ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

日本ユニシス・エクセリューションズ
「Dynavista® CAA V5 Based」の販売開始を発表


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 日本ユニシス・エクセリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、社長:山本 敏郎、以下 日本ユニシス・エクセリューションズ)は、日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:島田 精一、以下 日本ユニシス)が開発した「Dynavista CAA V5 Based」(以下Dynavista:ダイナビスタ)の販売を2005年4月6日から開始します。

 「Dynavista」は、日本ユニシスがDassault Systemes(ダッソー・システムズ、Nasdaq: DASTY; Euronext Paris: #13065, DSY. PA、以下 DS)とのCAA V5ゴールド・ソフトウェア・パートナー(注1)契約を機に、CATIA V5(注2)アーキテクチャ上に、日本のものづくり技術を折り込み開発した、金型開発プロセスの最適化/自動化/同期化を実現する次世代造型支援システムです。

 日本ユニシス・エクセリューションズは、日本ユニシスグループの新たな「ものづくり」分野での営業戦略の一環としてDynavista販売を開始します。日本ユニシスは、Dynavistaを2003年3月に販売・出荷開始以来、自動車メーカーおよび自動車関連メーカーに販売してきました。今後は、パートナーとの販売・サポートにおける強力なパートナーシップを推進し、Dynavistaのさらなる展開を目指すとともに、日本ユニシスグループはDynavistaの販売経路の拡大を進めていきます。

 日本ユニシスグループは、「Dynavista」を自動車OEMメーカーをトップに部品サプライヤー、金型メーカーに対応したPLM(注3)戦略に基づくソリューションと位置付け、日本ユニシス・エクセリューションズが持つ販売網とサポート力を活用し、自動車産業を中心とした部品サプライヤー、金型メーカーへの販売・サポートを展開します。

 【Dynavistaの特徴】
  • 製品設計、型設計、型製作の並行開発の実現
  • 知識データベースに基づいたナレッジ活用
  • 日本のQCD(注4)サイクルに合致した利用技術の提供
 【Dynavista機能群:製品名称】
  • ダイフェース設計機能(Dieface Design)
    プレス型部品のダイフェース設計を効率良く行う機能。余肉部、ダイフェース部の形状作成・評価機能群から構成
  • プレス型構造設計機能(Die Structure Design)
    プレス金型の型構造部を効率良く設計するための機能。専用形状作成・3次元設計支援・部品配置・BOM連携・CAM連携の機能群から構成。
  • モールド型設計機能(Mold Design)
    小物から中大物の樹脂金型設計向けの設計支援機能。構想設計支援、詳細設計支援、キャビコア周辺、BOM連携、CADCAM連携から構成。
  • 曲面CAM機能(Die CAM 3D)
    プレス金型、樹脂金型の製品形状部の曲面加工用NCデータを作成するモジュール。加工工程設計、経路計算、経路編集、干渉チェック機能から構成。
  • 型構造CAM機能(Die CAM 2.5D)
    プレス型構造部、樹脂型構造部の穴、座面、ポケット(溝)の経路データを出力するモジュール。加工部位定義、CLデータ作成、NCデータ作成、加工技術ファイル管理機能群から構成。Die Strucutre Design, Mold Designで付与された加工属性を元に加工部位を自動認識、工程自動割付けが可能。
  • フィレット機能(Formability Fillet)
    金型の複雑な形状に対する頑健なフィレット機能を提供。フィレット面の作成/評価/編集/埋め込み機能から構成。
  • プレス成形見込み変形機能(Formability Shaper)
    金型設計時間を大幅に短縮するための高度な形状編集機能。プレス成形歪みの見込み変形(プレス成形後のパネルの変形戻りを考慮した形状)機能を提供。

以上

注1:CAA V5ゴールド・ソフトウェア・パートナー
DSのCAA V5 Software Community Program(CATIA、ENOVIA、DELMIA V5に完全統合されたCAA V5-basedのアプリケーションの開発、販売、サポートを行うISV:独立系ソフトウェア・ベンダーのための協業プログラム)のもとCAA V5 ゴールド・ソフトウェア・パートナーは、「ベスト・イン・クラス(業界最高レベルの)」のV5ベース補完ソリューションを提供し、顧客の業務プロセスサポートとプロセス改革というDSの目標を共有し、CAA V5(DSの提供するオープンプラットフォーム、PLM開発環境)のメリットを享受できるほか、DSのR&Dへのアクセス、テクニカル&マーケティングサポートを受けられます。
注2:CATIA V5
DSが開発した、プロダクト定義とシミュレーションをデジタルで行うPLMソリューションです。DELMIA、ENOVIA、SMARTEAMと完全に統合されたCATIAを使用することで、業界固有の要件に合わせた製品開発が可能になります。CATIAは、マーケティングおよび初期のコンセプトから製品設計、解析、アセンブリーおよびメンテナンスに至るまで、製造デザイン・プロセスの全工程のシミュレーションを実現します。
注3:PLM
Product Lifecycle Management(プロダクト・ライフサイクル・マネージメント)の頭文字をとったもの。企業全体で、構想から撤退に至るまでの製品開発において、製品データの共有、共通プロセスの適用、および企業のナレッジ活用に役立つビジネス戦略です。PLMでは、あらゆる関係者(企業の各部門、ビジネス・パートナー、サプライヤー、OEMメーカー、顧客)をネットワークに含め、ネットワーク全体を1つのエンティティ(存在)として機能させることで、製品のコンセプト作成、設計、開発、サポートを実現します。
注4:QCD
Quarity(品質)、Cost(コスト)、 Delivery(納期)の頭文字をとったもの。開発・生産システムのパフォーマンスを直接的に示し、競争力の指標として認識されています。

注釈/リンク

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