ソリューション&コンサルティングの日本ユニシス

日本ユニシス
.NET対応のミッションクリティカルシステム構築・運用支援ミドルウェア
「MIDMOST® for .NET」の販売を開始

〜 生産性の高い.NETで、信頼性の高いシステム構築を実現 〜


 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、社長:島田 精一、以下 日本ユニシス)は、ミッションクリティカル業務を支えるオープンシステム基盤MIDMOST*注1(ミッドモスト)シリーズのひとつとして、Microsoft® .NET Framework(以下 .NET Framework)*注2上でのミッションクリティカルな基幹業務システムの構築を支援するミドルウェア「MIDMOST® for .NET」を開発し、11月26日から販売活動を開始します。なお、出荷開始は、平成17年2月からです。

 日本ユニシスには長年にわたりメインフレームベンダーとしてミッションクリティカルシステムを構築してきた実績があります。近年は、三井住友銀行のBANCSシステム構築や、「MIDMOST」の導入を含む百五銀行、アイワイバンク銀行における勘定系システムの刷新など、Windows®上でのミッションクリティカルシステム構築を積極的に手がけています。今回、この経験とノウハウを「MIDMOST for .NET」に集約しました。

 .NET Frameworkは、Windows上で業務システムを構築する際の基本的な開発・実行基盤を提供しています。しかし、現在メインフレームコンピュータ上で稼働している基幹業務システムと同水準のサービスレベルを.NET Framework上で実現するためには、開発者は多くの機能を自ら作り込む必要があります。「MIDMOST for .NET」は、それらの不足していた機能を提供します*注3。本製品を利用することにより、開発者は業務処理の開発に専念することができます。

 日本ユニシスはまた、「MIDMOST for .NET」を活用するミッションクリティカルシステム構築サービスを提供します。当社は、今回の「MIDMOST for .NET」提供開始にあわせ、.NET上でのシステム構築を支援する開発技法「LUCINA® for .NET」*注4にミッションクリティカルシステム構築の経験とノウハウを盛り込んだ「LUCINAテクニカルドキュメント for .NETミッションクリティカル編」を追加し、信頼性(Reliability)、可用性(Availability)、有用性(Serviceability)の要求レベルが高いシステムを構築するための技法を体系化しました。

 日本ユニシスは、「MIDMOST for .NET」について今後3年間で400ライセンスの出荷と、「MIDMOST for .NET」を利用した基幹システム構築売上150億円を目指します。
 平成17年2月にシステム開発のための基盤を提供し、平成17年6月には統合的な運用管理基盤を提供する予定です。

以上



本件に関して、マイクロソフト株式会社より、以下のコメントをいただいています。

日本ユニシス様のミドルウェア製品「MIDMOST for .NET」の発表を心より歓迎いたします。
基幹システムを構築する基盤技術として、弊社 .NET テクノロジーをご採用いただく企業様事例がますます増えています。
これまでの Windows サーバー上でのミッションクリティカルシステム構築で培われた日本ユニシス様のノウハウを十分に凝縮して開発され、メインフレームと同等レベルの機能・サービスレベルを提供する「MIDMOST for .NET」を活用いただくことにより、システム全体の信頼性・可用性をさらに向上させるとともに、生産性の高いシステムを実現できると確信しております。
マイクロソフトは、今後も日本ユニシス様との緊密なパートナーシップを通じ、今後もお客様のビジネス価値を創造し続けます。
マイクロソフト株式会社
執行役 常務 エンタープライズビジネス担当 平井 康文


*注1: MIDMOST
企業経営を取り巻く環境が激変する中、顧客ニーズを迅速に反映し、短期間、低コストで信頼性と可用性を備えたシステムの構築を強く求められています。「MIDMOST」はその要望に応えるべく、日本ユニシスがメインフレームとオープンで培ったノウハウをもとに、一般的なTPモニタ(トランザクション処理を管理、制御するミドルウェア)に不足する機能を付加して作成した「高信頼性」と「短期間開発・低コスト」を実現するWindows初のミッションクリティカルシステム基盤です。

*注2: Microsoft .NET Framework
.NETとは、次世代インターネットの情報環境に向けてのマイクロソフトの提唱ビジョンと戦略、及び開発・実行環境です。 .NET Frameworkは、Web アプリケーション、Windowsアプリケーション、および XML Web サービスを含む、あらゆる種類のアプリケーションを開発・実行するための環境として提供されるものです。特定の言語に依存せず、かつメモリ管理やセキュリティ管理などの基本的な処理を提供するCLR(Common Language Runtime)と呼ばれる仕組みを利用してアプリケーションが実行されます。

*注3: 「MIDMOST for .NET」の主な機能
「MIDMOST for .NET」は、ミッションクリティカルシステムの構築に不可欠でありながら、現状のマイクロソフト製品では提供されていない以下の7つの機能を提供します。

  1. トランザクション制御機能
    処理中のトランザクションの状況を把握し、必要に応じて強制的に終了させることができます。
  2. メッセージ制御機能
    入出力メッセージのログ取得、流量制御、優先度制御、ネットワーク障害で出力メッセージが要求元に戻らなかった場合の状況確認をすることができます。
  3. 運行制御支援機能
    複数サーバ間にまたがった業務アプリケーションプログラムの起動、終了を制御することができます。
  4. 障害対応支援機能
    アプリケーションの稼働状況を監視します。また、障害の原因を速やかに追求するために、業務アプリケーションプログラムのトレース採取やプロセスダンプを出力することができます。
  5. 配布更新支援機能
    システム全体を停止することなく、アプリケーションプログラムを更新することができます。
  6. 運用管理支援機能
    JP1®やMicrosoft Operation Managerなどの運用管理ソフトウェアと連係することができます。
  7. 開発支援機能
    ミッションクリティカルな基幹業務システムの構築を、安全確実かつ効率よく遂行するためのクラスライブラリとサンプルプログラムを提供します。
*注4: LUCINA for .NET
「LUCINA for .NET」は「LUCINAテクニカルドキュメント for .NET」と、「LUCINA Web Foundation for .NET」からなります。
「LUCINAテクニカルドキュメント for .NET」は、日本ユニシスのベストプラクティスを集約した、企業システムレベルのビジネスアプリケーション開発方法です。また、「LUCINA Web Foundation for .NET」は、アーキテクチャの実装モデルとしてテンプレート(サンプルコード)を提供するもので、アプリケーションの品質を均一化させることが可能です。


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