2002年8月7日
ラティス・テクノロジー、日本ユニシスへXVL技術供与
3次元統合CAD/CAMシステム「CADCEUS」と3次元住宅設計システム「DigiD」
軽量Web3Dデータ XVL出力可能に
ラティス・テクノロジー株式会社(社長=鳥谷浩志 東京都千代田区九段南3-8-11飛栄九段ビル4F、以下ラティス・テクノロジー)と日本ユニシス株式会社(社長=島田精一 東京都江東区豊洲1-1-1、以下日本ユニシス)は、このたび、ライセンス供与を含めたXVL技術に関して包括提携しました。今回のライセンス供与により、日本ユニシスは3次元統合CAD/CAMシステム「CADCEUS」にラティス・テクノロジーの超軽量3D表現「XVL」データの出力インターフェースを実装した「CADCEUS XVL Converter」と新・住宅設計システム「DigiD」を「XVL」に変換する「DigiD XVL Converter」を発売し、日本ユニシスと同社の連結子会社である日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(社長=河村元樹 東京都新宿区若松町 33-8アール・ビル新宿)が販売します。なお、両製品とも8月中に出荷を開始する予定です。
「CADCEUS」は、製造業においてCAD、CAM、CAE、CGをシームレスに統合する国産唯一のCAD/CAMシステムとして平成3年度より販売を開始、累計出荷数は13,000本を超えています。「CADCEUS XVL Converter」は、「CADCEUS」の3Dデータを、構成情報を保持しながら高精度の曲面データとして軽量化、ネット共有を実現します。設計部門での業務だけではなく、生産技術、販売、サービス、マーケティングといった企業全般の中で「CADCEUS」データを有効活用することが可能になります。
また、3次元住宅設計システム「DigiD」は大手住宅メーカーを中心に8,000本以上稼働しています。「DigiD XVL Converter」は、「DigiD」にて作成された住宅3Dデータ(建物一棟の3Dデータ)をXVLデータに変換し、ネット配信可能にします。これまでダウンロード時間の問題や、専用CADソフトが無ければ見ることが出来なかった住宅3Dデータをインターネット配信・閲覧することにより、施主や工務店の間で迅速にビジュアルな住宅3Dデータを共有することが可能になります。すでに、住宅設備・建材系のデータもXVLによる流通が始まっており住宅3Dデータに住宅設備・建材データを組み合わせネット上で共有することも可能になります。
ラティス・テクノロジーでは、これまでにあらゆる3次元のデータを「XVL」化する製品群を市場投入してきました。「XVL」は巨大な3Dデータを軽量化、ネット共有するというメリットが評価され、すでに大手自動車や家電メーカー、ハウジングメーカーにて標準的に利用されつつあります。今回発売されるXVL Converter製品で作成されたXVLファイルは、そのままネットワークや電子メールで配信可能な3Dデータになります。エンジニアリング・ツール 「XVL Studio」にてアニメーションを定義すれば動きのある 3D マニュアルや商品カタログとして容易に利用できるだけでなく、情報技術統合ツール「XVL Web Master」との組み合わせにより、企業内に蓄積された多様な情報を有機的に連携させて情報共有することが可能となります。尚、一般ユーザが XVL を利用するためのビューワ「XVL Player」はラティス・テクノロジーのホームページ(http://www.xvl3d.com)から無償ダウンロード可能で Web ブラウザで手軽に参照することが可能です。
日本ユニシスは、エンジニアリング・システム部門のソリューションである次世代統合CAD/CAMシステム「CADCEUS」と新・住宅設計システム「DigiD」の販売体制を本年7月から、日本ユニシス・エクセリューションズに移管し、両ソリューションの販売・サポート体制を強化ました。日本ユニシス・エクセリューションズは、販売体制強化と今回の提携による「CADCEUS XVL Converter」と「DigiD XVL Converter」の販売開始により、同社エンジニアリング関連ソリューションの平成15年度売上として65億円を目指します。
【用語解説】 | |
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「XVL」(eXtensible Virtual world description Language)は、Webの次世代記述言語XML(eXtensible Markup Language)をベースにした超軽量3D表現として、ラティス社の提唱する言語形式です。インターネット上の3D表現としてISOで制定されたVRML97は、データ量が巨大になりかつデータの精度が低いという問題があり、普及には成功していませんでした。「XVL」はこのデータ量と精度の問題を同時に解決しました。なお、ラティス社では、この「XVL」技術をWeb上の3次元標準化を推進するWeb3Dコンソーシアムの中で、次世代3D規格であるX3Dの拡張機能として提案、2000年7月から、世界標準としての議論が始まっています。 |
【会社紹介】 | |
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ラティス・テクノロジー株式会社はネット上でのグラフィックスソリューションを提供するために1997年10月、慶応大学の千代倉弘明教授(現会長)らが中心となって設立したソフトウェアベンチャ企業です。「XVL」技術の研究開発と標準化、CADやCGデータをXVLに変換し、これを編集してネット配信可能にするXVL製品群を開発提供しています。「XVL」を最適処理するネット指向3Dコンポーネントソフト、ラティスカーネルをベースにネットワーク上でのグラフィックスソリューションを幅広く提供しています。 |
ラティス・テクノロジー株式会社 | |
本社:
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〒102-0074 東京都千代田区九段南3-8-11飛栄九段ビル4F TEL 03-5212-5121、FAX 03-5212-5122) |
ホームページ:
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http://www.xvl3d.com E-mail: netdream@lattice.co.jp |
代表取締役社長:
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鳥谷 浩志 |
資本金:
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4億1500万円 |
設立:
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1997年10月 |
* | 記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です |
* | CADCEUSは、日本ユニシスの登録商標です。 |
* | DigiDは、日本ユニシスの登録商標です。 |
* | 関連URL: 「ラティス・テクノロジー株式会社」 http://www.xvl3d.com 「日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社」 http://www.excel.co.jp/ |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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