2001年1月12日
パトライト
日本ユニシスの3次元樹脂金型CAD/CAMシステムを導入
〜「CADCEUS/MoldDesign®」を利用し、樹脂金型製作時間を従来の半分に短縮 〜
株式会社パトライト(社長=佐々木宏樹 大阪府八尾市若林町2-58)は、回転灯、表示灯の樹脂金型設計・製造向けに、日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)の3次元樹脂金型CAD/CAMシステム「CADCEUS/MoldDesign(キャドシアス/モールドデザイン)」を導入し、今年1月から同システムの本格稼働を開始しました。
パトライトは国内において、警察向け警光灯製造で90%以上、民間向け回転灯、表示灯製造で60%を超えるトップシェアを持ち、他に液晶表示器、LED表示器などを製造する総合情報伝達機器のメーカです。また海外においても、1999年インドネシアに工場を設立、海外市場での競争激化の波に迅速に対応しています。
日本ユニシスは1997年12月、樹脂金型設計に特化した3次元CAD/CAMシステムとして「CADCEUS/MoldDesign」を発表しました。以来、樹脂金型設計専用機能ノウハウの反映を続けながら今日に至っており、現在約600セットを超える出荷実績があります。
パトライトでは、昨今の"短納期"、"低コスト"、"高品質"の要求に応えるべく、樹脂金型設計〜加工プログラム作成〜加工までの一連の製造工程の見直しを昨年春より進めてきました。
そんな中、上記実績のある「CADCEUS/MoldDesign」で、最適刃物経路算出などの高効率化と機械稼働率の向上によって樹脂金型製作時間を半減できることが確認でき、本格導入・稼働に至ったものです。
パトライトにおける「CADCEUS/MoldDesign」導入効果は以下の通りです。
- 金型製作時間の短縮
1面あたり平均で設計に4.7日、加工に28.7日の計33.4日を要していた時間を、設計2.4日、加工15.7日、計18.1日に短縮。 - 工作機械稼働率向上
NC装置記録メディアの制約による人待ち時間の低減をはかり、NC装置の長時間連続運転を実現。
- 製品品質の向上
シミュレーション機能などの活用により設計早期段階で不具合を発見し、トライ回数などを減らすことで精度の高い成型品を製作。 - 設計レベルの向上
設計データのデータベース化により、均一かつスピーディな設計が可能。
さらに、製品設計段階でのCADデータ一元管理によりテクノセンター、三田工場、インドネシア工場間でインターネットを介しデータを共有。設計初期段階でのデザインレビューによって、製品強度や成形性を検討でき、トータル開発期間の短縮を実現。
将来への拡張性
【パトライト】
今回の生産技術部門(樹脂金型製作部門)での設備増強、技術蓄積により、自社製品の樹脂金型製作だけに限定せず、社外からの樹脂金型受注へとつなげていきます。また、現在外注している試作品作りを、光造形システム、切削ラピッドプロトの手法により内製化を図り、外注コストと納期の削減を目指します。
将来的には製品設計部門、生産技術部門の二者間で3次元データを一貫して利用する体制の構築も目指していきます。
【日本ユニシス】
今回のパトライトにおける「CADCEUS/MoldDesign」導入を通じて、樹脂金型製作のみならずイントラネット技術の活用や技術データベースの提供と、将来のPDM構築につながるサポート体制の充実を図ります。また、「CADCEUS/MoldDesign」をバーチャルファクトリーの基幹ツールとして位置付け、利用技術、機能の充実を目指していきます。
* CADCEUS/MoldDesignは日本ユニシスの登録商標です。 * その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。 |
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* 関連URL: | 「パトライト」 http://www.patlite.co.jp 「CADCEUS」 http://www.excel.co.jp/cadmeister/ |
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※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。 |
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