2000年2月17日
日本ユニシス
効率的なアプリケーション構築を支援する開発方法『LUCINA』を発表
− コンポーネントベースでスピーディなシステム開発を支援 −
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、アプリケーションの開発作業を効率的に進めるための開発方法として、プロセス、設計技術、ツールを統合した コンポーネント(再利用可能なソフトウェア部品)ベースの『LUCINA(ルキナ)』を発表し、本日よりセールスを開始します。
世界規模で急速に進む企業環境の変化の中で、ビジネスの変革を進める企業にとっては、一歩先行したビジネス・モデルを最新のIT(情報技術)に適合させて、スピーディなシステム開発を実現することが大きな課題となっています。
そのようなニーズに対応すべく日本ユニシスでは、同社ユーザに対して実施してきたシステム構築実績に基づき、その手法、培ったノウハウなどを整理・集大成し、「開発方法」というサービス商品として『LUCINA』を発表しました。
同商品では、コンポーネントをベースとした開発を指向しており、開発単位を縮小し段階的に組み上げていくこと、および 開発作業の並列性を高めることによって、システム開発期間の短縮を可能とします。
『LUCINA』は、開発するアプリケーションのタイプ毎に最適なアプリケーション・アーキテクチャ・モデルと開発プロセス、および開発ツールを提供します。 さらにこれらを実際の開発作業に適用するに際して必要となる、開発プロジェクト要員への教育や開発プロジェクト運営を支援する複数のサービスも体系化して提供します。
『LUCINA』の適用によりユーザは、UNIXサーバやNTサーバで稼働するアプリケーションを短期間で着実に開発することができます。
『LUCINA』の主な特徴は次のとおりです。
アプリケーション・アーキテクチャ・モデルに基づくコンポーネントベース開発設計技術を提示
アプリケーション・アーキテクチャ・モデルの提示とその設計・構築・運用の方法を規定し ています。 アプリケーション・アーキテクチャ・モデルは、日本ユニシスで実証テストを 完了しているため、ユーザにおけるアプリケーション開発作業開始後の問題発生を未然 に防止します。進化型開発モデルに基づく開発プロセスを規定
アプリケーション・アーキテクチャ・モデルを前提に、開発するシステムが想定どおりに稼働するか否かを、繰り返し検証していく開発方式(進化型開発モデル)を実現する開発プロセスを規定しています。また各プロセス毎に、「誰が」・「どのように作業を行い」・「どのような成果物を作成するか」を明確に定義します。これにより、作業の確実な実施と品質の確保が実現されます。開発作業の各工程で使用するツールを選定して提示
オープン市場には数多くの開発ツールが存在し、 これらのツールの中から開発作業に使うべきものを選定するための作業には多大な時間が必要となります。 『LUCINA』では提供するアプリケーション・アーキテクチャ・モデルに対応し、 開発時に使用するツール類を事前に評価・選定し、 開発作業で実証テスト済のものをプロダクト・セットとして提示します。 これにより、開発開始時の作業の削減を図ることができます。
なお日本ユニシスでは、このプロダクト・セットを連携させ、 統合的な開発環境を構築するために、別商品として 「IntegratePlus(インテグレートプラス)」を提供済です。
『LUCINA』で提供されるサービスの価格は、以下のとおりです。
・基本ライセンス | : | 150万円 |
・教育サービス | : | 2〜10万円 |
・開発環境構築支援サービス | : | 120万円 |
・開発計画作成支援サービス | : | 100〜350万円 |
・カスタマイズ・サービス | : | 50万円 |
・システム診断サービス | : | 個別見積もり |
・技術支援サービス | : | 20万円/年間 |
なお、『LUCINA』の提供開始は平成12年5月の予定です。
また日本ユニシスでは、ユーザからの受託開発に使用するほかに、『LUCINA』を、 今後3年間で60社に販売する方針です。
※掲載のニュースリリース情報は、発表日現在のものです。
その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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