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Foresight in sight

ニュースリリース

2000年3月8日

日本ユニシスとマイクロソフト、
新世代データセンターシステム分野で包括提携

〜ユニシスの32インテルプロセッサ搭載 ES7000シリーズと
Microsoft® Windows® 2000 Datacenter Serverの組み合わせで、
ハイエンドUNIX市場に戦略的アプローチを開始〜

 日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:天野順一、資本金:54億8,317万円、以下:日本ユニシス)とマイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:成毛 真 氏、資本金:4億9,950万円、以下:マイクロソフト)は、Microsoft® Windows® 2000(以下:Windows 2000)をベースとした新世代データセンターシステム分野で包括提携をすることで合意しました。日本ユニシスが本日発表する世界初のインテルプロセッサを最大32個搭載可能なエンタープライズサーバ「ES7000シリーズ」とマイクロソフトが今後発売する「Windows 2000 Datacenter Server」との強力な組み合わせで、大規模データセンターシステム分野において、共同セールス、共同技術検証、共同サポート活動を展開します。

 両社は本提携によって、マイクロソフトのWindows 2000 製品群と日本ユニシスのハードウェア、サービスの組み合わせにより、Windowsプラットフォームがミッションクリティカル市場で十分使用できることを両社で実証し、インターネット・データセンターの新市場やハイエンドUNIX機が採用されていたミッションクリティカルな大規模基幹システム市場に向けての戦略的アプローチを開始します。"インテルベースのメインフレーム"を目指す「ES7000シリーズ」は、ユニシス独自のCMP(Cellular Multi Processing)アーキテクチャを採用した最大32CPU(中央演算処理装置)搭載のエンタープライズサーバで、Windows 2000製品群において最高のスケーラビリティと可用性を実現した「Windows 2000 Datacenter Server」と組み合わせることで、ハイエンドUNIX機に匹敵する、信頼性、可用性、拡張性を提供します。

 この組み合わせにより、従来のハイエンドUNIXサーバ機の約4分の1の価格で同等のシステム環境を実現できます。両社は、ES7000シリーズとWindows 2000 Datacenter Serverの組み合わせで、発売初年度、100件の大規模基幹系システム案件受注を目標とします。

 また、米国においてもMicrosoft® CorporationとUnisys Corporationが同分野で提携しており、この良好な関係を生かした協調事業を日本においても展開します。両社は、米国において新世代の「Windows 2000 Datacenter Server」の開発を共同で行っており、新世代データセンターシステム、大規模エンタープライズシステム市場におけるリーディングカンパニーを目指します。

 日本ユニシスは本提携による事業展開を行う中核組織として、マイクロソフトの支援の元に、新組織Windows 2000 Center of Excellence(W2KCOE)を開設します。日本ユニシスは1998年6月にeNTテクノロジセンターとeNTバックオフィスコンピテンスセンターを設立しました。Microsoft Windows NT®の企業レベルへの適用に向けた取り組みを『エンタープライズNT戦略』として体系化し、同戦略に基づき順次、製品およびサービス・サポートを提供してきました。以来、メインフレームやUNIX機による大規模ミッションクリティカル・システムの構築実績やノウハウ、 サービス、技術力をエンタープライズNT分野に適用し、お客様に提供しています。今回設立するW2KCOE はeNTテクノロジセンターとeNTバックオフィスコンピテンスセンターを統合し、さらにマイクロソフトとの人的交流を強化した組織となります。

 なお、今回の提携の合意内容は以下のとおりです。

   (1) 共同市場開拓
本提携によって、大規模ミッションクリティカル・システム市場において、日本ユニシスのメインフレームで培った経験・ノウハウを生かした高いシステム構築力をベースに、日本ユニシスのハードウェア、マイクロソフトのWindows 2000 製品群とMicrosoft BackOffice® 製品群の組み合わせで、Windowsプラットフォームがミッションクリティカル市場で十分使用できることを両社で実証し、共同市場開拓を推進します。共同市場開拓のターゲット分野として、「サーバ・コンソリデーション」、「大規模トランザクション・システム」、「データウェアハウス」をターゲットとし、個別プロジェクトを立ち上げ推進します。
両社はアライアンス・マネージャを設置し、個別プロジェクトの活動計画の策定、目標の設定を行い、協調して事業推進します。

(2) 技術連携
両社はコンサルティング・パートナー契約を結び、技術分野においても協業を行います。コンサルティング・パートナー契約の概要は、以下のとおりです。

日本ユニシスは、W2KCOE内に技術連携のためのグループを組織します。このグループは技術検証、デモンストレーションなどを中心に行う技術センターとして日本ユニシス本社ビル3 階に実稼動環境を設置し、センターの運営を行います。マイクロソフトは同センター向けにコンサルタントを派遣しこれを支援します。

両社は、新しく開拓される市場に対して十分なノウハウ、技術者を確保するために、2001年6月末までに500名のMCSE(Microsoft Certified Systems Engineer)資格取得者を育成すべく協力を行います。

日本ユニシスは、マイクロソフトにインターン技術者を派遣し、マイクロソフト コンサルティング本部と共同でコンサルティングから開発、導入までの一貫したソリューションサービスを提供していきます。

両社はお互いのソリューションを融合し、サーバ・コンソリデーション、大規模トランザクション・システム、データウェアハウスの分野で、ソリューションを提供していきます。

(3) サポート連携
両社は、ミッションクリティカル・システム向けのハイアベイラビリティ(HA)サポートサービスの強化を図ります。日本ユニシスは、本年4月にマイクロソフト認定サポートセンター「Microsoft Certified Support Center」(MCSC)を開設し、マイクロソフトが提供しているサポートサービス「アライアンス for High Availability」(パートナー企業との協力によるエンタープライズ向けサポートサービス)を顧客向けに共同提案できるよう必要な体制および環境を整備します。