2000年9月25日
日本ユニシス
「HMP NX6800シリーズ、HMP LX6100シリーズ」販売開始
〜Eビジネス時代の要請に応えるHMP NX/LXシリーズをさらに充実、拡張〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、当社汎用機オペレーティングシステム(MCP/AS)環境とWindows環境を統合した 『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NXシリーズ』の最新鋭機種として、『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NX6800シリーズ』27モデルを発表します。
また、同時にインテル社製プロセッサを使用しWindows環境で、MCP/ASをエミュレーションする『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP LXシリーズ』の最新鋭機種、 『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP LX6100シリーズ』デスク・サイド型(100V電源)/ラック・マウント型(200V電源)各8モデルも発表、両シリーズとも本日より販売を開始します。
Eビジネスへの対応を迅速かつ容易に行なうためには、膨大な既存資産を変更せずに異機種システム間のデータ連携、 アプリケーション統合を実現するEAI(Enterprise Application Integration)ソフトの活用が重要な決め手となっています。
『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NX6800シリーズ』は、Eビジネス時代に求められている拡張性、信頼性、安全性に対応し、 EAIソフトを中心にWWWなどオープン環境との連携を強化しています。Windowsサーバは最大10台まで拡張でき、Windows環境とMCP/AS環境とをUnisys独自技術のCIA(Communications Intraconnect Architecture)によって、従来のCs-Busによる結合から、よりアプリケーション層に近いレベルで直接結合させることで連携スピードを格段に向上しています。 今年1月に出荷開始したNX5800シリーズの改良モデル「NX5800モデルE」に比べTCO(ハードウエア、ソフトウエアの合計)で平均10%価格性能比を改善しています。
また、『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP LX6100シリーズ』は、Windows 2000 Advanced Server上でMCP/AS環境をエミュレーションする機種です。 前機種のLX5400/LX5000シリーズに比べ基本メモリおよびディスク容量を2倍(512MB、18GB x 2)にし、価格性能比もTCO(ハードウェア、ソフトウェアの合計)で平均10%改善しています。 さらに、インターネットとの接続用としてルータおよびハブを基本ハードウエア構成に標準装備し、インターネット接続サービスやEクイック・スタート・サービスなどの各種サービスを提供します。
今回、日本ユニシスが発表する『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NX6800シリーズ』は、中大型レンジの「NX5800/NX5600シリーズ」後継機として、 また『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP LX6100シリーズ』は中小型レンジの「LX5400/LX5000シリーズ」後継機として、それぞれラインナップを強化するものです。
『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NX6800シリーズ』の価格は月額330万円から。出荷開始は11月末を予定しており、販売目標は2年間で180台です。
また、『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP LX6100シリーズ』の価格は月額46万円から。出荷開始は10月末を予定しており、販売目標は2年間で500台です。
『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NX6800/LX6100シリーズ』は次の特徴を備えています。
◎EAIソフト:異機種システム間のデータ連携、アプリケーション統合
NXDRB(NX Distribution Request Broker)はJava、XML(eXtensible Mark-up Language)技術を採用し、既存の基幹システムを変更することなくEAIの要件(データ変換、経路選択、ワーク・フロー制御)を満たす基盤ソフトウェアです。複数のオープン環境との間で移動エージェント技術によるメッセージ交換を可能とし、さらに各システムとの連携はハブ・アンド・スポーク方式で行ないます。基幹システムとオープン環境双方のアプリケーションを統合するため、オブジェクト化された各種連携アダプタやサービス機能を充実させると共に、ユーザ独自の連携アダプタ開発を支援する開発キットもあわせて提供します。
また、インターネットEDIなどBtoBによる企業間連携に求められる非同期処理機能、送達確認、再送管理など異機種プラットフォーム間でのキューイング型非同期処理を可能とするため、IBM社製MQ Seriesへのゲートウェイ製品としてNX/MQGATEWAYを提供します。
◎インターネット、エクストラネット、イントラネットを容易に構築可能なWWW連携
HMP NX/LXシリーズでは、MCP/AS環境とWindows環境にそれぞれ標準搭載しているWWWサーバを強化しています。MCP/AS環境では、既存アプリケーションによる大規模トランザクション処理に適したNX/Atlas Web Server自体でSSL(Secure Sockets Layer)対応し、より安全性の高いWWW連携を可能とします。また、Windows環境ではマイクロソフト社製のIIS/ASPに加えBEA社のWWWサーバであるWebLogic Serverを新たに提供し、BtoCなどオープン環境での大規模で本格的なインターネット活用を可能にします。
◎オープン環境とのより密接な連携を実現した開発、運用支援ソフトウェア
Windows環境、またはMCP/AS環境と連携した開発、運用支援機能を提供します。
LINC2000にはWindows環境上のアプリケーションをLINCで開発するための「NT LINC」および、開発したNT LINCのシステムとMCP/AS環境上の既存LINCシステムとのアプリケーション連携や2相コミットを実現しています。
COMTI for COMSは、マイクロソフト社製のトランザクション連携製品であるCOMTI(COM Transaction Integration)のユニシス対応版であり、既存のCOMSアプリケーションと連携するMTSコンポーネントの作成環境と実行環境を提供します。WebLogic Server やIIS/ASPなどPC上の単一サーバ/クライアント・アプリケーションから、複数のCOMS/サーバ/他プラットフォーム・アプリケーションとのトランザクション連携を可能にします。また各データベースの同期処理についても保証しています。
JVM on MCP(Java仮想マシン)では、Java標準APIを提供します。Javaによるオブジェクト指向開発によって作成したソフトウェアに対応し、MCP/AS環境でEJB(Enterprise Java Beans)対応のコンポーネントを実行することができます。市販の開発ツールを活用できるため効率的な開発が可能となります。
◎データ・アクセスの双方向透過性
Windows環境からMCP/AS上のファイル、データベースへのアクセスのみならず、MCP/AS環境からWindows環境のファイル、データベース、プリンタへの双方向アクセスを実現しています。データベース連携においては既存業務アプリケーションからSQLServerやOracleへのアクセスを可能とするDatalink HDBC(HMP DataBase Connectivity)と、非リレーショナル型のデータベースにも対応するマイクロソフト社のOLE DBを採用し、クライアント・アプリケーションからMCP/AS上のDMSIIにアクセスする機能を提供します。
業務処理ばかりでなく、基幹データベースから情報系データベースへの複製をAuditからほぼリアル・タイムに行なうDB Replicator(高速データベース複製機能)など社内情報の共有、公開を支援するツールを提供します。
◎新しいサービス体系
「マイグレーション・サービス」:Eビジネス・ソリューションの実証
Eビジネス対応のシステム構築に向けたEサービス・パックを提供します。Eサービス・パックは、提案型サービスとしてユーザのEビジネス対応を支援するサービスです。Eビジネスを実現するため、必要な製品の単なる導入だけではなく、低コストかつ短期間でEビジネスを立ち上げられるよう、ユーザ・サイトでEビジネス・ソリューションの実証を行なうEクイック・スタート・サービスと、基幹システムのWWW化や基幹システムへのオープンなデータベース・アクセスなどシステムのモダナイズを行なうEプラットフォーム・サービスを提供します。
「エクセレント・サービス」:365日24時間の保守サポート
導入サービスとサポート・サービスからなり、インターネット時代に要求されるシステムのミッション・クリティカルな運用環境に対し、ハードウェアとソフトウェアを一体にした保守サービスやHA(ハイ・アベィラビリティ)サービス、WWWによる情報提供などを行ないます。
◎ハードウェアの強化
「Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NX6800シリーズ」
新しいCMOSプロセッサの採用により単一プロセッサ性能をNX5800に対し2倍に高め、合計27モデルをラインナップしました。このラインナップにより垂直(単一プロセッサ能力)、水平(多重プロセッサ)方向にまたがる70倍の柔軟な拡張性を有します。また、将来のメモリ共有につながるCIAと新IOM(Common I/O Module)の採用によりI/O処理性能向上を図っています。その他ファイバ・チャネル(100Mb/s)やWindows環境でのギガビット・イーサネット(1,000Mb/s)・アダプタの採用など、最新のI/O機器をサポートしています。
「Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP LX6100シリーズ」
Eビジネス時代の中小型機レンジをカバーするエントリ・サーバとして、ルータ、ハブやRAIDディスクの標準搭載、およびU-netSURF(日本ユニシス情報システム社のインターネット接続サービス)加入時特典を付与しています。ファイバ・チャネル、ギガビット・イーサネット・アダプタも搭載可能。また、設置場所に合わせてデスク・サイド型とラック・マウント型のいずれかを選択できます。 『Unisys e-@ction CLEARPATH SERVER HMP NX/LXシリーズ』は、今後もEビジネス時代のミッション・クリティカルな業務を担う基幹サーバとして機能強化を継続していきます。
*関連URL: | |
WebLogic Server | http://www.unisys.co.jp/WEBLOGIC/ |
LINC2000 | http://www.unisys.co.jp/LINC/ |
U-netSURF | http://www.netsurf.ad.jp/ |