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Foresight in sight

ニュースリリース

2000年2月16日

日本ユニシス
統合型Webアプリケーションサーバ『Web-ASPlus』を販売開始

〜ハード・ソフト一体型プロダクトで基幹システムを実現〜

 日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1-1-1)は、Webアプリケーションの実行に必要なNTサーバからミドルソフトウェアまですべてをセットにし、さらに同社独自の機能を追加した統合型Webアプリケーションサーバ『Web-ASPlus(ウェブ-エーエスプラス)』の販売を2月15日より開始します。

 近年のインターネットの普及により、企業ではWebサイトを自社製品の紹介や販売、コミュニケーション手段、流通チャネルなどに利用したい、またこれらWebを使った業務システムを短期間に構築したいというニーズが高まっています。今やWebサーバは、単なる情報発信だけを行うHTTPサーバから、業務システムを実行しさまざまなシステムのデータベースへアクセスできるWebアプリケーションサーバへと進化しています。

 『Web-ASPlus』は、このようなWebを用いた業務システムの短期構築の声に応えるため、日本ユニシスがWebベースの業務システム構築に必要な基盤機能をすべて搭載したWebアプリケーション実行プラットフォームです。
 同商品は、すでに高可用性システムの実現で実績のあるAquanta ES5000クラスタリングセットをサーバとし、Webアプリケーションの実行・制御にはマイクロソフト社のIIS(Internet Information Server)/ASP(Active Server Pages)、MTS(Microsoft Transaction Server)、MSMQ(Microsoft Message Queue Server)を使用します。さらに、COM(Component Object Model)コンポーネントの流量制御をはじめとする日本ユニシス独自の機能追加も施したオールインワンタイプのハード・ソフト一体型プロダクトです。

 『Web-ASPlus』の主な機能と特徴は次のとおりです。

  • 必要なインフラがオールインワン
    Webベースの業務アプリケーション実行に必要なサーバ、NT、ミドルソフトウェアがすべてパッケージされ、これらプロダクトの組合せ動作が予め検証されています。

  • サーバスクリプトによるトランザクション処理
    ASPによりスクリプトベースのプログラミングをサーバ上で高速に実行できます。
    またASPをトランザクション処理の管理下に置くことにより、スクリプトでのトランザクション処理も可能です。

  • トランザクション管理
    MTSにより、データベースアクセスを一元的に管理するだけでなく、複数のデータベースサーバにまたがるトランザクションも管理します。

  • 非同期通信処理
    MSMQにより、非同期メッセージングを処理します。

  • サーバ障害時の自動切替
    MSCSによるサーバ障害時のフェールオーバ機能を、サーバプラットフォームに組み入れています。

  • コンポーネント管理(日本ユニシスによる追加機能)
    COMコンポーネントの流量制御、ネーミングサービスなどを行ないます。

  • MSCSアダプタリング(日本ユニシスによる追加機能)
    MSCSクラスタサービスへの簡易アクセスインターフェースを提供します。

  • メッセージキューコネクタ(日本ユニシスによる追加機能)
    IIS、MTSとMSMQとのトランザクション処理を連携させます。


 日本ユニシスでは、サーバ上で動作するWebアプリケーションの生成と実行環境(アプリケーションを組込むプログラミング・ツール)に合わせ、以下の2モデルの『Web-ASPlus』を提供します。

  • スクリプトモデル
    VB(Visual Basic)スクリプト による業務処理用のアプリケーションサーバです。
    ハードウェアとソフトウェアを合わせたセット価格は1400万円から。

  • コンポーネントモデル
    COMコンポーネントによる業務処理用のアプリケーションサーバです。
    ハードウェアとソフトウェアを合わせたセット価格は1800万円から。


 なおこれらのモデルに対しては、短時間でのスタートアップを実現する『Web-ASPlus初期導入サービス』と経験豊富なプロフェッショナル技術者による『Web-ASPlusサポート・サービス』が提供されます。
 日本ユニシスは『Web-ASPlus』を、今後3年間で200セット販売する予定です。