ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

平成19年1月29日

日本ユニシス
ミッションクリティカル基幹サーバー「ES7000/one」シリーズに
最新の「デュアルコア インテル®Xeon®プロセッサ」搭載機種を追加


本文

日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、ミッションクリティカル基幹サーバー「Unisys Enterprise Server ES7000/one (以下 ES7000/one)」シリーズにおいて、最新の64ビットプロセッサ「デュアルコア インテル Xeon プロセッサ7100番台(開発コード名:Tulsa)」を搭載した新モデル6機種をラインアップに追加し、本日1月29日から販売開始します。

「ES7000/one」は、「デュアルコア インテル Xeon プロセッサ」搭載機種を米国ユニシス社独自のCMP®2(Cellular Multi-Processing 2)アーキテクチャー(注1)により、管理性の向上と省スペース化を図っており、最大32ソケット(注2)までの拡張性を備えています。
またインターネットの普及した昨今、不測の業務量増大によるサービスレベルの低下への対応策として、日本ユニシスは、サーバーのプロセッサをシステムの業務量の増加に合わせて、割り当てることができるキャパシティオンデマンド(注3)対応機種を提供しています。

「デュアルコア インテル Xeon プロセッサ」搭載機種の「ES7000/one」の特徴は次のとおりです。

1. 独自の性能拡張機能により高いシステム性能を発揮
「デュアルコア インテル Xeon プロセッサ」を最大32ソケット、メモリーは最大512GBまで搭載可能です。
また、米国ユニシス社独自のパフォーマンス拡張機能である高速なフレックスバー(注4)や最大512MBのL4キャッシュ(注5)などの採用により、内部L3キャシュを装備した「デュアルコア インテル Xeon プロセッサ」の性能を最大限に発揮します。(関連資料:「ES7000/one」仕様諸元参照)

2. 少ない投資で、急激な業務量増大にも迅速に対応
「ES7000/one」シリーズでは、キャパシティオンデマンド機能を提供します。同機能はRTC(Real Time Capacity)と呼び、サーバー搭載の予備プロセッサをCPUライセンスキー(注6)で有効にすることにより、サーバーのプロセッサ資源を増加させ急激な業務量の増大に迅速に対応できます。

3. コンパクト設計の筐体
基幹システムを支えてきたCMPアーキテクチャー(注1)を、さらに発展・進化させたCMP2アーキテクチャーに基づいて設計され、デュアルコアプロセッサにも対応する米国ユニシス社独自のチップセットにより、3Uサイズ(高さ:133mm)のコンパクトな筐体を実現しています。この筐体を複数組み合わせることにより、最大32ソケット(最大64コア)まで拡張することができます。

4. パーティショニング機能で効率的な運用が可能
「パーティショニング機能」によって最大8パーティションに分割でき、それぞれのパーティションごとにWindows®、Linux®のオペレーティングシステムを並行稼働させ、システム構成を柔軟に変更できます。
パーティショニング機能の採用で、サーバー統合、大規模データベースシステムなどの一元化、システム運用管理の効率化など運用コストの低減が図れます。
また、VMware ESX Server TM3.0(注7)によるサーバー上の仮想化機能により、システムの柔軟性を高め、サーバー資源の利用率を向上させることができます。

5. 充実した管理機能
独自のサーバー管理ソフトウェアである「サーバ ナビゲーション・ツール」と、統合通報システム「IMSS(Integrated Maintenance Service System)」を標準装備します。
「サーバ ナビゲーション・ツール」は、ハードウェアプラットホームおよびオペレーティングシステムを集中管理できます。
また「IMSS」を用いES7000、ディスクサブシステム(SANARENA®など)、システムを構成するブレード等のIAサーバーなどを統合した通報システムを構築できます。
これらの機能によって、ES7000システムの全体的な性能、復旧能力および保守管理の向上を実現します。

 今回発表します「ES7000/one」の価格は、4プロセッサの最小構成機種で450万円 (税別)から。本年2月下旬から出荷を予定しています。

以上

注1:CMP(Cellular Multi Processing)およびCMP2(Cellular Multi Processing 2)アーキテクチャー
米国ユニシス社によってメインフレームで蓄積した高信頼性、拡張性の技術をインテルプロセッサとWindowsで大規模システムを実現するために設計したアーキテクチャーがCMPアーキテクチャーです。
CMP2アーキテクチャーは、CMPアーキテクチャーをさらに進化させたことにより、「ES7000/one」の「セル(4プロセッサ単位の筐体のこと)」を柔軟に拡張でき、またデュアルコアにも対応可能にさせたアーキテクチャーです。

注2:ソケット
従来、プロセッサの物理的な個数は、CPU数と同じでしたが、デュアルコアプロセッサの登場により、物理的な1つのCPU上に2つのCPUコア(演算処理を実行するユニット)が実装されることになり、CPU数が物理的な個数と異なることから、物理的なCPU個数を表現する単位を「ソケット」で表しています。

注3:キャパシティオンデマンド
サーバーのプロセッサ、メモリーなどのサーバー資源を業務量の増減に合わせて、最適なサーバー資源を割り当てる機能です。

注4:フレックスバー
CMP2アーキテクチャーのひとつの技術として、「ES7000/one」の「セル」間を高速転送する接続機構のことです。

注5:L4キャッシュ
「デュアルコア インテル Xeonプロセッサ」には、1次キャッシュ、2次キャッシュ、3次キャッシュがプロセッサに内蔵されており、ES7000/oneは、さらにL4キャッシュ(Level 4キャッシュ=4次キャッシュ)として、外部に高速なメモリーを設けることでES7000システムの高速処理を可能にします。

注6:CPU ライセンスキー
キャパシティオンデマンド機能のために、あらかじめサーバー上に搭載された待機のプロセッサ(予備プロセッサ)を動作可能とする機能を実現するためのものです。

注7:VMware ESX Server 3.0
VMware ESX Serverは、1台のサーバー上に仮想マシンを構築することで、WindowsやLinuxなど複数のOSを同時に稼働させることができるソフトウェアです。


注釈/リンク

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