ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

平成19年10月29日

日本ユニシス
インフォマティカ「PowerCenter® Connect for Netezza」で高パフォーマンスを実証

〜 標準のODBC接続と比較して、約4倍の処理速度を検証 〜


本文

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、データ統合(注1)ソフトウェアInformatica®「PowerCenter®」のコネクトオプション(注2)である「PowerCenter Connect for Netezza」を使用した、データウェアハウス専用アプライアンス「Netezza Performance Server®」へのデータロードの実証実験を日本で初めて行い、標準のODBC(Open DataBase Connectivity)(注3)による接続と比較して約4倍の高パフォーマンスを実証しました。

 企業においては、保有している大量データを有効に活用できていない、例えば、経営判断などに情報分析を活用したいというニーズはあっても、(1)「システム資源を長時間にわたって確保できないために分析に取り掛かれず、データを保存しているだけである」、(2)「分析を実行しても長時間の処理を必要とするために、適切なタイミングで分析できない」との課題がありました。

 今回の実証実験の結果、従来システムの10〜100倍のパフォーマンスを実現する「Netezza Performance Server」へのデータロードで、ODBCによる接続の約4倍の処理速度を検証でき、大量データを保有している企業において、安価で高パフォーマンスな情報分析が行えるようになったことを実証できました。

 さらに、データ統合ソフトウェア「PowerCenter」により、企業内に散在する多種多様なデータを統合し、複雑な流れが管理できる全社的なデータ統合基盤を構築できるメリットを得ることも可能になります。

 日本ユニシスは、データ統合分野のビジネスに取り組んだ経験、専任体制と実証実験で得たノウハウをもとに、「Netezza Performance Server」2年間で30億円および、「PowerCenter」3年間で10億円(20ライセンス)の販売を目指します。

 実証実験の環境と結果は、以下の通りです。

【実証実験の環境】
PowerCenter Connect for Netezza 実証実験の環境イメージ
【検証結果】
  • データソース:CSVファイル
  • ターゲット:Netezza Performance Server
  • 検証内容:ワークフローの起動時間などの時間は排除し、ロードの部分のみを計測、複数回の処理の平均ロード時間から速度の比率を算出
  • データ量:60MB〜100MB
  • レコード数:100万レコード
  • 検証結果:約4倍の高パフォーマンスを確認

以上

【エンドースメント】本発表に際し、以下のコメントをいただいています。
インフォマティカ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 内田 雅彦 氏
 この度、インフォマティカ社の重要なパートナーであります日本ユニシス様が、「PowerCenter」と「Netezza」を組み合わせることにより、大変高い処理性能を引き出し、企業の持つ大量データ分析プラットフォームとしての優位性を実証された事を歓迎申し上げます。今回の検証では、「Netezza」との専用接続オプションである、「PowerCenter Connect for Netezza」を使用し、通常のODBC接続の4倍という、圧倒的なパフォーマンスを実現しております。
 今後も、インフォマティカ社は、経営情報DWHの構築・運用に求められる「他システムとの接続性」「高速処理性能」「オープン性」を実現するデータ統合ソリューションのリーディングカンパニーとして日本ユニシス社、日本ネティーザ社との協業を積極的に展開して参ります。
日本ネティーザ株式会社 代表取締役 ダグ・エッツェル 氏
 今回の日本ユニシス株式会社による弊社DWHアプライアンス「Netezza Performance Server」とインフォマティカ社「PowerCenter Connect for Netezza」との製品相互接続検証を歓迎するとともに、その良好な結果につき大変うれしく思います。この日本ユニシス社による接続検証は、今後DWH/ETLを検討されている顧客の皆様にとって有用な情報であり、また同社のDWH市場へ対する深い見識と実績に裏付けられた、ノウハウを示すものとして称賛に値するものです。
 日本ネティーザでもこの検証結果をもとに日本ユニシス社、インフォマティカ・ジャパン社と共に協業し、より有効かつ実質的なソリューションを顧客の皆様へご提供していきたいと思います。


注1:データ統合
「データ統合」はETL(Extract、Transform、Load)というデータウェアハウスを構築するためのツールという狭い領域を超え、より全社的なデータの統合を実現する基盤を構築することをさします。既存の情報資産から最大限の価値を引き出し、組織全体を通してビジネスパフォーマンスの改善や顧客収益率の向上、サプライチェーンプロセス合理化、および各種規制・法制への準拠体制を予見的に管理することを可能とします。
注2:コネクトオプション
PowerCenter コネクトオプション は、メタデータドリブンの広範かつハイパフォーマンスなデータ交換を実現するソフトウェアです。さまざまなデータへのアクセスを可能にすることにより、(1)開発者の生産性を向上、(2)コストを削減、及び開発期間の短縮、(3)データ要求に対する柔軟な対応を実現します。
注3:ODBC(Open DataBase Connectivity)
Microsoft社によって提唱された、データベースにアクセスするためのソフトウェアの標準仕様です。各データベースの違いはODBCドライバによって吸収されるため、ユーザはODBCに定められた手順に従ってプログラムを書けば、接続先のデータベースがどのようなデータベース管理システムに管理されているか意識することなくアクセスできます。

◆Informatica®「PowerCenter®」
企業内の複雑なデータの流れを統合管理するデータ統合基盤です。
「PowerCenter」の特徴は、
  1. リポジトリによるメタデータの一元管理が可能
    テーブル定義やビジネスロジックをメタデータとして統合・管理することで、効率的で柔軟なデータ統合基盤を実現し、企業に眠っている情報資産の価値を引き出します。
  2. マルチスレッド処理によって、大量データの高速処理を実現。
    企業内に散在する多種多様なデータを統合し、複雑な情報の流れを管理、より早く的確な意思決定を可能にするエンタープライズ・クラスの"データインテグレーションソフトウェア"です。
  3. GUI操作を基本とする高い開発生産性(SQLプログラム言語での開発と比較して3倍以上)
    GUIベースのノンプログラミング環境で、データソースの定義から抽出・加工までが実行可能です。
◆「Netezza Performance Server®」
高パフォーマンスを発揮するデータウェアハウス専用アプライアンスとして提供します。
「Netezza」の特徴は、
  1. 簡易性
    サーバ、 ストレージ 、データベースを一体化した「データウェアハウスアプライアンス」データウェアハウス特有の物理設計やチューニングが一切不要で、すぐに使えて管理が容易です。
  2. 高パフォーマンス
    新しいテクノロジー、価値観を導入し、従来の大規模データウェアハウスシステムに比べ、驚異的なパフォーマンス(10倍〜100倍)を実現します。
  3. 低コスト
    従来の同機能のデータウェアハウスシステムに比べて、初期導入コストが低減でき、初期導入コストと継続的なランニングコストの削減で低いTCOを実現します。
◆本実証実験の詳細について、「エンタープライズ・データ・マネジメント・フォーラム 2007」の講演にて紹介します。(14:30〜15:10)
◎エンタープライズ・データ・マネジメント・フォーラム 2007
日時:2007年11月7日(水) 事前登録制・入場無料
場所:目黒雅叙園
主催:日経BPセミナー事業センター/日経情報ストラテジー協力


注釈/リンク

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