日本ユニシス株式会社（社長＝島田精一　東京都江東区豊洲1-1-1）は、アウトソーシング事業の一環として、IT（Information Technology）に関連する開発、運用、保守などの業務だけでなく、IT業務を含む特定の業務全域の運営を一括して受託するBusiness Process Outsourcing（ビジネスプロセスアウトソーシング、以下BPO）事業に、本格的に注力していきます。
　また当社は、今回のBPO事業の本格展開にあたり、金融機関や地方自治体に多くの業務受託実績を持つアシスト株式会社^注（社長＝江黒英勝　東京都千代田区神田西福田町4-1、以下アシスト社）と9月30日、業務提携契約を結びました。

　今日、業務プロセスの中にアウトソーシングを積極的に取り入れ、自社資源をコア業務（本業）に集中して経営課題の達成を図ろうとする「選択と集中指向」の企業姿勢は、ますます本格化する傾向にあります。その傾向の中で、ITに関する業務だけでなく間接業務全域を対象としたコスト削減や業務効率向上を実現するBPO事業に注目が集まっています。
欧米におけるユニシス・ユーザでは、既に銀行（手形・小切手処理）、保険（バックオフィス管理・顧客管理・Eコマースなど）、医療（医療扶助管理）などの分野において大規模なBPO事業の事例が見られ、当該事業の売上は、アウトソーシング関連売上の50％以上を占めるまでに成長しています。
また国内ベンダーの中には、関連グループ各社との連携を強めるなどの方法で、BPO事業の市場への対応に着手し始めたベンダーもいくつか見られます。

　日本ユニシス、アウトソーシング事業部は、昨年11月に事業ブランド「PowerRental®」を発表し、既存顧客に対してアウトソーシング・サービスを推進する一方で、新規顧客の開拓、マーケットの拡大が見込まれるITユーテリティ市場におけるシェアの拡大を図るなど、日本ユニシスグループのアウトソーシング事業拡大に努めてきました。

　アシスト社は、これまで、金融機関でのデータエントリー業務（印鑑照合システム廻り）や地方自治体における戸籍のデータベース化、図書館における書籍のデータベース化など、数多くの受託業務の実績をあげてきました。中でも印鑑照合データエントリー業務においては全国規模で約7割のシェアを、戸籍データベース化業務においては実施自治体の約半数のシェアを占めています。

　今回、日本ユニシスとアシスト社は、互いのこれまでの実績を背景に業務提携を結び、急速な市場拡大が見込まれるBPO事業に本格参入します。
　両社の業務提携概要は、以下のとおりです。
　　◇ 日本ユニシス：IT商品、サービスの提供および関連ビジネスプロセスの提供
　　◇ アシスト社：当該関連ビジネスプロセスにおけるノウハウ，マンパワーの提供

　日本ユニシスは、今後BPO事業をアウトソーシング事業分野における最重要戦略と位置付け、「PowerRental® アウトソーシング・サービス」をさらに強化し、アウトソーシング事業全体で2005年度には、1,500億円の売上を目指します。

　また日本ユニシスのアウトソーシング事業は、今後もユーザが必要とするサービスをタイムリーに提供していくため、必要に応じて他企業との協業も積極的に行っていく予定です。

（注）アシスト株式会社 　本　社：　東京都千代田区神田西福田町4-1 　事業内容：
	・一般労働者派遣事業 ・情報処理及びそれに伴う事務処理の受託請負 ・病院事務及び医療事務処理の請負 ・テレマーケティング業務の受託請負 ・人材紹介事業 ・コンピュータ機器、マイクロフィルム機器並びに事務機器の販売、賃貸、保守管理及びクリーニング ・上記の機器に使用する紙類、リボン、トナー、フロッピーなどの用品類販売
資 本 金：　1億8,450万円 　従業員数：　145名（現業社員を除く） 　加盟団代：　東京商工会議所
	社団法人　日本人材派遣協会 　社団法人　日本テレマーケティング協会 　社団法人　日本通信販売協会 　社団法人　日本画像情報マネジメント協会 　財団法人　医療関連サービス振興会

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