JP/EN

 

Foresight in sight

ニュースリリース

2000年7月31日

日本ユニシス
アプリケーション開発ツール「TIPPLER for Linux 2.0」を販売開始

〜Webサーバ・アプリケーション構築機能を新たに搭載〜

 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、オブジェクト指向アプリケーション開発ツール「TIPPLER(ティプラー)」のLinux版である、「TIPPLER for Linux 1.0」を機能強化し、「TIPPLER for Linux 2.0」として8月1日より販売を開始します。
 「TIPPLER for Linux 2.0」では、Webサーバ・アプリケーション開発支援機能の追加搭載により、データベース上の統計情報をWebブラウザ上でグラフィカルに表示するアプリケーションも容易に作成することが可能です。

 日本ユニシスでは1991年にアプリケーション統合開発支援ツール「TIPPLER」を発表以来、GUI(Graphical User Interface)アプリケーション開発の先駆者として、常に最新のソリューションを提供してきました。また、「TIPPLER」は複雑化するユーザニーズ、どのようなシステム形態においても、ビジネスにフィットした開発ツールとして高い評価を得てきました。
 その中で、高品質のサービスと、最適なソリューションの提供を推進する日本ユニシスでは、システム構築におけるプラットフォームの自由度を拡大すべく、UNIX 、Windowsのみならず、Linuxプラットフォームにおいても充実した開発環境の整備を目指し、昨年9月「TIPPLER for Linux」発表しました。
 さらにEビジネス時代のユーザニーズは、情報技術の進化に伴いクライアント/サーバからインターネット/イントラネットまであらゆる情報システムに広がっています。また、Linuxプラットフォームにおいても、Webサーバ機能としての役割が一層求められています。
 日本ユニシスでは、このような現状を踏まえ「TIPPLER for Linux 1.0」のGUI画面開発においてC、C++と比較し10〜30倍の生産性を確保しながら、新たにWebサーバ・アプリケーション構築機能を搭載した「TIPPLER for Linux 2.0」を発表しました。

 「TIPPLER for Linux 2.0」の特徴は以下のとおりです。

 ◎ Webサーバ・アプリケーション構築機能の搭載
CGI(Common Gateway Interface)ライブラリを実装したことにより、Webサーバ・アプリケーションの開発が可能。
 ◎ Webサーバ・アプリケーション開発における高生産性の確保
C言語やJava、Perlを使用する場合に比べて、プログラム開発の生産性が10倍以上アップ。

 「TIPPLER for Linux 2.0」は、Webサーバ・アプリケーション構築において、次の機能を装備しています。

 □ CGI機能
本機能により、アンケート収集、メンバー登録などの各種情報入力/参照が、Webブラウザを経由して可能。
また、Cookie(注) 情報の作成および受け渡しを容易に行える機能を提供。
 □ データベース連携
「TIPPLER」に標準搭載されたデータベース連携機能を、Webサーバ・アプリケーションでも使用可能。Webブラウザ経由による、データベースへのデータ入力/参照が実行可能。
 □ 表、グラフ作成/表示機能
データベース上の数値や、アプリケーションによる処理結果の数値を表、グラフ化し、Webブラウザ上に表示することが可能。グラフの種類は棒、折れ線、階段、積み上げ棒、山積み、株価表示(ロウソク足)を用意。さらに図形描画機能を使用することによりオリジナルグラフの作成も可能。


 「TIPPLER for Linux 2.0」の稼働環境は以下のとおりです。

 ● OS Linuxカーネル 2.2
 ● システム・ライブラリ glibc 2.1
 ● 動作確認ディストリビューション TurboLinux Server 日本語版6.0
TurboLinux Workstation 日本語版6.0


 また、「TIPPLER for Linux 2.0」の価格は次のとおりです。

 ・ 開発用パッケージ 300,000円
 ・ 実行用ライセンス/デスクトップ版 50,000円(1ユーザ)〜
 ・ 実行用ライセンス/Webサーバ・アプリケーション版 50,000円(10ユーザ)〜1,000,000円(無制限)

 「TIPPLER for Linux 2.0」の出荷は8月1日からであり、すでに「TIPPLER for Linux 1.0」を使用中のユーザは、サポートサービス契約に基づき「TIPPLER for Linux 2.0」にバージョンアップできます。
 今後、日本ユニシスでは、帳票作成支援機能、ビジュアル開発支援機能の搭載、および、さらなるGUIライブラリの充実を図り、Linuxプラットフォームにおける統合的な開発環境の提供を目指します。