2000年5月1日
日本ユニシス
3次元住宅設計システム「DigiD®(デジド®)」を
住宅品質確保促進法に対応
〜住宅性能表示機能をオプションモジュールとして追加〜
昨今の住宅に関する、欠陥への対策、および阪神淡路大震災でも多発した倒壊への対策など、諸問題の抜本的解決に向けて、4月1日より住宅新法と呼ばれる住宅品質確保促進法(以下、品確法)が施行されました。これにより、すべての新築住宅に対し10年の瑕疵(かし)担保責任が義務づけられました。また6月には、目下概略にとどまっている住宅性能表示制度が詳細まで規定され、告示される予定であり、今秋には性能表示を明記した住宅が登場するものと思われます。
日本ユニシスでは20数年におよぶハウジングCADの経験をもとに、1998年3月Windowsベースで稼働する3次元住宅設計システム『DigiD®』を発表しました。以来同システムは、積水ハウス、三井ホーム、住友林業など大手ハウスメーカーの基幹システムに採用されています。また大手販売会社を通じ地場のハウスビルダーや工務店への間接販売も開始しており、現在までに 2,500本の稼働実績があります。
『DigiD®』では営業支援段階から構造設計、プレカット連動までの一貫システムを実現、豊富なプレゼンテーション機能および精度の高い積算機能をラインナップしています。
このたび日本ユニシスでは、住宅性能表示機能9項目を『DigiD®』のオプションモジュールとして追加し、住宅性能表示制度に対応します。
今回のオプションモジュールの機能は同制度に規定された全9項目に準拠しており、ハウスメーカ、工務店が自社物件について性能評価機関に対し提出する性能表示項目等級一覧と、それに伴う関連図書を出力する機能を有しています。9個の機能による表示項目は以下のとおりです。
構造の安定に関すること
火災時の安全に関すること
劣化の軽減に関すること
維持管理への配慮に関すること
温熱環境に関すること
空気環境に関すること
光・視環境に関すること
音環境に関すること
高齢者等への配慮に関すること
本モジュールは『DigiD® Version4.1』とともに、今年7月より"温熱環境に関するモジュール(Q値計算モジュール)"を皮切りに、順次出荷回開始の予定です。
日本ユニシスでは今年度、これらオプションモジュールを含め『DigiD® Version4.1』を5,000本販売する予定です。
当社では今回の機能強化をはじめとして、"3次元家モデル(注1)"、"Windows対応"をベースに今後も、プレゼンテーション、意匠設計、構造設計などさまざまな分野の優良ソフトウェアを取り込んでいく方針です。
(注1) | 3次元家モデル: 形状や属性データを持つ部材(床、壁、天井、屋根、キッチン、建具など)を組み合わせ、精密かつ立体的な「家」をデータベース化して、コンピュータ上に作り上げる考え方。 |
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