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Foresight in sight

ニュースリリース

2000年11月1日

日本ユニシス
ファッション・アパレル業界向ソリューション
「eSPAWEAR」提供開始

〜SPA特有の小ロットでの追加生産にもフレキシブルに対応〜

 日本ユニシス株式会社(東京都江東区豊洲1-1-1 社長=天野順一)は、ファッション・アパレルの製造小売業(SPA=Speciality store retailer for Private label Apparel)向けソリューション「eSPAWEAR(エスパウェア)」を、11月2日から提供開始します。

 最近、ファッション・アパレル業界でもネットワークを基盤としたビジネス環境が浸透してきましたが、今回提供開始の「eSPAWEAR」は、従来の繊維業界標準電子データ交換(EDI)に加え、新しくWeb基盤のXMLを使用したWeb-EDIを採用したソリューションです。これにより、資材メーカから小売店までサプライ・チェーンにおける情報共有が可能となり、タイムラグの短縮や生産性の向上が実現できます。

 また、Microsoft® Windows2000やMicrosoft® SQL Server2000など最新オープン技術を採用し、さらにシンクライアント機能を提供しているため、クライアントに負荷をかけないことから運用者の保守作業の軽減が図れるなど、最終的にTCO削減を実現します。  「eSPAWEAR」は、ファッション・アパレル業界におけるSPAビジネス(一気通貫ビジネス)を支援します。SPAビジネスとは、自ら企画し生産したブランドを自ら運営する店舗で販売するビジネスモデルを指し、「eSPAWEAR」は、SPAビジネスが必要とする企画・生産から配分・物流・店舗・店頭までの一連の業務を効率的に一気通貫で結びつけます。
 「eSPAWEAR」の導入により、商品の仮説・検証サイクルが具現化され、店頭における消費者ニーズの企画・生産や配分・物流に対する迅速なフィードバックや計画修正が可能となります。つまり、工場と店舗を含むネットワークによる発注、在庫、納期などの状況をタイムリに把握し、資材や商品などの手配をスピーディに行うことができます。

 また、売上など店舗からSKU(Stock Keeping Unit)単位でのPOS売上情報のリアルタイムな供給を受け、これを分析することにより、SPA特有の小ロットでの追加生産にもフレキシブルに対応できます。

 「eSPAWEAR」は、次の6つのモジュールで構成されており、業務形態に応じてモジュールを組み合わせて利用することが可能です。

  1. 計画モジュール: 商品企画や生産計画業務を支援する機能。
  2. 生産モジュール: 生産管理業務を支援する機能。
  3. 分析モジュール: 店舗、営業、商品、生産の各業務での情報分析をする機能。
  4. 販売物流モジュール: 入庫から出庫までの商品管理業務を支援する機能。
  5. 店舗モジュール: 店舗の業務を支援する機能および本部間の通信を支援する機能。
  6. 共通モジュール: 本ソリューション全体のマスタ管理や運用管理の基盤。

 なお「eSPAWEAR」は、2001年2月からモジュール単位に順次提供開始を予定していますが、各モジュールの提供価格は、約1000万円程度となります。またファッション・アパレル業界を中心として3ヵ年で100社への導入を目指し、50億円の販売を計画しています。