ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

ユニアデックス
保守担当者や介護担当者、営業などの迅速なサービス業務を、
GPS機能搭載の携帯電話で支援するソリューションを発売

〜 顧客情報漏洩を防ぐ国内初の遠隔強制消去、個人情報保護法に対応したセキュリティー機能を実装 〜


本文

 ユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:福永 努、以下 ユニアデックス)は、GPS機能を搭載した携帯電話を利用することで、保守サービス担当者や介護サービス担当者、営業マン、配達サービス員などの現在位置を把握し、顧客に一番近い担当者を迅速に派遣することができる「GPS携帯電話利用/サービス業務支援ソリューション」を開発しました。国内で初めて自社のサービス業務に導入し、作業効率を25%高めたことで得たノウハウを含めて、4月から発売します。

 価格は、基本モジュール(地図情報データ、構築/カスタマイズサービスを除く)100台までの携帯電話に対応するタイプが380万円(税別)、300台まで対応するタイプが570万円(税別)、1000台までのタイプが760万円(税別)です。

 本ソリューションは、KDDIが提供する「GPS機能付携帯電話」と、これに搭載するユニアデックス独自のBREW® (注1)アプリケーション、サービス担当者の位置把握や派遣支持業務を集中管理するセンターの役割を担う「サービス支援システム」、そしてKDDIが提供する位置情報管理のためのASP(Application Service Provider)サービス「GPS MAPタイプ2」によって構成されます。

 既存の基幹業務系システムを変更することなく本ソリューションと連携できるため、期間とコストを最小限にして導入できるほか、ICタグ・Bluetooth® (注2)・セキュリティーなど、常に最先端技術に対応できる拡張性のあるソリューション設計になっています。

 機能としては、「サービス支援システム」に接続された管理責任者のパソコン画面(地図)に、フィールドで活動するサービス担当者の位置と状況を表示することができます。例えば顧客から機器修理依頼がコールセンターに入った場合、管理者がその顧客に一番近いスキルのある担当者をアサインし、迅速に対応を指示することが可能です。サービス担当者のGPS携帯電話には、「サービス支援システム」と連携した既存の基幹業務系システムからサービス依頼内容が遅延なくセンター主導型でダウンロードされます。目的地までのルート検索や携帯地図画面でのナビゲーション機能などを合わせて利用すれば一層迅速な顧客対応に結びつけることができます。

 また、サービス担当者は、GPS携帯電話の簡単な操作で、移動開始/到着/作業開始/作業終了などの作業進捗状況およびその時点の位置情報を逐一報告することもでき、顧客との厳密なサービスレベル契約に対応した作業管理に役立てることもできます。こうした携帯電話に搭載するアプリケーションを、ユニアデックスが顧客の要望によりオプションとして開発します。

 サービス依頼内容(顧客情報)のダウンロードは、IDやパスワードによってアクセス制御されているほか、作業終了時には伝達情報を携帯電話内部から自動消去されます。またGPS携帯電話紛失時にも、担当者が直接入力した作業情報、アドレス帳などを、管理者画面から遠隔操作で強制的に一括消去でき、個人情報保護法に対応したセキュリティー機能を充実しています。BREWを使用したこの仕組みの実用化は国内初です。

 本ソリューションは、サービス品質効率だけでなく、サービス担当者自身の安全管理に役立てることもできます。例えば、同一箇所で作業が一定レベル以上長時間化している場合、アラーム表示を管理者のパソコンに表示することも可能です。また災害時/事故時にもサービス担当者の位置情報/状況を一括把握し、任意のサービス担当者に対して遅延なく一斉に情報通知することにより、安否確認と緊急連絡を行うの有効な手段として活用できます。

 ユニアデックスでは、国内で初めて、自社サービス担当者約1,000人にGPS携帯電話を配布し、2004年10月から社内システムの一部として本番稼働を開始、ITサポートサービス業務に実用化しています。稼働約4ヵ月の実績ながら、作業効率を約25%向上することができました。今後、自社で稼働したことから得られた運用のノウハウも含めて、拡販につなげていきます。

 
◆主な機能
  1. 位置情報を活用し、サービス担当者を迅速にアサイン
    管理者パソコン画面の地図上に複数のサービス担当者の位置情報/作業進捗などを表示し、的確な担当者のアサインを一元管理。サービス担当者は携帯電話の簡単なアプリケーション操作で作業進捗を送信でき、目的地までのルート検索や地図上でのナビゲーションも利用し、顧客の要望に迅速に対応可能。
  2. 豊富な携帯電話内蔵アプリケーション
    ・サービス担当者は簡単な操作でタイムスタンプ(到着、作業開始・終了、退館など)やステータス(始業・終業、食事中、スタンバイ中など)をセンター側に報告可能。
    ・KDDIから提供されるセンタープッシュ機能と携帯側アプリケーションの連携により、迅速な作業指示と携帯アプリケーション内への確実な情報伝達を、センター主導で実施。
  3. 個人情報保護法に対応した高度なセキュリティー
    ・電話番号、ID、パスワードなどによるアクセス制御(SSL通信)、作業終了報告送信時に携帯内に残る当該作業に関連した情報を自動消去、また万一の場合、遠隔操作により携帯電話内の顧客情報、アドレス帳を管理者側で強制消去可能。
    ・携帯電話に顧客情報をダウンロードすることにより、安全なペーパーレス化を実現。
    ・センター側と携帯電話との通信はSSLを使用し、個人を特定する認証、GPS携帯電話を特定する認証、ワンタイムパスワードによる認証を実現。
  4. サービス担当者の安全管理機能
    ・長時間作業時のアラーム表示や災害時における安否確認など、一括したサービス担当者の安全管理を実現。
    ・管理者画面から定型文や緊急メッセージを任意のサービス担当者に対して遅延なく同報した上、開封通知による既読/未読確認が可能。
◆主な利用シーン
  1. IT、事務機器、医療機器、設備機器などのメンテナンスサービス
  2. 老人介護サービス担当者などの巡回・派遣サービス
  3. 営業担当者の訪問支援業務
  4. 記者の取材支援業務
  5. 配達、輸送などのトランスポーテーションサービス
  6. GIS(地理情報システム)と連携した情報伝達・収集業務

注1:BREW(Binary Runtime Envirornment for Wireless)
cdmaOne携帯電話向けのアプリケーションプラットフォーム
注2:Bluetooth
  10メートル程度の近距離無線通信のインターフェース規格。

以上


注釈/リンク

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