2000年1月31日
日本ユニシス
3次元統合CAD/CAMシステム
「CADCEUS」のヨーロッパ本格展開を開始
〜欧州のサポート拠点を開設し、世界4極サポート網完成〜
日本ユニシス株式会社(社長=天野順一 東京都江東区豊洲1−1−1)は、本年3月に3次元統合CAD/CAMシステム『CADCEUS(キャドシアス)』のサポートセンター「CADCEUS Support Center EURO」をドイツ(バイエルン州ミュンヘン)に開設し、ヨーロッパでの本格的販売を開始します。
日本ユニシスでは、1992年に3次元統合CAD/CAMシステム『CADCEUS』発表以来、国内での実績をベースに、ワールドワイドでの同ソフトウェアの拡販を目指し海外展開を図ってきました。1996年にタイ、1997年に台湾、韓国で代理店契約に基づく販売を開始し、1998年には大連理工大学に同ソフトウェアを無償貸与し、中国における同ソフトウェアの展開を図るとともに、金型産業振興を支援しています。また、1998年には米国ミシガン州デトロイトにサポートセンターを開設し、純国産3次元CAD/CAMシステムとして日本企業ではじめて本格的な世界進出を果たしました。
ヨーロッパにおいては、1998年から学会活動を開始。アカデミズム分野への研究論文の提出、技術者、研究者との交流など広範な活動を積極的におこない、ベルリン工科大学、ダームシュタット大学など学術研究機関から高い評価を受けました。
また、学会活動と並行して大手企業へのアプローチも開始。フォルクスワーゲン、BMWなど大手自動車メーカーからも高い評価を得ました。
日本ユニシスではこのような活動を通しヨーロッパマーケットの分析を慎重に重ねた結果、プレス・樹脂型パッケージ(Windows NT版)のセールスチャンスと判断し、今回『CADCEUS』ドイツサポートセンターを開設、現地ドイツ企業"ConWeb社"と共同でサポート体制を整備する運びとなりました。
同センターの所在地はミュンヘン。当面はドイツ人コンサルタント、弊社SE各一名で運用し、ドイツのISK社、WICAM社、スペインのDeltaCAD社を代理店として主にドイツ、スペインでの販売活動を展開します。
今回の『CADCEUS』ドイツサポートセンター設立により、主要地域に対する海外販売ネットワークがほぼ確立され、同ソフトウェアの"世界4極サポート網体制"(日本、アジア、米国、欧州)が完成しました。
今回の『CADCEUS』ドイツサポートセンター設立までのヨーロッパでの主な活動は以下のとおりです。
(1) | 1998年9月-11月 | |
フォルクスワーゲン社(IT部門)による評価作業実施。 | ||
(2) | 1998年9月-1999年2月 | |
ベルリン工科大学にて評価実施。 | ||
(3) | 1999年3月 | |
フォルクスワーゲン社のエンドユーザ向けおよび自動車・金型メーカ向けワークショップ開催。 CeBIT '99」(ドイツ ニーダザクセン州ハノーファー)に出展。 |
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(4) | 1999年6月 | |
BMW、主要金型メーカへのアプローチ開始。 ドイツ、スペイン、イタリアのリセラーとの交流開始。 欧州オークマ・ディーラ向け展示会出展。 |
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(5) | 1999年9月 | |
CAxワークショップ参加。主要自動車メーカへの知名度向上を図る。 ドイツ、スペインのリセラー候補との契約交渉開始。 |
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(6) | 1999年12月 | |
「Euromold '99」(ドイツ ヘッセン州フランクフルト)に出展し、主要自動車メーカに対しベンチマークテストを実施。 |
今後はイタリア、フランス、イギリス、スウェーデンへの進出を図るとともに、ドイツ語、スペイン語化をはじめ「CADCEUS」の現地語版を開発し、現地サポート体制の一層の強化を進めます。
また、各地域の代理店内に教育センターを開設し、現地語による教育を進める予定です。
さらに、よりきめ細かいサポートを提供すべくサポートセンターを核に、リセラー・サービスの強化、対応窓口の整備を進めるとともに代理店網を充実していく方針です。
※ | 記載の会社名、商品名は、各社の登録商標または商標です。 |