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Foresight in sight

ニュースリリース

2003年12月2日

日本ユニシス、百五銀行
次期基幹系システムをオープンシステムで共同開発

〜 日本で最も進んだ顧客サービスの実践を目指して 〜

 日本ユニシス株式会社(社長=島田 精一 東京都江東区豊洲1-1-1)と株式会社百五銀行(頭取=前田 肇 三重県津市岩田21-27)は、10月27日、同行における次期基幹系システムの共同開発に合意しました。本システムは平成19年度に本番稼働の予定です。

 百五銀行は、コーポレートステートメント「FRONTIER BANKING」の中で、(1)日本で最も進んだ顧客サービスの実践、(2)最先端のサービスと商品の提供、(3)お客さまの期待を超えるご満足の提供、を約束しています。今回の取り組みは、お客さまとの約束の実現のため、勘定系を含む基幹系システムをより進化させ、商品/サービス戦略・チャネル戦略を柔軟かつタイムリーにサポートすることを目指すものです。
  また同時に、内部管理の充実に加え、中長期的な観点でのコスト削減も目的としています。

 日本ユニシスは、長年にわたり百五銀行のシステム構築を手がけ、現在の基幹系システムのアウトソーシング受託など、同行ITパートナーとしての役割を担ってきました。

 今回、百五銀行は、日本ユニシスからの次期基幹系システム共同開発の提案に応じ、当該システムが銀行の目指す将来像に合致すると判断し、共同開発に合意しました。

 日本ユニシスと百五銀行が共同開発する「次期基幹系システム」の特徴は、以下のとおりです。

1. 対象とするシステムを広範囲にカバー
上記の基幹系システムは、従来から言う勘定系を中心に、コミュニケーション・ハブ、対外接続系、営業店サーバ、基幹系データウェアハウスを含む、広範なシステム範囲をカバーします。
2. 銀行の営業戦略をタイムリーにサポート
銀行の商品/サービス戦略・チャネル戦略に合わせ、新商品・サービスや新チャネルのリリースを画期的に早めるシステム構造とします。またネットワークを活用した営業展開をサポートするために、オープンシステム基盤を採用します。
3. Windows ServerTM Datacenter Editionおよび Microsoft SQL ServerTMを採用
本邦銀行のフルバンキング基幹システムに要求される最高水準の高信頼性・高可用性を実現すべく、オープンシステム基盤の中で特に拡張性に優れたデータベースと大容量のトランザクション処理向けのOSおよびDBMSであるWindows Server Datacenter EditionとSQL Serverの採用を予定しています。*1
4. ES7000の採用
汎用機のアーキテクチャ(CMP® アーキテクチャ*2)を有するオープンサーバ機ES7000の採用により、高信頼性と高可用性を実現します。
5. オープンミドルウェアMIDMOST® の採用
MIDMOSTは、日本ユニシスが永年にわたり培ってきた汎用機のオンライン・ミドルウェアXISと同等機能をオープンシステム環境に搭載したものです。トランザクション制御、バックアップ/リカバリなどの機能により、基幹系システムの必須条件である安全性と堅牢性を実現します。
6. 最新のアプリケーション開発技法の採用
コンポーネント化およびテーブルウェア化技術を採用することで、開発/保守の生産性向上、ならびに将来の共同利用におけるプログラム共通化、ひいては業務機能の共通化・汎用化を容易に実現します。
7. 中長期的なコスト削減の実現
オープン基盤の活用により、直近の投資コスト削減のみならず、将来的なコスト・パフォーマンス向上要因も含めたトータルなコスト削減を実現します。

 共同開発の分担としては、百五銀行と日本ユニシスが共同で要件定義を行い、日本ユニシスがシステムを開発、両社が共同でシステムの検証を行います。また、本番稼働後の運用・保守はアウトソーシングとして日本ユニシスが行います。

 なお、今回の次期基幹系システムは、S-BITSコンソーシアム*3にて検討を重ね策定したグランドデザインを活用しています。日本ユニシスと百五銀行は、本システムにおいて業務機能の共通化・汎用化対応を実現し、複数銀行による共同化アウトソーシングへの展開を目指しています。

 
*1
Windows Datacenter Editionにおける日本ユニシスとマイクロソフト社の実績およびサポート体制に関しては、本日12月2日に別途リリースする「日本ユニシスとマイクロソフト社のアライアンス強化」を参照のこと。
*2
  CMPアーキテクチャ:Cellular Multi-Processing (セルラー・マルチプロセッシング) Architecture
プラットフォームのコスト・パフォーマンスを改善する際に、OSやアプリケーション・ソフトウェアを変更することなしに、ハードウェアやソフトウェアの構成を柔軟に組むことのできるアーキテクチャ。プロセッサを複数搭載可能で、単一のハイエンド対称マルチプロセッシング(SMP)システムとしても構成でき、単一筐体を複数のクラスタ・ノードに分割した構成を組むことも可能である。業界標準のインタフェースに基づき、アプリケーションに対しスケーラビリティ、可用性、管理性および相互運用性の強化を提供する。
*3
  S-BITSコンソーシアム:Succeeding Banking Information Technology for Success consortium/エスビッツ・コンソーシアム
日本ユニシスの勘定系システムユーザ7行と日本ユニシスが平成12年度に設立した次期バンキングシステム検討・検証コンソーシアム