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Foresight in sight

ニュースリリース

2000年6月8日

日本ユニシス
試作専用CAD/CAMパッケージ「キャドシアス プロト」販売開始

−設計者の手による試作品の作成−

 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1 03-5546-4111(大代表))は3次元統合CAD/CAM「CADCEUS(キャドシアス)」に、株式会社リアルファクトリー(社長=原雄司氏 東京都渋谷区東3-15-7 恵比寿MTビル6F 03-5778-2270(代表))の試作向け3次元CAMソフトウェア「Craft-MILL(クラフトミル)」の機能を組み込んだ、試作専用CAD/CAMパッケージ「CADCEUS/PROTO(キャドシアス プロト)」を開発、本日より販売を開始します。

 昨今の製造業においては、世界的な競争が激化するなか“短納期”、“低コスト”、“高精度”という要求がますます高まる傾向にあります。このような動向の中、同業界では設計から製造まで3次元ソリッドデータによる“モノ作り”を実現し、リードタイムを大幅に短縮することが企業勝ち残りのための大きなポイントとなっています。
 しかしながら複雑化、多様化の一途をたどる消費者ニーズに対応した商品展開を図るため、企業においては製品出荷までに度重なる設計変更、試作を繰り返すという作業が発生し、最終製品決定までに多くの時間を必要としているのが現状です。

 日本ユニシスでは1992年に3次元統合CAD/CAM「CADCEUS」を発表以来、10,000シートを超える販売実績があり、自動車・機械業界を中心に金型分野では日本におけるトップシェアを占めています。
 リアルファクトリーは試作物切削に特化したCAM開発投資を積極的に推進しており、同社のCAMソフトウェア「Craft-MILL」は試作分野において導入の容易性に加え、機能面でも高い評価を得ています。

 今回、日本ユニシスでは既存の「CADCEUS」商品ラインナップの中で、試作分野強化の目的から「Craft-MILL」の機能を統合し、「CADCEUS/PROTO」を開発するに至りました。同ソフトウェアを利用することにより、詳細な加工の知識がなくとも簡単に手元で試作品を作成でき、設計から試作までのリードタイムの大幅な短縮が図れるとともに、特定部品の設計変更が発生した場合でも試作モデルに対し短時間で変更を反映することが出来ます。
 「CADCEUS/PROTO」は、CADCEUSのノンパラメトリック・モデリング機能、データ交換機能、Craft-MILLダイレクトインタフェースおよびCraft-MILLより構成され、従来からCADCEUSで提供している各種ダイレクトインタフェース等もオプションにて提供します。
 また、標準の加工データベースにはABS、ケミカルウッド、アクリル、アルミなど約20種類のデータを用意し、保守契約を締結したユーザは最新データベースをインターネット経由でダウンロードできます。

 今回、販売を開始する「CADCEUS/PROTO」は次の特徴を備えています。

◎モデリング機能

  • サーフェースとソリッド混在可能なハイブリッド・ノンパラメトリック・モデリング

  • 高度な“フィレット”および“ぼかし面”処理機能

  • 薄肉化機能

  • IGESデータ交換機能(各種CADに合わせ約30種類のパラメータを提供)

◎CAM機能

  • 初心者でも簡単な会話型の操作性

  • 試作向け加工データベースの提供(ABS、ケミカルウッド、アクリル、アルミ等約20種類)

  • 保守契約締結ユーザには最新データベースをインターネットにて提供

  • 素材および工具を選択するだけで、自動的に加工速度や加工ピッチを決定

  • 標準的なGコード出力およびローランドデージー製小型切削機用プリンタコード出力

 「CADCEUS/PROTO」の価格は385万円、3年間で500セットを販売の予定です。

 なお、日本ユニシスでは次の日程で開催する展示会において「CADCEUS/PROTO」を実演展示します。

・6月14日(水)〜16日(金)
 設計製造ソリューション展(東京ビックサイト)