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Foresight in sight

ニュースリリース

2002年10月2日

日本ユニシス
企業内・企業間のシステム統合を迅速に実現する
「ウェブメソッド統合プラットフォーム」を販売開始

 日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、ウェブメソッド株式会社 (社長=小泉 明正 東京都新宿区西新宿2-6-1新宿住友ビル9F) と同社統合ソフトウェアの販売契約を締結、拡大するシステム統合市場に対してビジネス展開を図るため、特にB2B(企業間システム)統合の分野で世界でも多数の導入実績を持つ「ウェブメソッド統合プラットフォーム」の販売を本日から開始します。

 ITが発展する中、成長する企業では、ERP*1、SCM*2、CRM*3などの様々なシステム群が存在し、また一方ではメインフレームのようなレガシーシステム*4も稼働しています。稼働する個々のシステムは、取引先と仕入先、パートナー企業など多種多様な企業を結んでおり、企業間、企業内に様々なビジネスプロセスが存在しています。これらの異なるシステム、異なるビジネスプロセスをつなぐためには、従来、多大なオペレーションコストや、システム開発コストと多大な時間が必要でした。

 日本ユニシスが販売を開始する「ウェブメソッド統合プラットフォーム」は、異なるシステムやビジネスプロセスをGUI*5ベースで容易に統合・連携させ、システム/データ/プロセスのすべてを把握し戦略的にコントロールすることが可能で、全体を包括的な視野をもってとらえることができます。「ウェブメソッド統合プラットフォーム」は企業内のシステム統合・企業間のシステム統合・ビジネスプロセスの統合を従来よりも低コストで迅速に実現します。

 「ウェブメソッド統合プラットフォーム」の主な機能は以下の通りです。

 ・企業間のシステム統合(B2B・・・Business to Business)
 B2B機能により、取引先・仕入先・パートナー企業とXML*6を使用したインターネット上でのリアルタイム連携を実現します。また、EDI*7、Rosettanet*8(ロゼッタネット)、ebXML*9など幅広い電子取引規格をサポートしており、広範囲なビジネス形態に対応可能です。
 ・企業内のシステム統合(EAI・・・Enterprise Application Integration)
 フロントオフィスとバックオフィス、ERP、SCM、CRMといった異なるシステム群を開発効率の高いGUIベースのツールで統合可能であり、導入後の運用・管理性も向上します。

 「ウェブメソッド統合プラットフォーム」の機能を統合して使用することにより、企業内から企業間にわたるシームレスな連携を実現することが可能です。なお、日本ユニシスでは、2002年4月からソフトバンク・コマース株式会社との間のRosettaNet仕様による受注・発注業務システムに「ウェブメソッド統合プラットフォーム」を採用しています。

 日本ユニシスは、取引先と仕入先・パートナー企業など複数の企業との情報システム連携を考えている企業、RosettaNet連携を検討中の企業、ERPを導入済みもしくは導入検討中の企業を販売ターゲット企業とし、平成14年9月から2年間で10億円の「ウェブメソッド統合プラットフォーム」の販売を目指します。



*1 ERP・・・Enterprise Resource Planning。企業資源管理。
*2 SCM・・・Supply Chain Management。資材の調達、製品の生産や販売、在庫の管理など、一連の業務をコンピュータで総合的に管理する手法。
*3 CRM・・・Customer Relationship Management。顧客関係管理。
*4 レガシーシステム・・・メインフレームやオフコンのように従来から使われてきたシステムやその上で稼働するアプリケーション。
*5 GUI・・・graphical user interface。伝統的な文字ベースのインターフェースではなく、ボタンやメニューなどのグラフィックスの部品を使って設計されたユーザーインターフェース。
*6 XML・・・eXtensible Markup Language。拡張可能なマークアップ言語。XMLでは、利用者が自由にタグを定義することができ、任意に定義できるタグ構造によって文書中の文字列に意味付けが行えるため、データ処理プログラムで個別の情報処理を行える。
*7 EDI・・・Electronic Data Interchange。企業間取引を電子化し、コンピュータを利用したネットワークを通して行えるようにする仕組み。または、そのようなしくみによって構築された電子商取引システム。EDIを導入することにより、受発注業務や決済業務など、従来は人間が介して処理していた企業間取引を省力化・効率化し、同時に迅速化することができる。
*8 RosettaNet・・・電子部品、半導体、PCおよび周辺機器などの業界が中心となって、企業間取引のためのインターフェースや用語の標準化を行っている団体。
*9 ebXML・・・世界規模での企業間電子商取引に使われる標準技術の策定を目的として、XMLのビジネス利用に関する標準仕様を定義する団体。


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