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Foresight in sight

ニュースリリース

2002年4月11日

日本ユニシス、ソフトバンク・コマース
両社間の受発注業務システムにRosettaNet仕様を採用

 日本ユニシス株式会社(本社=東京都江東区豊洲1-1-1、社長=島田精一)とソフトバンク・コマース株式会社(本社=東京都中央区日本橋箱崎町24-1、社長=宇陀栄次 氏)は、両社間の受注・発注業務システムの一部を刷新し、XML*注1 ベースによるRosettaNet仕様のリアルタイムな受発注取引を、本日4月11日より開始します。RosettaNet仕様の受発注取引を実業務で実現するのは、両社ともに初めてとなります。

 IT業界におけるサプライチェーンの効率化を実現する国際標準であるRosettaNetは、1998年に米国で開始され、電子部品、半導体、PCおよび周辺機器等のサプライチェーンの効率化に寄与し、今日電子調達のトレンドとして定着しつつあります。日本においても2000年4月のRosettaNet Japanの設立以来、実務に適用可能な標準仕様ということで注目を集めており、現在多数のIT業界の関連企業がRosettaNet標準の普及・啓蒙、実務への適用を進めています。

 日本ユニシスと、IT関連機器およびソフトウェア製品のディストリビューターであるソフトバンク・コマースは、これまでも長年にわたり互いに受発注取引を行ってきましたが、今回、両社ともにRosettaNet Japanの主要メンバーであることから、両社間の取引をより効率的に実施するためにRosettaNet仕様を採用することで合意しました。

 今回両社間で実装するRosettaNet仕様は以下の通りです。

・役割: バイヤ = 日本ユニシス
サプライヤ = ソフトバンク・コマース
・実装するPIP®*注2 PIP3A4(発注書の送受信および請書の送受信)
PIP3A6(受注側からの、注文状況の通知)
PIP3A7(受注側からの、サスペンド中の請書の送付)

 従来、日本ユニシスからソフトバンク・コマースへの発注情報は、1日1回、EDI*注3により送信されていましたが、今回のRosettaNet仕様の採用により、リアルタイムでの発注・受注が可能になりました。また、これまで手動で行われていた発注に対する現状確認回答と納期回答のプロセスが、本システムで電子化されています。

 今後も、日本ユニシスとソフトバンク・コマースは受発注業務の見直しを実施し、以下のような業務プロセスにもRosettaNet仕様の適用を検討していきます。

受発注業務の下流プロセスである決済情報の授受を電子化し、業務効率改善とサプライヤ側のキャッシュフローの改善を狙う
上流プロセスである製品情報の授受をタイムリに行い、バイヤ側の製品選択プロセスの効率化を狙う

 また、今後両社では、それぞれが取引している企業との受発注業務に、順次RosettaNet仕様を適用していく予定です。



注1:XML
eXtensible Markup Language。文書の構造を記述する言語。1998年2月にW3Cによって正式勧告となった。SGMLのサブセットになっており、文書自身の中にタグを埋め込む形で利用される。インターネット上で交換可能なあらゆるデータの記述に有効。

注2:PIP®
Partner Interface ProcessTM。取引先同士が電子商取引を行う上で交換されるビジネス文書を項目レベルでXML定義し、かつ、そのビジネス文書を授受するための双方におけるワークフローを定義したもの。約120種類定義されている。

注3:EDI
Electronic Data Interchange。企業間の受発注や見積もりなど企業間の商取引をデジタル化し、ネットワークを通じてやり取りする仕組みのこと。


<RosettaNetについて>
  • RosettaNetが制定している標準の仕様書や活動については、以下のURLを参照してください。
     http://www.rosettanet.org (英文)
  • RosettaNetの日本における啓蒙・普及活動を行っているRosettaNet Japan(RNJ,ロゼッタネットジャパン)の活動については、以下のURLを参照してください。
     http://www.rosettanet.gr.jp

<ソフトバンク・コマース株式会社について>
  • 事業内容:IT商品・サービスの流通事業及び、企業のIT化、企業間電子商取引(B to B)の促進にいたるまでのトータルITソリューションの提供
  • 設立:2000年3月23日
  • 資本金:30億円
  • 出資比率:ソフトバンク・イーシーホールディングス株式会社 100%


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