ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

平成19年10月31日

日本ユニシス・エクセリュ−ションズ
セキュリティを大幅に強化する『海外向け 情報漏洩防止機能』を提供開始

〜 CAD/CAM利用サービス「CADMEISTER®」(キャドマイスター)にて業界で初めて搭載 〜


本文

 日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山本 敏郎、以下UEL)は、CADデータについて履歴情報の利用範囲をユーザーごとに設定できる機能をCAD/CAM利用サービスであるCADMEISTER(キャドマイスター)に搭載し、「CADMEISTER SECURITY」(キャドマイスター・セキュリティ)の名称で本日から提供を開始します。

 UELは日本のものづくりを支援するため3次元統合CAD/CAMシステム「CADMEISTER」を自社開発し提供しています。自社開発の強みを生かし、データ内にお客様特有の暗号を組み込むことでポータブルなセキュリティ機能を実現しました。

 金型設計では、CADのパラメトリック(注)機能を利用しひな型から流用設計することでコスト削減を図るケースが増えています。パラメトリックなCADデータは設計作業の「履歴」を保持しており、この履歴を変更し再生することで流用設計が可能となります。
 しかし一方、「履歴」は設計手順・設計ノウハウそのものでもあり、「履歴」を含んだ標準部品やひな型部品データを社外に提供することは自社ノウハウの流出となります。製造業の海外進出にともない海外取引先へCADデータを提供する機会が多くなっていますが、社外にデータ提供する場合に「履歴」の見せ方を操作して情報漏洩を防止することは、日本のメーカー企業並びに大手金型企業にとって大変重要な課題になっています。
 UELはこの課題に対応すべく、取引先へのデータ提供時にお客様固有のセキュリティ状態を保持するソフトウェアを、業界で初めて開発しました。

 海外向け 情報漏洩防止機能「CADMEISTER SECURITY」の主な特徴は次のとおりです。

  1. セキュリティ・ライセンスによりCADデータに対して以下の制限を加えることができます。
    ・履歴情報および形状情報を全て利用できる
    ・形状情報のみ利用できる(履歴情報はシステムが破棄する)
    ・履歴情報および形状情報ともに利用できない(不正入手しても使えない)
  2. 特定バージョン以下のCADMEISTERではCADデータを開けない機能を提供します。
  3. その他お客様固有のセキュリティ・ポリシーをシステム化します。


 「CADMEISTER SECURITY」の価格は1年間使用料の場合55万円(消費税込み)であり、別途個別カスタマイズ費用が必要です。1年間で100本の「CADMEISTER SECURITY」販売を目指します。
 UELは今後も日本のお客様のご要望に応じたセキュリティ機能を開発、提供いたします。


以上

注:パラメトリック
設計者が利用したコマンドを履歴として登録しておき、寸法や座標値などのパラメタを変更することで履歴再生するCADの機能です。


注釈/リンク

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