ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

平成18年5月18日

日本ユニシス
「Unisys ClearPath® Plus Server CS380D/CS585L/CS300LIIシリーズ」販売開始

〜 セキュリティ、可用性、信頼性、拡張性に優れる基幹業務向けサーバーを提供 〜


本文

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:籾井 勝人、以下 日本ユニシス)は、複数の異なるオペレーティングシステム(OS)を同時に並行して処理できる米ユニシス開発の CMP®2 (Cellular Multi-Processing2)アーキテクチャーを採用した最上位機「CS380Dシリーズ」ならびに「CS585Lシリーズ」を本日から販売開始します。両機は、最大32IP(注1)(プロセッサ)まで拡張可能であり、8パーティション(注2)まで分割できます。
 また同時に、中型機である「CS300LIIシリーズ」の販売も本日から開始します。

 CMPアーキテクチャーは、2000年に販売を開始したオープンシステム系サーバー「ES7000シリーズ」に初めて採用して以来、エンタープライズサーバーの機能を大幅に強化する技術であり、ユニシス固有のOSである「OS2200」あるいは「MCP」と、WindowsあるいはLinux® とを組み合わせて装備できるユニシス独自の技術として実績を重ねてきました。

 このたび販売を開始する「CS380Dシリーズ」は、「OS2200」環境で稼働する最上位機「CS7802シリーズ」の後継機に位置付けられ、前機種の同一性能モデルと比較して、TCO(注3)は最大15%改善しており、単体IP性能は2倍、単一OS環境下のシステム最大性能は3倍に向上しています。なおモデル間では、最大50倍の拡張性を持っています。
 「CS585Lシリーズ」は、「MCP」環境で稼働する最上位機「CS580Lシリーズ」の後継機であり、前機種の同一性能モデルと比較して、TCOは最大7%改善しており、同等のIPを搭載して、単一OS環境下のシステム最大性能では2倍に向上しています。なおモデル間では、最大76倍の拡張性を持っています。

 なお両機種の主な特徴は、以下のとおりです。

  1. モジュラー設計方式によって、高い信頼性を実現
    モジュラー設計方式によって、4個のIPを実装するコンパクトなセル(筐体に積み込む引き出し形の箱)タイプのIPモジュールを実現、電源供給はモジュール単位であり、信頼性をさらに向上させています。

  2. 柔軟なシステム構成が可能
    4個のIPが実装できるIPセルを1単位として、1台から8台までのセルを搭載可能です。IPは、セルごとにユニシス固有OS専用CMOSプロセッサまたはインテル® XEON® プロセッサMP のいずれかを選択でき、「OS2200」あるいは「MCP」、WindowsあるいはLinuxを組み合わせた柔軟なシステム構成が可能です。

  3. 必要に応じて、処理性能の動的な再配置が可能
    システムは最大8パーティションまで分割できます。パーティションごとに設定した処理性能は、キャパシティオンデマンド機能(注4)によって、業務ピーク時、あるいは別システムの障害バックアップ用として増強することができます。また、パーティション間で処理性能を動的に再配置する機能(Performance Redistribution機能)が標準機能として提供されるので、業務ピーク時にも柔軟に対応することができます。

 また同時に販売を開始する「CS300LIIシリーズ」は、「MCP」環境で稼働する中型機であり、「CS520Lシリーズ」の後継機に位置付けられ、以下の特徴を備えています。

  1. TCOの大幅な改善
    前機種の同一性能モデルと比較して、TCOでは最大20%改善しています。

  2. 柔軟なシステム構成が可能
    タワー型とラックマウント型の両方を用意、設置環境にあわせて柔軟な構成が組めます。

  3. 24時間/365日運転に向けた高度なシステム可用性を提供
    ホットスワップ機能(注5)の導入、クラスタリング技術(注6)など、電源投入状態でのシステム構成の増設や障害時の対応など、24時間/365日運転に向けた高度なシステム可用性を提供します。

  4. 必要に応じて、処理性能の動的な増強が可能
    キャパシティオンデマンド機能によって、処理性能を、業務ピーク時、あるいは別システムの障害バックアップ用として増強することができます。

 今回販売を開始する各機種の価格は以下のとおりです。(いずれも税別)


以上

注1:IP(Instruction Processor)
米ユニシス製エンタープライズサーバー用CMOSプロセッサのことです。
注2:パーティション(pertition)
コンピュータシステムの中で、論理コンピュータとして構成されている部分をさします。一般に各パーティションは、パーティションごとのOS(オペレーティングシステム)を実行し、プロセッサ、メモリー、入出力装置などパーティションごとのハードウェア資源によってサポートされます。
パーティションの作成によって、特定アプリケーションに専用のプロセッサを指定しての使用や、1つのサーバーで複数のOSの実行、複数サーバーをあたかも1つのサーバーにまとめて管理・操作することでの運用管理が効率化され運用コストの低減などが可能です。
注3:TCO(Total Cost of Ownership)
情報システムの導入、維持管理などにかかる費用の総額。情報システムの費用は、導入費用のみを指すことが多かったのですが、情報システムの維持管理や、教育など、導入後にかかる費用(ランニングコスト)が大きくなったため、総額を示すTCOが重要視されています。
注4:キャパシティオンデマンド機能
「OS2200」あるいは「MCP」のIP性能を、業務ピークやシステム障害対応として、必要に応じ動的に追加・増強、あるいは再配置する機能です。
注5:ホットスワップ(hot-swap)
システムを稼働させたまま、全体の電源を落とすことなく、一部の機器や部品を交換することができる機能です。
注6:クラスタリング技術
障害が発生してもシステム全体が停止することがないように、2台のCS300LIIシステムを組み合わせて1つのシステムとして稼働させる技術です。システムは常時1台で稼働し、もう1台はバックアップとして待機します。障害が発生した場合、システムは即座にバックアップ側に移動して動き続けます。


注釈/リンク

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