2000年8月10日
トナミ運輸
顧客サービス、輸送品質向上を目指した新「戦略情報システム」構築
業界初 配送情報を即時に把握、荷主に提供
トナミ運輸株式会社(社長=南 義弘氏 富山県高岡市昭和町3-2-12)は、パケット無線通信網を活用し荷主からの問い合わせに即時に対応する体制作りなど顧客サービスと輸送品質向上を目指した新「戦略情報システム」を構築、8月15日に稼働を開始します。併せて富山県射水郡大門町に新コンピュータ・センターを建設、ホスト・コンピュータを増強しました。
今回同社が構築した新情報システムは、自社トラックに搭載したモバイル携帯端末とコンピュータセンター、事業所(物流拠点)、営業店間を結ぶネットワークを基盤としています。営業乗務員、運行乗務員、ホーム(仕分け場)要員が携帯するモバイル携帯端末(延べ約5,000台)から、集配、積載などの情報をリアルタイムに収集し発生時点での情報を最大限に活かすことにより、荷主への情報提供をはじめ路線トラックの積載効率アップを図るものです。携帯端末への入力はバーコード入力などにより簡素化を図り、乗務員の負担軽減を図っています。
乗務員が入力したデータは、大手運送事業業界では初めて採用されたNTTドコモのDopa通信(パケット通信網)でセンターに集約されます。一方本社を含む70カ所の事業所では運行支援端末からのデータを構内無線で集約し、センターへは専用回線で伝送します。
同社の新情報システムの主な特徴は、以下のとおりです。
貨物追跡の高度化・ネットワーク化
顧客の問い合せに、従来に比べより正確に回答できるシステムになっています。
貨物がどこにあるのか、どの作業まで進んでいるのかがリアルタイムにわかる。
集荷時間や配達時間も正確に予測できる。
また全国の業務提携会社とインターネットによるリアルタイムな貨物追跡ができるシステムを構築し、全国どこへ行った貨物でも貨物の所在が分かります。
輸送品質向上のための支援システムの構築
積残しや誤作業を事前防止し、輸送品質向上を支援するシステムを構築しています。
誤作業に対し、携帯端末機で警告するシステムを採用している。
携帯端末機で、積み残しなどの貨物が確認できるシステムにしている。
車輌の生産性向上を支援するシステムの構築
貨物量を事前に掌握する事で、作業手配や車輌手配が事前に可能になると共に、車輌の積載率を向上させる為の配車支援システムを構築している。
最新ネットワーク技術の導入
TCP/IPを採用したコミュニケーション・システムを構築し、全社電子メールを導入。またデータ・音声のネットワークの統合を図り、高速化、コスト削減を実現しています。
また同社では、今後はデータベースの整備と活用、電子メールの全社展開、渉外支援を目指した営業担当者のモバイル携帯端末の活用など、情報システムのさらなる拡充を進めていく計画です。
一方新装なったコンピュータセンターは、敷地7,156平方メートル、鉄骨2階建て延べ床面積1,907平方メートル。コンピュータ室および事務所面積は従来の約2倍の広さを有しています。またホスト・コンピュータも、最新鋭の「Unisys e-@ction ClearPathサーバ HMP IXR5600-32D」に増強し、処理能力、スピード、容量も倍増させています。 また災害に対する備えの面では、万が一の地震にも耐え得る「免震構造」を施し、48時間の無停電装置も装備しています。セキュリティ面では、JQA(日本品質保証機構)の認定を受ける予定でおり、従来の施設に比べ危機管理機能を格段にアップさせています。
※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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