ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

平成19年9月5日

日本ユニシス、サイバネットシステム
R&Dにおける知的財産マネジメントのIT活用を提案
〜 効率的な問題解決思考により、新しい案を生み出し、イノベーションを実現 〜


本文

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)と日本国内におけるマスター販売代理店であるサイバネットシステム株式会社(本社:東京都千代田区、社長:田中 邦明、以下 サイバネット)は、R&D(研究開発)の問題解決の方向性を提案するイノベーション(技術革新)支援ソリューション「Goldfire Innovator™(ゴールドファイアーイノベーター、以下Goldfire Innovator)」の市場拡大に、今後連携して取り組んでいくことに合意しました。日本ユニシスは、Goldfire Innovatorの販売について、サイバネットの代理店として、本日から販売開始します。

 Goldfire Innovatorは、「先入観や自説に捉われず、効率的に問題を分析し、新しい案を生み出す」ことを目的としたソリューションです。他の問題解決思考支援ツールが持たない、膨大な過去ナレッジから有効な情報だけを抽出する優れた機能を持ちます。また、問題解決手法と情報を効果的に連携することで、より迅速なR&Dの成功を導きます。Goldfire Innovatorは、既に技術企画・研究開発・設計生産・知的財産管理で世界1,500社以上のグローバル企業に採用されています。

 日本ユニシスは、Goldfire Innovatorを通して、R&Dにおける知的財産マネジメントの効果的なIT活用を提案します。国内の製造業に求められている業務課題を深く理解し顧客に近い立場で、企業内の膨大な情報の中から、経営やR&Dにおいて重要な指標となる知的財産情報を適切に抽出・提供します。日本ユニシスは、既に発表しています「課題把握支援コンサルティング」や「特許戦略支援ソリューション」に引き続き、Goldfire Innovatorを知的財産マネジメントサービスの商品ラインナップに追加することで、企業経営における企画から実行までをトータルにサポートします。

 日本ユニシスとサイバネットは、全国規模での営業体制を構築し、製造業のR&Dにおける効果的なイノベーションを推進していくとともに、さらなる事業の拡大と発展を目指します。

Goldfire Innovatorの特徴は、以下のとおりです。
Goldfire Innovatorの機能は、TRIZ(注1)を始めとする「解決の手順(方法論)」と解決をサポートする「情報コンテンツ」、方法論とコンテンツを最大限に活用するための「セマンテックエンジン」で構成されています。

1. 問題解決を導く「方法論」
Goldfire Innovator は、TRIZ(発明的問題解決理論)、VE(価値工学)、RCA(根本原因分析)、FMEA(故障モード影響解析)、DFSS(設計開発のためのシックスシグマ)、QFD(品質機能展開)など、R&Dに欠かせない思考を整理するための方法論を採用しています。これら方法論により、問題の根本を分析し、アイディア発想、品質改善など効率的なR&Dの問題解決を実現します。

2. 過去のナレッジを蓄積した「情報コンテンツ」
Goldfire Innovator は、発明のアイディアとなる「発明原理」、自然法則・現象・効果・装置などの事例を集めた「科学効果」、技術の進化するトレンドを集めた「進化パターン」、日欧米の「特許」など、問題解決を促進するコンテンツを提供します。また、ユーザ側で保有する、個人PCや企業内サーバにある社内ナレッジ・コンテンツや、Webサイトなどの社外ナレッジ・コンテンツの活用もサポートしており、250種類のファイル形式に対応します。

3. 方法論とナレッジを連携させる「セマンテックエンジン」
セマンテックエンジンは、品詞間の関係は考慮されていないキーワード検索とは違い、潜在的な意味を分析して該当文章を抽出する機能です。Goldfire Innovatorは、方法論に沿って、情報コンテンツから有効なナレッジを効率よく引き出すことで、擬似的なブレインストーミング(注2)を実現します。

日本ユニシスは、企業経営やR&Dの企画から実行までをサポートする統合的な知的財産マネジメントサービスを提供し、今後5年間で利用契約数200件、売上約50億円を目指します。

以上

注1:TRIZ
特許の統計的分析から導き出された情報を利用して、発明を創出するという科学的アプローチ です。1946年「生まれながらにして発明家でない者は、どうすれば斬新なアイディアを生むことができるのか。」「創造的活動には、能力を向上させるための規則性があるはずだ。」に基づき、旧ソ連海軍で特許事務担当をしていたゲンリック・アルトシューラー(Genrich Altshuller)氏が創出しました。現在は、米・欧・日・韓の世界中の企業で導入が進み、技術革新のための強力な方法として注目されています。

注2:ブレインストーミング
各自が他社の意見を批判することなく、自由討論方式で多くの意見を出しあいことで、独創的なアイディアを引き出すことができる集団思考方法です。

【セミナーのご案内】
■テーマ:「製造業/流通業のための『情報活用セミナー』〜 経営と現場をつなぐデータ活用 〜」
■開催日時:10月11日(木)13:30〜17:15
■開催場所:東京ステーションカンファレンス

注釈/リンク

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