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Foresight in sight

ニュースリリース

2000年9月7日

日本ユニシス
シマノに3次元樹脂金型CAD/CAMシステムを納入

〜型設計部門で『CADCEUS/MoldDesign』が稼働開始〜

 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、自転車部品、釣具製造の最大手 株式会社シマノ(社長=島野喜三氏 大阪府堺市老松町3-77)から3次元樹脂金型CAD/CAMシステム「CADCEUS/MoldDesign(キャドシアス/モールドデザイン)」を受注しこのたび納入しました。シマノでは、9月から業務への適用を開始しました。

 アウトドアレジャー・ブームが落ち着きをみせつつある昨今、自転車部品業界は高級品の出荷が好調である一方で、普及価格帯自転車では販売価格が低下し、2極化が進行中です。また、釣具に関しては消費の多様化がますます進んでいるのが現状です。そんな中シマノでは、デザイン・設計から量産までの時間短縮と自転車部品の電気化、および自転車部品・釣具の軽量化に注力し、競合製品との差異化、低コスト化を推進しています。

 シマノは、その業務システムにおいて、製品設計部門からの3次元データをダイレクトに反映し型設計・製作期間を短縮することによる、金型の短納期化を課題として掲げ、昨年6月から新たな樹脂金型CAD/CAMシステムの導入を検討してきました。

 また日本ユニシスは、1997年12月、樹脂金型設計に特化した3次元CAD/CAMシステムとして「CADCEUS/MoldDesign」を発表しました。以来、日精樹脂工業株式会社との開発・販売提携により、樹脂金型設計専用機能ノウハウの反映を続けながら今日に至っており、現在約400セットを超える出荷実績があります。

 シマノにおける上記の新システム検討に際し、日本ユニシスが提案した同システムの

  • 3次元ソリッドで、金型設計者の意図を反映しやすい操作性

  • 3次元ソリッドにおけるブーリアン演算(形状データ同士の演算)の自由度

  • 予め用意された標準部品のバリエーション

  • 待ち時間の少ない、連続作業が可能なファンクションの豊富さ

  • 日本ユニシスの開発・サポートによる、導入・運用へのユーザ・ニーズのスピーディかつスムーズな反映

が評価され、今回の採用が決定したものです。

 シマノでは、次期シーズンへの新製品の投入に向けて、今年9月より2セット体制で、自転車部品・釣具の樹脂金型設計業務に「CADCEUS/MoldDesign」を適用開始し、順次台数を増やしていく方針です。

 また日本ユニシスとしても、シマノへのユーザ・サポートを通じて、自動車に代表される大規模な(大型の)もののみならず、小型で精密な樹脂金型の設計において要求される機能や操作性の反映を図り、「CADCEUS/MoldDesign」のさらなる充実、拡販を推進します。