JP/EN

 

Foresight in sight

ニュースリリース

2005年9月27日

ユニアデックス
高品質な音声・画像のビジュアルコミュニケーション・システム販売開始

〜 独自のノウハウと技術で中国No.1の実績をもつシステムを日本向けに改良 〜

 ユニアデックス株式会社(本社:東京都江東区、社長:福永 努、以下 ユニアデックス)は、低速な通信回線でも高品質な音声と画像でコミュニケーションが図れる低価格な「ビジュアルコミュニケーション・システム」の販売を、10月1日から開始します。

 今回発売の「ビジュアルコミュニケーション・システム」は、中国上海のベンチャー企業「Shanghai Huaping Computer Technology Co.,Ltd.」が、同社独自のノウハウと技術によって低速な通信回線でも高品質な音声画像通信を実現したもので、中国のWeb会議システムでNo.1の実績を持っています。今回ユニアデックスでは、同システム(中国国内製品名:AVCON)の日本国内独占販売権を得て、日本語化など日本向け改良を行い、商品化したものです。

 ユニアデックスでは、このシステムの販売開始によって既に実績のある「ワイヤレスIP電話ソリューションFOMA/無線LANデュアル端末対応」への組み込みを含め、今後IPコミュニケーションソリューションの強化を図っていきます。

 近年回線の高速・低価格化やインターネットの普及によって、映像と音声による遠隔会議システムが利用し易くなりつつあります。しかし従来からのテレビ会議専用システムは、専用設備を必要とする上に拡張性が乏しくまた価格面などで課題があるなど、広く普及するには至っていません。このような状況のもと、テレビ会議システムの弱点を補強するものとして、ここ数年パソコン/サーバーベースのWeb会議システムの市場拡大が予想されています。

 今回販売開始の「ビジュアルコミュニケーション・システム」は、中国の通信回線事情に合わせ独自のノウハウと最新テクノロジーにより32Kbpsの低速ネットワーク環境下でもFM放送並みの高音質通信を可能にしているほか、64Kbpsで320x240ピクセル、最高704x576ピクセルという高画質通信が可能なシステムです。さらにホワイトボード、ファイル転送、デスクトップ/アプリケーション共有、スクリーン共有などの強力なデータ連携機能を利用可能です。

 一方システム構成としては、サーバーを社内LANもしくはインターネットを介して分散型で接続することによって一部の機能の分散を図り、大きな拡張性、高い障害対応性を実現し、最大構成では同時接続ユーザー数に制限がありません。

 
「ビジュアルコミュニケーション・システム」の用途としては、
1. 大規模ホール会場と多数の拠点を接続した映像カンファレンスや事業所への一斉同報
2. 企業における会議・研修・教育といった小規模複数グループでのコミュニケーション
3. 映像とPC遠隔制御機能を利用したリモートメンテナンス
4. カメラの遠隔制御機能を駆使しての犯罪防止や災害監視システム
5. 設備保守や店舗管理といった映像によるセキュリティーシステム
など、幅広い分野での利用が考えられます。

 また導入面では、サーバー環境を構築した後は、ネットワークに接続されたクライアントパソコンからブラウザを使用してサーバーのクライアントソフトをダウンロードし、USBポートに接続したカメラとヘッドセット/マイクのセッティングだけですぐに使用が可能です。

 
「ビジュアルコミュニケーション・システム」の特徴は、以下のとおりです。
1.高品質な音声通信
  独自の最新高圧縮技術により、32Kbpsの回線速度でもFM放送並みの音質、かつ高度なエコーキャンセラー機能による高品質な音声通信が可能。音声は優先処理され途切れない。
2.高品質な映像
  最大解像度704x576ピクセルという従来比4倍以上の解像度とチューニングされたエンコーダによる高画質な映像が得られるほか、PHSなどの64Kbpsでも320x240ピクセルの映像が配信可能。
3.分散システムによる障害対策と容易な拡張性
  階層構造によるサーバーの分散配置で、負荷分散と障害対策、中継線のトラフィックの大幅削減を実現し、パフォーマンスや信頼性の向上と経済的な通信コストの実現が可能。
4.データコラボレーション機能
  音声・映像による会話に加え、資料の同時参照機能が用意されており、参照資料の書き込みなどを活用してのディスカッションが可能。資料参照に必要なアプリケーションは資料提供者側のみで他のクライアント側には不要。
5.パフォーマンスの良い通信
  画像によるやり取りは差分のみの送受のためパフォーマンスの良い通信を実現。また相手PCの遠隔制御が可能であり、トラブルシューティング、遠隔保守、教育などに活用可能。
6.万全のセキュリティー対策
  映像、音声、データ全ての送受にDES(注1)による暗号化を施し、情報の漏えいを防止。またクライアント側では、HTTPプロキシー、ファイヤーウォール、NATなどでガードされた企業内イントラネットからも利用が可能。
7.多彩なビジュアルコミュニケーションを実現
  ヘッドセットマイク、会議用集音マイク、USBカメラ、PTZ(パン、チルト、ズーム)機能付カメラの接続と遠隔制御が可能で、多彩なビジュアルコミュニケーションが実現可能。


 また「ビジュアルコミュニケーション・システム」では、次の2つのモードがあり、どちらのモードでもデータ機能と連携させることが可能です。
1. 1:1または1:Nで簡単な打ち合わせや会議ができ、またユーザーのプレゼンスがわかるビデオチャットモード
2. 複数地点のPCを接続した本格的な多地点会議ができる会議モード


 今回販売開始の「ビジュアルコミュニケーション・システム」の価格は、同時接続クライアント数が4の場合の最小構成で83万4千円からです。また同時接続数として4〜2,048までのライセンスがあり、32同時接続数の構成の場合は611万8千円となっています。

以上

注1:DES
DES(Data Encryption Standard)は、1960年台後半に米国のNBS(National Bureau of Standards:米規格基準局)が開発した暗号アルゴリズムで、米国では政府標準の暗号化方式の1つとして採用されている。

■ Shanghai Huaping Computer Technology Co.,Ltd.
SHCTは2003年10月に上海で設立され、資本金は日本円で約8千5百万円です。創業者チームが10数年間、画像、音声の圧縮と転送技術を研究し、AVCON(中国国内製品名)を開発しました。SHCTのAVCON製品だけで、現在中国国内のシェアが50%以上、No..1の地位を確立しています。またこの業界の老舗の競合を押さえて、数多くの政府部門で入札を勝ち取っており、最近では案件規模が2億円を越えるシステムを中国大手保険会社から受注しています。


注釈/リンク

[Back]