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Foresight in sight

ニュースリリース

2001年11月26日

分散オブジェクト推進協議会
7社によるJ2EE™準拠製品間のEJB(SM)の相互接続実証実験成功と
システムインテグレーションに関する活動を発表

〜 実証実験の成果およびデモンストレーションをJavaOneSM 2001 Japanで公開 〜

 分散オブジェクト推進協議会(DOPG:Distributed Object Promotion Group)は、このたび、J2EE(Java2 Enterprise Edition)™ 1.3とのインタオペラビリティを検証するための第二回EJB ™ (Enterprise JavaBeans)相互接続実証実験を実施し、7社のJ2EE準拠アプリケーションサーバ製品間におけるEJB相互接続実証実験に成功いたしました。この成果をもとに、11月28日〜30日に横浜で開催されるJavaOneSM 2001 Japan展示会場において、複数アプリケーションサーバ製品間のEJB相互接続のデモンストレーションを行います。
 また、Web サービスによる企業間システム連携を含めた検証を推進するため新たに「システムインテグレーション分科会」を設立しました。

 本協議会は、これまでCORBA/IIOPの相互接続検証、IIOP相互接続プログラムの公開、トランザクションサービスの相互接続検証、セキュリティサービス(IIOP-SSL)の相互接続検証、相互接続検証など、相互接続をキーとして、分散オブジェクト技術のプロモーションに大きく貢献してきました。

 トランザクション/コンポーネント分科会(主査:富士通株式会社)では, サーバ・アプリケーション開発の生産性の向上に期待されているEJBにいち早く注目し、異なるベンダ間における相互接続実証実験を実施しております。各社のアプリケーションサーバ製品は、そのバージョンが上がるごとにサポートする技術のバージョンが異なるため、継続的に実証実験を続けることが重要です。本年8月より実施している第二回EJB相互接続実証実験では、通信基盤にJ2EE1.3で採用されたRMI-IIOP(IIOP1.1/1.2)を使用することによって、J2EE1.2準拠製品及びJ2EE1.3準拠製品間での相互接続性の検証を行いました。本実証実験には、サン・マイクロシステムズ(株)、日本電気(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、日本BEAシステムズ(株)、日本ユニシス(株)、(株)日立製作所、富士通(株)の7社が参加し、以下のアプリケーションサーバ製品およびJ2EE Implementationを使用しました。

WebOTX(日本電気(株)製)
BEA WebLogic Server (BEA Systems,Inc.製)
WebSphere Application Server (International Business Machines Corp.製)
Cosminexus((株)日立製作所製)
INTERSTAGE Application Server (富士通(株)製)
Java 2 Software Development Kit(SDK),Enterprise Edition(J2EE) RI1.3 (Sun Microsystems,Inc製)

 さらに、この実証実験の成果をふまえて、11月28日〜30日に横浜で開催されるJavaOneJapan 2001展示会場において、複数アプリケーションサーバ製品間のEJB相互接続のデモンストレーションを行います。このデモンストレーションでは、実際の実証実験に使用した「従業員のデータ検索/更新」プログラムを使用し、マルチベンダ環境で異なるアプリケーションサーバ製品が相互接続できることを検証いたします。このような複数社の異なるアプリケーションサーバ間での接続実証実験の公開は、世界で初めての試みとなります。

 また、新たな活動である「システムインテグレーション分科会」(主査:株式会社東芝、以下、SI分科会)は、近年のXML(eXtensible Markup Language)やWebサービスなど新しいミドルウェア技術の登場にともない、ミドルウェア複合環境でのインテグレーションへの期待とともに高まっている、ユーザ企業へのシステム提供の視点での検証を求める声にこたえるために設立しました。企業内を中心としたシステムの相互接続がCORBAでおこなわれる一方,企業間でのシステムの相互接続が進むものと考えられています。
 この際,接続すべき相手企業(システム)は取引によって動的に変化する可能性があり,Web サービスが利用されると考えられます。SI分科会ではこのような背景をふまえて,他の分科会と協力し、(1)企業間連携の典型的なモデルを想定し,必要なメッセージ伝達や情報共有の要件の整理を行い、(2)システム間でのCORBAおよび企業間でのSOAPなどのWebサービスを経由したアプリケーション連携の検証を行います。さらに、これらをもとに各社の製品による相互接続の検証を行います。
 本分科会活動のメンバーは、沖電気工業(株)、サイベース(株)、(株)東芝、日本オラクル(株)、日本電気(株)、日本ユニシス(株)、(株)日立製作所、富士通(株)です。
 このような検証は、CORBAやWebサービスの技術仕様に基づく接続のみではなく,より実業務での要件に近いものとなるため、その成果はユーザがシステムを構築する際に有効に活用されると期待しています。

 上記二つの分科会を含めた分散オブジェクト推進協議会の最新活動内容について、11月28日から横浜で開催されるJavaOne 2001JapanのBOF(11月29日18時15分〜19時15分)にてご紹介します。



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