2000年6月15日
日本ユニシス
世界初、32CPU搭載のES7000とWindows® 2000 Datacenter Serverの
組み合わせでCPU数にほぼ比例した処理性能を達成
〜東京で開催の「Unisys e-@ction Forum 2000」にてAmadeus/ITA Softwareのアプリケーションを実演〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、当社が6月15日、東京で開催した『Unisys e-@ction Forum 2000』において、Windows® 2000 Datacenter Server OSの環境下、世界で初めて、32CPUを搭載した『Unisys e-@ction Enterprise Server ES7000(サーバー ES7000)(以下、ES7000)』でAmadeus/ITA Software製の低運賃検索システムの実演を行い、CPU数にほぼ比例した処理性能を達成しました。
米ユニシス(米国ペンシルベニア州ブルーベル)の会長、社長 兼最高経営責任者 Lawrence A. Weinbach、Microsoft Corporation(米国ワシントン州レドモンド、以下マイクロソフト)の会長 兼 最高ソフトウェア開発責任者Bill Gates氏、日本ユニシス社長 天野順一が出席して開催された同フォーラムで実証したこの結果は、今年2月、サンフランシスコで催された『the Windows® 2000 Conference & Expo』において、同内容のデモを行った16CPU搭載のES7000が記録した処理性能からの予測値に極めて近いものとなっています。
今回のデモンストレーションでES7000は、Amadeus/ITA Software製の低運賃検索システムを実行しました。このシステムは、2つの都市を結ぶあらゆる空路の中から最も安価なルートを検索するものです。このアプリケーションはAmadeusにとっての基幹システムであり、世界最大の旅行業向けグローバル販売システム(GDS:Global Distribution System)です。当該検索システムは32CPUのES7000で一日あたり166億の飛行ルートを分析しました。これは、今年2月のデモンストレーションで16CPU搭載のES7000が記録した一日あたり85億ルートの処理に比べ2倍近い能力を実証するものです。これまでは、CPUを単体またはクラスタリング構成のサーバに増設しても、システムとしてはCPU数に比例した処理性能を得ることはできないというのが一般的でしたが、ユニシス独自の革新的な「CMP(Cellular MultiProcossing)」アーキテクチャを採用したES7000が前述の能力を達成したことで、このCPU増設時のシステム処理性能に関わる通説は覆されたことになります。
Amadeusは、世界130カ国の旅行業社に対して、マーケティングやセールスのためのツールを、ネットワークを介して配布・展開しています。AmadeusとITA Softwareの共同開発による低運賃検索システムは、Amadeusの顧客支援を目的として企画されました。世界各国の6万を超える旅行代理店や航空会社の事務所に設置された20万を超える端末装置がこのシステムにアクセスしており、Amadeusを利用して運営される数多くの航空代理店や旅行代理店のウェブサイトから24時間365日、ワールドワイドウェブを通じてほぼ瞬時に、運賃情報を入手することができます。このアプリケーションの稼働に求められるものは、高い拡張性、高いトランザクション処理能力と、どの業界でも最も厳重な課題とされるシステムの可用性です。
米ユニシス 会長、社長 兼 最高経営責任者 L A. Weinbach は、「Windows® 2000 Datacenter ServerとES7000の組み合わせにより生み出される拡張性と処理能力の水準は、さまざまな電子商取引に、インターネットをインフラストラクチャとして包含するという傾向を、確実に加速させています。大規模かつ全世界的なEビジネスに耐え得る Windows® 2000ベースのシステムとソリューションを成功裏に出荷できたことを受け、私たちは今後も、企業の大規模なソリューションをウェブに移行することで、企業のセールスチャンス拡大とインターネット経済の成長を支援します。」と語っています。 日本ユニシスとしても、Windows® 2000 Datacenter Serverベース32CPU ES7000の優れた処理能力と拡張性を実証できたことで、Windows® 2000ベースのサーバを、企業の大規模かつミッションクリティカル分野に適用することについてのさらなる確証を得ました。ES7000には日本においても、数多くのお客様からの受注が相継いでいます。私たちは今後も、マイクロソフト、米ユニシスとの緊密な連携のもと、安全・着実なシステム構築力と先進・高度なIT採用へのチャレンジにより、お客様のEビジネス構築を強力に支援していきます。
Amadeus(アマデウス、www.amadeusjapan.co.jp/about/index.html): | |
Amadeusは、世界最大の旅行業向けGDS(Global Distribution System:グローバル販売システム)であり、世界130カ国の旅行業者に、オンライン販売、マーケティングおよびセールスツールを提供している。世界各国の約6万の旅行代理店や航空会社の事務所に設置された20万以上の端末装置がこのシステムに接続している。 Amadeusは、旅行代理店と航空会社の販売事務所で同じ配信機能を使用できる唯一のGDSである。 Amadeusの顧客である航空会社110社が、販売に必要な作業をすべてAmadeusにアウトソースしている。これらの航空会社は「システムユーザ」と呼ばれており、世界中に7万を超えるAmadeus端末が導入されている。 電子商取引を行ううえで、Amadeusは現在、世界各国の航空会社55社、旅行会社3000社のウェブサイト運営に不可欠なものとなっている。 |
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ITA Sofgtware(www.itasoftware.com): | |
ITA Softwareは、旅行業アプリケーションのための新しいプラットフォームを開発した。 この航空券購入技術は、可能なフライトと運賃の全組み合わせを瞬時に調べることで、旅行の立案を根本から変えてしまった。 ITA Softwareは、これまでのメインフレームシステムよりも費用対効果に優れ、総合的で柔軟かつ迅速な低価格運賃検索アプリケーションである。 該社の所在地は米国マサチューセッツ州ケンブリッジであり、元MITの人工知能研究所のソフトウェア設計者が働いている。 |
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なおAmadeusは、1998年にITA Softwareの20%の株式を取得した。 |
*記載の会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。 |