2000年9月27日
日本ユニシス
HMP IXシリーズ最新鋭機種「HMP IX6620シリーズ」販売開始
〜基幹資産とインターネット・ビジネスとの融合を強力に支援するエンタープライズ・サーバ〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP IX5600シリーズ』に比べプロセッサ性能を15%向上、更に大容量高速通信制御ソフトウェアおよびTCP/IPベースの大容量ネットワークへの対応力を大幅に強化したエンタープライズ・サーバ『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP IX6620シリーズ』を発表し、本日より販売を開始します。
大容量超高速ネットワークという最新ITをキーワードに各種ビジネス、社会基盤は急速に変化しつつあります。企業においては、絶え間のないビジネスの変化に俊敏に対応し続けることが、継続的な成功のための必要条件となっています。このようなビジネス変革の中、企業システムの中核を担ってきた当社シリーズ2200系のシステムにも変革に対する強力な対応力が求められています。
日本ユニシスでは平成9年にOS2200(2200ノード)とWindows NT®(Windows NTノード:以下NTノード)という異なるオペレーティング・システムを同一システム内に統合した『CLEARPATH SERVER HMP IX4800、4400シリーズ』を発表しました。以来、当社では各種の新規中核技術に柔軟に対応し、 ミッションクリティカルな基幹系業務とインターネット・ビジネスとの融合を強力にサポ−トし続けています。 今回発表の『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP IX6620シリーズ』はIX4400、IX5600に続くHMP IXシリーズの中小型レンジの最新機種として位置付けられ、全25モデルから構成されています。
『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP IX6620シリーズ』は次の特徴を備えています。
1)物理IPフル実装、Fast Ethernetアダプタ標準装備、より高度なパフォーマンスを実現
◎物理IPフル実装、単一プロセッサ能力を前機種比15%向上
『HMP IX6620シリーズ』は最新レベルのASIC注1)技術を適用し、プロセッサを1チップで実現。さらに一次キャッシュメモリを2.5倍とすることで単一プロセッサ性能を、当社2200/500シリーズに比べ最大約4.2倍、IX5600比で15%強化しました。インターネット・ビジネスなど、急激な処理能力の負荷増大が予想される分野を想定し、IP(中央処理装置)をシングルドメイン(非分割)モデルでは2個、デュアルドメイン(分割対応)モデルでは4個をあらかじめ実装しており、同一ドメイン内でのプロセッサ処理能力の急増に対し、ハードウェアを変更せず俊敏に上位モデルへのアップグレードを可能としました。
◎全25モデルで柔軟に拡張可能
2200ノードのプロセッサ性能別にモデル数5系統25モデル設定しました。最小構成モデルと最大構成モデル間で、約13倍の拡張性を持ち、必要に応じて柔軟なアップグレード・パスを提供します。さらにノンストップ・システムを支えるXTPAアーキテクチャ注2)により、最大32プロセッサまで拡張することができます。 ◎プロセッサの能力アップにあわせて基本メモリ容量を前機種比2倍に強化 標準で内蔵する2200ノードのメモリ容量を前機種IX5600シリーズの2倍に設定。シングルドメインモデルでは512Mバイト、デュアルドメインモデルでは1024Mバイトの大容量を実装することにより、コストパフォーマンスを大きく向上させています。 ◎Fast Ethernetチャネルアダプタを標準装備
激増するTCP/IPベースのデータ処理量に万全に対応するためにFast Ethernetチャネルアダプタを全25モデルで標準装備、2200ノード上の基幹業務とインターネット、イントラネット上のシステムとの通信負荷の軽減を実現しました。
◎NTノードの強化
NTノードには高性能サーバ・テクノロジをベースに、最新のIntel®プロセッサPentium®III XeonTMを採用して高速な処理を要求する最新ITに対応します。NTノードはノード当たり最大4プロセッサ、システム当たり最大4ノードまで拡張可能です。
また、Windows NT® 4.0 Enterprise Editionに加え、Windows 2000R Advanced Serverのサポ−トを提供します。
2)基幹業務とオープンITの融合を実現するHMP対応ソフトウェア群
基本ソフトウェア群IOE注3)、および基幹データ抽出機能を強化、2200ノード上での分散環境としてIBM社のMQSeries® 注4)を実装、またXMLベースのデータ連携ツールIXDRBを新たに提供。
◎ IOE
TCP/IPベースの大容量高速ネットワーク通信に特化した通信制御ソフトウェアCPComm注5)を新たに標準装備、同じく標準装備のFastEthernetチャネルアダプタとの組合せでコストパフォーマンスの高い通信環境を提供します。 また2200ノード上で稼働するWebサーバWebTS注6)をあわせて標準装備します。
◎ DataExtractor/IXシリーズ
2200ノードの既存基幹系の主力ネットワーク型データベースからリレーショナル・データベースへのデータ抽出を支援するツールDataExtractor/IXに新たに2種類の製品を追加しました。「DataExtractor/IX(更新差分抽出)」は、更新データを情報系システムへ随時抽出反映し、 最新のデータによる意思決定のためのデータベース作成を強力にサポートします。また、「DataExtractor/IX(ファイル抽出)」はCOBOLファイルなどをWindows®ベースのGUI環境からの指示により簡単に、すばやく抽出します。
◎ IXDRB 注7)
IXDRBはNTノード上に構築されるオープン系システムと2200ノード上の既存資産とを、非トランザクションベースでデータ連携させる機能を提供します。内部データの保持形式にXMLを採用、WindowsベースのGUI環境から簡単な操作で対象データを必要なデータ形式に変換し、既存アプリケーションと市販パッケージ・ソフトウェアとを容易に統合します。
◎ メッセージ・キューイング・システム
2200ノード上でのMQSeries環境を実装しUNIX、NTおよび他社メンフレームとの異機種間の非同期連携機能を提供します。
その他、100Mバイト/秒の高速転送速度を持つFIBREチャネルへの接続、あるいは2200、NT両ノードへの接続に対応した各種新規ストレージ・プロダクト群も提供、ノード共通のストレージによるシステム・コストのパフォーマンス向上を図ることができます。
『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP IX6620シリーズ』の価格はハードウェア、ソフトウェア、保守料金の合計で月額485万円から。出荷は本年 10月からを予定しており、販売目標は2年間で300台です。
日本ユニシスでは今後も『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP IXシリーズ』をインターネット時代の基幹システムとして、また最新ITを柔軟に統合し続けるミッションクリティカルなエンタープライズ・サーバとして、強化、拡充していきます。
*関連URL: | |
CLEARPATH SERVER HMP IXシリーズ http://www.unisys.co.jp/clearpath/hmpix/ |