配置されたアプリケーションやデータを、必要に応じて利用可能にする。
SOAPとXMLというインターネットの標準インタフェースにより、ネットワーク上のソフトウェア(コンポーネント)が連動して、ソフトウェア自身が能動的にネットワーク上のサービスやデータを利用して大きなシステムを構築する事が可能となる。


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