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Foresight in sight

旧日本ユニシスのニュースリリース

1998年9月25日

日本ユニシス
クライアントサーバ事業部<br>優秀な導入事例でマイクロソフトより表彰 〜 消費者金融業の全社システムをWindows NTで構築 〜

1998年9月25日、日本ユニシス株式会社 クライアントサーバ事業部は、マイクロソフト株式会社の販売会社向け表彰制度である1998年度MCSPアワードにおいて、優秀な導入事例の部門で表彰されました。

MCSPアワード プログラムは、日本国内のマイクロソフト ソリューション プロバイダー全社(454社,596拠点)を対象とし、年間で優秀な実績をあげた企業に対しマイクロソフトが表彰を行うものです。今回、日本ユニシス クライアントサーバ事業部が受賞したアワードの概要は次の通りです。

■SIAアワード(優秀な導入事例)

SIAアワードは、マイクロソフト ソリューション プロバイダーが対象期間中に構築した事例の中から、Windows NT/BackOffice製品を利用した優秀な導入事例が表彰されるものです。

アワード対象:
1997年7月1日~1998年6月30日の期間中に構築された事例。

アワード部門:
他のプラットフォームからWindows NTおよびBackOffice製品で構築されたシステムに転換した事例。

エントリー基準:
以下のいずれかに該当する事例

  • オフコンやUNIX等のシステムからWindows NTをベースにしたクライアント/サーバ システムに移行した事例
  • マイクロソフト製でないメールシステムからExchange Serverに移行した事例
  • マイクロソフト製でないデータベースシステムからSQL Serverに移行した事例

また、表彰の対象となった、株式会社 パブリック  殿における導入事例は次の通りです。

1. 概要

消費者金融業のパブリック(本社=千葉県千葉市中央区本千葉町1-11)殿は、三菱電機製オフコンMELCOM80で処理していた勘定系システムを、Unisys AquantaによるWindows NTベースのクライアント/サーバ型システムにリプレースしました。
同社では、1996年4月より次期システムの検討を開始し、1996年10月に「PCによるクライアント/サーバ型システム」への移行を決定、消費者金融業に実績のある日本ユニシス クライアントサーバ事業部をSIベンダーとし、約12ヶ月でシステムを開発、1997年12月から全支店(29店舗)の勘定系システムを順次稼働させました。
あわせて会計システム(日本ユニシス製 業務パッケージ「System21会計情報システム」)や、Microsoft Exchange Serverも導入し、オフコンの完全なリプレースに加え、情報系インフラの整備も図っています。

2. システムの特徴

RDBMSにはMicrosoft SQL Serverを採用、クライアント アプリケーションはMicrosoft Visual Basicで開発しました。
一部の帳票印刷用にMicrosoft Accessも使用しています。
開発開始当時はMicrosoft Transaction Serverがリリース前であったため、日本ユニシスが独自に開発したトランザクション処理モニタ「PSOC」により、2フェーズ コミットを実現しています。

今回構築した勘定系システムは、オフコンによる従来の集中型システムと異なり、各支店が水平に位置する分散型システムです。
具体的には、顧客の融資残高等の元帳データを各支店のPCサーバで管理し、支店をまたがる取り引きに関しては、他支店のPCサーバと連携しあってトランザクション処理を実行する形式をとり、万一、障害が発生しても、システム全体が停止することはなく、各支店では最低限の業務を継続できるように工夫しました。

平均的な支店システムは、PCサーバ 1台,クライアントPC 2~5台,伝票用のシリアルプリンタ 1~2台,帳票用のページプリンタ 1台、そしてATM(現金自動預け払い機)がLAN接続されて構成され、DDIフレームリレー網により本社に接続しています。

また、3ヵ所ある支社向けに、管轄支店の成績管理・集計業務システムを、4ヵ所ある管理室向けに、督促業務・法手続処理業務システムを構築しました。

本社には、全支店の顧客を一元管理するための名寄せサーバやバックアップサーバ、会計サーバ,音声応答用サーバ,情報系サーバ用のPCサーバが大小5台設置されています。

他の金融機関や、全国信用情報センター連合会(JIC)と全銀協手順で接続するための対外接続用サーバには、日本ユニシス製ソリューションサーバRX7000を採用し、各支店からは本社に設置されたRX7000を経由して、ファームバンキング入出金処理やJICへの報告等を行っています。

会計システムについては、勘定系システムから会計システムに自動仕訳データを連動させ、入力の省力化を図りました。

各拠点に情報システム担当者はいないため、リモートコントロールツールを利用し、本社や日本ユニシスから遠隔地のPCサーバを保守・管理するとともに、インベントリ管理やソフトウェア配布のためのツールも併用しています。

サーバ側の主なソフトウェア製品:
 Microsoft Windows NT Server
 Microsoft SQL Server
 Microsoft Exchange Server
 Unisys System21会計情報システム
 Seagate Software Backup Exec
 APC Power Chute plus
 日立製作所 NETM/DM
 Symantec pcANYWHERE32

クライアント側の主なソフトウェア製品:
 Microsoft Windows NT Workstation
 Microsoft Access

サーバの機種と主なスペック:
Unisys Aquanta QR/6 (リアルサーバ)
 CPU: PentiumPro 200MHz×2
 RAM: 256MB
 HDD: 12GB(4GB×3,RAID5)
Unisys Aquanta QR/6 (バックアップサーバ)
 CPU: PentiumPro 200MHz×2
 RAM: 256MB
 HDD: 84GB(4GB×3+9GB×8,RAID5)
Unisys Aquanta QS/6 (情報系サーバ)
 CPU: PentiumPro 200MHz×2
 RAM: 256MB
 HDD: 84GB(4GB×3+9GB×8,RAID5)
Unisys Aquanta DM (音声応答サーバ)
 CPU: Pentium 200MHz
 RAM: 64MB
 HDD: 4GB
Unisys Aquanta DS/6 (会計サーバ)
 CPU: PentiumPro 200MHz
 RAM: 128MB
 HDD: 8GB
Unisys Aquanta DM/6 (支店サーバ)
 CPU: PentiumPro 200MHz
 RAM: 96MB
 HDD: 8GB(4GB×2,RAID1)

クライアントの機種と主なスペック:
Unisys Aquanta SC
 CPU: Pentium 166MHz
 RAM: 64MB
 HDD: 2.5GB

注記
注1:MCSP
Microsoft Certified Solution Provider(マイクロソフト ソリューション プロバイダー)。
商標、登録商標
  • 記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

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