2000年8月7日
山陰合同銀行
国際勘定系統合オンライン・システム稼働開始
〜日本ユニシス製「IBS21/国際勘定系統合システム」をベースに〜
山陰合同銀行(頭取=丸 磐根氏 松江市魚町10)はこのほど、激動する金融業務に対応すべく、外国為替業務の効率化を目指し開発を進めてきた国際勘定系統合オンライン・システム「IBS21/E'ARK(アイビーエス21/アーク)」を本日稼働開始しました。
平成10年4月の改正外為法施行以来、各金融機関は外国為替業務の大幅な自由化と規制撤廃にスピーディに対応するため、体制整備、合理化推進によるコスト削減等に加えて、経営判断のための分析機能とリスク管理機能の強化が必要課題となっています。
この環境下、山陰合同銀行では、外国為替業務をトータルに支援するシステム構築に取り組んできました。今回、同行にて稼働開始した国際勘定系統合オンライン・システムは「IBS21/E'ARK」と名付けられました。
同システムは、勘定処理、リスク管理、管理法管理、レポート作成のほかエンドユーザ向けの機能を搭載したパッケージ・システムです。対象となるのは、
外国為替、外貨預貸金のほか外貨資金、外国証券、シンジケートローンなど国際金融業務
金利スワップ、通貨スワップ、為替予約、通貨オプション、金利オプション、先物などの派生商品
です。
また「IBS21/E'ARK」は、プラットフォームとして日本ユニシスのメインフレーム2200/5422Mを、クライアントにはWindowsNT搭載のPCを適用したシステムを採用しています。
山陰合同銀行と日本ユニシスでは、平成11年4月から「IBS21/国際勘定系統合システム (注1) / (注2)」をベースとしたカスタマイズや開発を推進してきました。ベースとなった同システムは、株式会社 広島銀行と日本ユニシス株式会社が共同開発し、平成10年に日本ユニシスにて販売を開始したパッケージ・システムです。日本ユニシスにとって山陰合同銀行は、「IBS21/国際勘定系統合システム」パッケージのファースト・ユーザとなります。
今回のシステムの特徴は以下のとおりです。
国際勘定系とバックオフィスシステム、SWIFT (注3)システムとを連動した国際業務の統合化を実現
国内勘定系、情報系及び収益管理システムに対する管理データの提供
国際勘定系業務の事務改善機能の飛躍的向上
エンドユーザ向けに国際勘定系データの自由検索・加工ツールの提供
日本ユニシスでは、このたびのシステム稼働による「IBS21/国際勘定系統合システム」の実績を踏まえ、同パッケージ・システムの積極的販売を推進します。
(注1) | IBS21:International financial Business System 21st |
(注2) | 国際勘定系統合システム: 外貨預金、外資貸付、輸出入為替、外国送金、両替といった従来型の国際業務に加え、外国証券、デリバティブ管理を含めたすべての国際勘定処理を行うシステム。本商品は国際情報系も取込んだ統合システム。 |
(注3) | SWIFT:Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication 金融取引の電子化を目的に設立された非営利団体で、銀行間決済データ交換の電子化、標準化を目指している。 |
* | 記載の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。 |